« 京の虎たち 新年おめでとうございます | トップページ | 初詣 平安神宮 »

2022年1月 2日 (日)

京の虎たち 絵画編

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Amo_4106a
※写真は全てクリックで拡大します。

京都御所の諸大夫の間(虎の間)には、様々な姿の虎を描いた虎図があります。

Amo_4074a

作者の岸岱(がんたい、1782-1865)は、虎の絵で有名な岸駒(がんく)の実子で、父に学んで岸派の二代となりました。文化6年(1809)父にしたがい金沢城内で、天保15年(1844)金刀比羅宮で、安政年間には御所の、それぞれ障壁画制作に参加。

Amo_4073a

京都に住み、他派の画風を融合しながら花鳥、人物、山水ともに秀逸な作品をのこしましたが、特に父と同じく虎の画を得意としました。

Amo_4067a

小川通の寺之内通下ルにある「報恩寺」は山号を堯天山という浄土宗知恩院派の寺院です。創建間もない報恩寺に後柏原天皇から中国の山岳地帯で虎が谷川の水を飲む姿を描いた「掛け軸」が贈られました。

Jny_9198a

後に秀吉が気に入って聚楽第に持ち帰ったところ、夜になると虎が吠え歩き回わったそうです。秀吉は眠れずに翌朝に返し、以来掛け軸は「鳴虎図(なきとらず)」、寺は「鳴虎」と称されたといわれます。

Img_20191002_0005a

妙心寺塔頭・「龍泉庵」は室町幕府管領・細川政元を開基として景川宗隆(けいせんそうりゅう)が創建。方丈の廊下には江戸時代の狩野派の絵師による杉戸絵が残っていて、下は「虎渓三笑図」。

Jnt_6588a

妙心寺塔頭の「天球院」は、江戸時代前期の寛永8年(1631)池田勝入の娘で池田光政の伯母が自分の永代追善のために、開祖として妙心寺140世江山景巴(こうざんけいは)を迎えて創建した菩提所です。

Jnt_6935a

方丈の室中の間の「竹虎図」(重文)は竹林で遊ぶ親子の虎と右にそれを見守る母虎を濃密な色彩で描いています。当時の絵師たちは虎を見たことがなかったので、豹(ひょう)が虎の牝だと思っていたそうです。

Img_20190211_0006a

金戒光明寺の大方丈は昭和11年に再建され、謁見の間のほか「虎の間」には襖の開閉で見え方の変わる久保田金僊(1875-1954)筆の「虎」があります。

Img_20170228_0001a

相国寺塔頭「林光院」は室町幕府4代将軍足利義持の弟、義嗣の菩提を弔うため、夢想国師を勧請開山として創建されました。ここにある「龍虎図」の作者・藤井湧泉は1964年中国・江蘇省に生まれ、蘇州大学美術学院を卒業しました。

Jnk_7624a

卒業後は服飾関係のデザインの仕事に就き、1992年に来日、京都市立芸術大学大学院美術研究科に留学、1994年に藤井伸恵さんと結婚しました。やがて、水墨画の作品が認められ、一休寺の衝立、高台寺圓徳院の襖絵などを手掛けました。

180120fa

「湧泉」の号は、彼の才能にほれ込んだ梅原武から贈られたものです。猫のようにかわいい虎ですが、よく見ると左目を少し開き、龍を睨んでいます。

180120ga

京都国立博物館所蔵の尾形光琳の「竹虎図」(国宝) 著色の花鳥図や草花図などを描くときと異なり、光琳の墨絵は軽妙で、竹林を背景にちんまりと腰をおろした虎は、いたずらっ子のようなやんちゃな眼をした戯画ともいえる作品です。

Img220102a

博物館の公式キャラクター「トラりん」こと 虎形 琳ノ丞(こがた りんのじょう)、光琳の幼名「市之丞」から名前を拝借、性格はやんちゃで好奇心旺盛、土日祝に登場します。

Amq_9777a

京田辺市にある「酬恩庵・一休寺」は一休禅師が再興、後半生を暮らした寺です。81才で大徳寺住職となった時は輿(こし)で通ったといわれます。庫裏には湧泉作「虎絵衝立」、外には顔はめパネルがあります。

Jmg_8494a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amn_0903a 

|

« 京の虎たち 新年おめでとうございます | トップページ | 初詣 平安神宮 »

コメント

トラと言っても、いろんなトラがいますよね。
いいことが、たくさん起きるのかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2022年1月 2日 (日) 18:14

★munixyuさん こんばんは♪
虎は画家によって様々ですね。昔の人は見たことがなかったので、画家の想像力が試されたのでしょう。

投稿: りせ | 2022年1月 8日 (土) 00:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 京の虎たち 新年おめでとうございます | トップページ | 初詣 平安神宮 »