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2022年7月27日 (水)

狸谷山火渡り祭 開催される

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

狸谷山不動院の「火渡り祭」が明日(7月28日)開催されます。一昨年は新型コロナのために中止でしたが、昨年に続いての開催です。今日は、この厳かで神秘的な祭りを紹介します。

「狸谷山不動院」は正式名を大本山一乗寺狸谷不動院という真言宗の単立寺院です。交通安全・厄よけ祈願で有名で、東山の山腹の瓜生山の北西に位置し、山頂近くにある本殿へは長い石段(250段)の参道を上ります。

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平安時代に、この地が都の北東にあり鬼門であったので、守護神として桓武天皇勅願の不動尊を安置したのが始まりとされます。鎌倉時代の建長年間(1249-1256)には、現在の本堂内にある石窟に不動尊を遷して安置したといいます。

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江戸時代、朋厚房正禅法師〈木食正禅養阿上人1687-1763〉は、若くして禅、律、真言、天台の四宗の要義を学び、また木食行を体得するため高野山に登りました。そしてさらなる高みを目指して参籠修行の場を探し求めていました。

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正徳5年(1715)洛北一乗寺村の狸谷と呼ばれるところに高さ、深さとも2丈からなる洞窟があり、かって中には建長3年(1249)に安置された輝く尊像があることを知りました。

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また、慶長9年(1604)剣豪宮本武蔵が滝に打たれて修行を続け、己に克つ不動心を感得したのもこの地であると知りました。朋厚法師(木食上人)は、この狸谷こそ自身が籠って行法を修行するにふさわしい場所と判断します。

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朋厚法師は、狸谷山修験道のご本尊として新たに自ら刻んだ身の丈5尺の石造不動尊像を据えました。これが、狸谷山の開山で、享保3年(1718)朋厚法師31歳のときでした。(宮本武蔵 修業の滝です)

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朋厚法師が刻んだ尊像はかつて桓武天皇が平安京の城郭東北隅に鬼門守護として祭祀されたタヌキ(咤怒鬼)不動明王と同じといわれ、石窟には参拝者が絶えなかったといいます。

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時代は変わり、明治の廃仏毀釈の中で修験道は弾圧され、尊仏は草に埋もれてしまいました。しかし、明治の後期になって狸谷山の法灯を護持すべく意を決した郷土の有志が立ち上がりました。

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誰もが参拝できるように山を伐り道を拡げ250段の階段を整備して森林伽藍の基礎を造りました。そして、一乗寺の地で生まれ北海道の山寺で修行をしていた大僧正亮栄和尚を招聘しました。(本殿にて護摩法要が始まりました。)

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亮栄和尚は「朋厚法師の再来」といわれ、寺門と修験道の両輪の繁栄を目指す「寺験興隆」を旗印に、狸谷山不動院中興第一世貫主として、狸谷山不動院を再興しました。

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約20名の狸谷山山伏が鈴懸姿にてお不動様に至心に経典を捧げます。厳かながら勇ましい法螺貝、太鼓、そして、読経が堂内に響き渡ります。炎が高く燃え上がり、佳境にはいります。

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護摩法要を終えた山伏たちが、法螺の音と共に、下の火渡り祭道場に下りてきました。奉行の火渡り祭開式宣言の後、法螺の音により道場の邪気を祓い、護摩壇が清められ、法弓作法により外魔が道場に入らないように四方結界を施し、

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最後は護摩壇の檀木である木を切り出す斧作法を行います。

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これらの作法を修することで、火渡り道場は清浄なる仏域となって、「家内安全」「無病息災」を願って中央護摩壇に点火されます。参詣者は天高く舞い上がる不動明王の浄炎に祈りを捧げます。

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炎の明かりで本堂が照らし出されています。

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全ての護摩の作法を終え、護摩壇の火伏の儀を修し、火渡りの準備の入ります。

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火渡りは、護摩壇を崩して火種を叩き消した約5メートルの火床を作り、その上を素足で渡ります。

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残り火で火床が出来上がると、まず火渡りが安全に行われるよう火渡り導師より九字が切られます。

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そして、いよいよ狸谷山山伏を先頭に火渡りが始まります。

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参詣者が火渡りおふだを手に次々と火渡りに挑みます。渡る道は消し炭のようになっていて、それほど熱さは感じませんでした。

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火渡りが行われている間、読経、太鼓が狸谷山中に響き渡ります。

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お年寄りは山伏が手助けしてくれます。

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ここでも、外国の方が目立ちました。

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ところで、火渡り祭限定のご祈祷やおふだ、火渡り祭大護摩木や祈り灯ろうがネットで申し込みできないかという声が多数あったそうです。

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そこで、こちらのサイトから申し込みができるようになりました。本日(7月27日23時59分)までの期限だそうです。

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子供たちも頑張って渡ります。

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コメント

いつも思いますが、これは迫力がある祭りですよね。
祭りの力で、コロナも落ち着いて欲しいものです。
今また恐ろしいことになってきてますよね。

投稿: munixyu | 2022年7月27日 (水) 19:46

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