真如堂 夏の境内をめぐる
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
「真如堂」は、桜や紅葉だけでなく一年を通じて様々な植物が四季を彩ります。上の写真は朱塗りの総門(赤門)で、下に敷居がないのは、夜に神楽岡の神々が寺に集まるときにつまづかないためとか。赤門を入ると、左手にムクゲ(木槿)が咲いていました。
ここは駐車場になっているのですが、塀に沿って20本以上のムクゲが植えられています。
それぞれが違う種類のようで、赤、白、ピンク、薄紫の花が咲いていました。10種類あるといわれていますが、名前が分かりません。
三重塔の横にある「鎌倉地蔵尊」、このあたりは紅葉が綺麗な場所です。
参道を挟んだ茶所(茶店ではなく仏堂です)の前に一輪だけアサガオが咲いていました。
「本堂」 この日(7月25日)は本「宝物虫払会」が行われていました(今年は中止となりました)。『真如堂縁起』(写本)など、当寺所有の寺宝約200点を本堂で土用の風を通して虫干します。本堂の右手に大きな菩提樹があります。
菩提樹の花は散って、小さな実がなっていました。*この記事の写真は、過去の7月下旬から8月上旬の写真を組み合わせています。
本堂の前で左の道を行くと、「赤崎弁天」が祀られています。赤崎弁天に祈念をして真如堂の完成行事が挙行できたことから、ここに弁財天を勧請したものです。
よく見ると、池の水草が花をつけていました。これ以上拡大はできませんでした。
さらに左に行くと、「元三大師堂」がありその前にもムクゲがありました。
大師堂には平安時代の天台座主・元三大師(慈恵大師良源)の肖像画を祀ります(京都府指定文化財)。
元三大師は魔除けの符として貼られる角大師(つのだいし)やおみくじ「観音籤」の発案者でも知られています。京洛十八大師めぐりの三番です。
元三大師堂の東に「真如会館」があり、その入口に蓮の鉢があります。真如会館は宿泊や会議を行うことができる研修道場です。
ここは、研修、グループの集まり、法事の後の浄斎などに利用できるとのことです。(玄関前の鉢に大きな蓮が咲いていました。)
30畳の和室の大広間には机・椅子・ホワイトボードが準備されていて、研修などに適しているとのことです。
本堂の左から裏に回ると、書院、石薬師堂、万霊堂などの建物があります。東南にある万霊堂の裏手に小さな「紫陽花苑」があります。
この日もまだ紫陽花が咲いていました。盛りの頃の鮮やかな色と比べると、少し色褪せた感じがします。
本堂の南に回わると、「たてかわ桜」がありその横に墓地への入口があります。著名人や歴史上の人物の墓がたくさんあり、小さな祠もいくつか建っています。その一つに蓮が咲いていました。
本堂の南西には鐘楼があり、その周囲にも紫陽花が群生しています。ここの紫陽花はもう花がありませんでした。下を見ると「シロツメクサ」。
赤門の方に戻り、その手前を南に行くと塔頭が並んでいます。一番手前は「東陽院」です。
由緒は分かりませんが、かって洋画家の齋藤真成(しんじょう)が住持をしていました。
隣は「覚円院」 芭蕉の門人・向井去来は嵯峨に落柿舎を営みましたが、この覚円院が菩提寺です。
向井去来は、先ほどの墓地の向井家の墓に、一族とともに葬られています。落柿舎の北にも墓がありますが、そこには遺髪が納められています。
真如堂では8月16日の「精霊送り灯ろう供養会」は本年度も中止となりました。現在のところ、本堂や書院の拝観(休止日あり)や11月15日の「御開帳」は中止となっていません。
御開帳では、本堂の内々陣に祀られている開創以来の本尊・阿弥陀如来立像をはじめ、さまざまな仏様が拝観できます。
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コメント
夏の花は、独特の静けさと涼しさがあって
いいですよね。
朝顔も咲き出しましたか。いい色ですね。
投稿: munixyu | 2022年8月 1日 (月) 18:55
★munixyuさん こんばんは♪
夏の花に涼しさがあるって本当ですね。
投稿: りせ | 2022年8月 6日 (土) 01:09