光明寺 紅葉の特別入山
過去の全記事 2006年1月27日から毎日更新しています。
光明寺とは、長岡京市西山のふもと粟生(あお)広谷にある西山浄土宗の総本山光明寺のことです。11月15日(火)~12月4日(日)の期間、全山紅葉の自然な浄域を満喫していただけるよう、宗教的景観である境内を特別公開しています。
以下では、光明寺おススメの参拝経路に従って境内の見どころや、今年の注意事項などを加えて、過去に訪れた複数回の記事を再編集しています。 ほとんどの写真は11月23日の撮影です。「境内図」
境内図右下の総門前に仮設券売所があり、入山料は大人1000円、中高生500円、団体(20名以上)800円です。ただし、団体事前予約申込された場合600円です。JR長岡京駅西口駅前の市営長岡京駅西駐車場(4・5階)を使用するパーク&ライドを利用すると、駐車場2階の観光情報センターで駐車券を提示すれば、割引入山券1000円→400円が頂けます。
総門をくぐると道が二手に分かれています。正面から本堂に向かっている坂道が「表参道」で、傾斜がゆるやかで通称「女人坂」と呼ばれます。
光明寺は鎌倉時代初めの建久九年(1198)法然上人の弟子となった熊谷蓮生(れんせい、直実)によって、この地に御堂を造立しました。蓮生は師である法然上人を開山一世と仰ぎ、自らは二世となりました。
法然上人より「念仏三昧院」の寺号を頂き、この御堂が光明寺の前身寺院です。
表参道の正面の「御影堂」 光明寺の伽藍の中心で、応仁の乱をはじめ何度か火災にあっています。現在の建物は宝暦3年(1754)に建てられ近世浄土宗本堂の典型的な建築様式です。
御影堂の本尊は法然上人自作の「張子の御影」を奉安し、善導大師、證空上人、熊谷蓮生法師、浄音上人などの祖師像も安置しています。下は前にある法然上人像です。
御影堂の隣にある「阿弥陀堂」 御影堂とは渡り廊下で繋がっています。寛政11年(1799)に再建、平安浄土教の伝統的な様式は、近世浄土宗寺院としては異色の建築物です。本尊の阿弥陀如来立像は恵心僧都の作と伝えられ、法然上人によって開眼供養されました。
安貞元年(1227)、延暦寺の衆徒が法然上人の墳墓を暴く企てを知り、上人の遺弟たちはご遺骸の石棺を太秦に移すことで防ぎました。(拝観順路に従って御影堂に上がりました。)
翌安貞2年(1228)正月20日夜、上人の石棺より数条の光明が放たれ南西の念仏三昧院を照らすという奇瑞が現れました。(向うは阿弥陀堂、左の石段の上に御本廟、勢至堂、納骨堂などがあります。
同月25日ご遺骸を念仏三昧院に運び、荼毘に付し寺の裏山にご芳骨を納め御本廟を建てました。この時の奇瑞にちなんで、四条天皇より「光明寺」という勅額を賜りました。(御影堂は高台の端に建っています。)
以後、正式名称が「報国山念仏三昧院光明寺」となり、別称は「粟生(あお)光明寺」とも呼ばれます。(下に庫裏が見えます。)
急な渡り廊下の階段を下って行くと、下に庭園が見えてきます。横には上り専用のエスカレーターがあります。
渡り廊下は釈迦堂に続いていました。その前庭の信楽庭は石庭で、白砂に大小十八個の石を配して、弥陀三尊を仰ぎつつ、一人の行者が生死の大海を渡っていく姿を現しています。正面は勅使門です。
昭和36年、第75世霊空賢龍上人の代に造園。 信楽は信とは信じる、楽とは願う、つまり信じ願えば必ず救われるという意味です。阿弥陀仏を説明する無量寿経の一節「至心信楽欲生我国(心から我が国に生まれたいと信じ願って)」が名称の由来です。
渡り廊下は更に下り、階段を下りていくと「大書院」が見えてきます。
大書院の前の庭
大書院から境内に出ます。外から見た「勅使門」。
「法然上人御火葬跡」
「鎮守社」と横に「茂右衛門屋敷跡」 比叡山を下りて奈良に向かう法然上人を泊めた、村役の高橋茂右衛門の屋敷があった場所です。ここから「もみじ参道」が始まります。
この参道は様々な色の紅葉で彩られていて、薬医門まで歩きます。
もみじ参道には大勢の人がいて、樹齢150年、約500本の楓がお出迎えをしています。
肌寒い頃なのに浴衣のような生地の着物の方もいる中で、素晴らしい振袖のお嬢さんが2人いてホッとしました。
薬医門を出て、こちらも素晴らしい紅葉でした。京都市内からは遠いけれどやっぱりここに来て良かったと思いました。
紅葉期には駐車場が一切なく、公共交通機関をご利用くださいとのことです。阪急「長岡天神駅」、JR「長岡京駅」下車、阪急バス20号系統または22号系統「旭が丘ホーム前」下車です。上を見上げても紅葉です。
光明寺入山券と阪急バスなど1日乗車券のセットもあります。お求めは観光情報センター、観光案内所、長岡京@Naviで。(強い風に楓の葉が揺れ、地面が敷紅葉になっていました、最後の写真)。
最後にもう一度「もみじ参道」を振り返って。
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コメント
来年はどうなっているのでしょうね。
コロナの扱いがどうなるかですが、
二類扱いが五類扱いになのかどうかでしょうね。
とにかく早く、なんとかなってほしいものです。
投稿: munixyu | 2022年11月27日 (日) 14:20