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2021年12月 9日 (木)

大原の里を歩く 2021秋

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の出世稲荷神社から寂光院まで歩きます。前の山沿いの道は次第に下り坂になり、途中に「愛宕大神」と彫られた灯籠があります。これは愛宕灯籠あるいは愛宕常夜灯といい、このあたりで愛宕信仰が盛んだったなごりです。

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愛宕山は京都市から臨める山々の中では最高峰(標高924m)で、8世紀初頭の大宝年間に修験道の開祖・役行者と加賀白山ゆかりの僧・泰澄によって神廟が開かれたました。

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平安時代になると愛宕山には天台宗と真言宗両義の白雲寺が建立され、神仏習合の修験道の道場になります。愛宕大権現の本地仏である勝軍地蔵を祀り、奥の院に愛宕山の天狗の太郎坊天狗を祀り、武家の信仰を集めました。

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近世になると、愛宕の神は一般庶民の間では竈(かまど)に祀られる火の神として、集落では境界を守る塞(さい)の神として広く信仰されるようになりました。ここにも愛宕灯籠があります。

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坂の上り口に一対の「魚山宝前」の灯籠があります。かっての魚山大原寺(魚山の寺々)の参道入口を示しています。その手前には「證據阿弥陀佛… 圓光大師…」の石碑があり、証拠の阿弥陀と法然上人旧跡のある勝林院を指しているようです。

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ここで魚山の参道は終わり、南からきた道に合流します。右上の道標は「右魚山(今来た方向)、左敦賀街道」。敦賀街道は鯖街道ともよばれ、現在ではバス通り(国道367号)を指しますがここが旧道のようです。

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「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」という江戸時代のことわざがあります。伊勢と熊野は一生にお参りする数ですが、愛宕は 、村々で愛宕講を組織して代参月参りを行いました。(しばらく歩くと、バス通りが見えてきます。)

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代参者は護符を受けて村に帰り、最初に集落の愛宕社や愛宕灯籠などへ護符を納め、講員や村人へ護符を配りました。愛宕の護符は台所の柱や壁に貼り、竈神の三宝荒神は竃の上などに置いて火難除けにしました。

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大原では愛宕信仰が盛んで村人の結束も堅かったようで、現在でも愛宕灯籠が20基以上みられるそうです。バス通りを渡り、大原のバス停の裏の道を高野川の方に行きます。

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高野川に沿っていくつかお店があります。「Ohara River Side Cafe」 今年からパニーニのテイクアウトを始めたそうです。大原野菜をいっぱいに、使用するパンは大阪の「とびばこパン」で有名なパンドサンジュさんだそうです。

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高野川沿いの道の端にある「来隣」、有機野菜を使ったオーガニックレストランでオープンカフェでもあります。閉店時間は日没だそうです。ここで高野川にかかる小さな橋を渡ります。先ほどのカフェもこちらの経営です。

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高野川にかかる人道橋を渡ると府道があり「寂光院道」に入ります。この左の府道に京都バスのバス停「寂光院道」があります。

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京都バスの 「寂光院道経由大原行」95系統のバス停で、春分の日に片道1回だけ運行します。最初はこの日に何か行事があるのだと思っていたら、バス路線の免許を維持するためだそうです。

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それでも、全国で最も過疎な路線として知られるようになり、その日はそれなりに乗客があるそうです。このあたりは里山の雰囲気で、手前はしそ畑。

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右に「たんば茶屋」がありますが、休業中です。

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「朧の清水」 平家が壇ノ浦の戦いに敗れ、建礼門院は入水するも助けられ、京都に連れ戻され尼となりました。隠棲の地・寂光院に向かう途中、このあたりで日が暮れてしまいました。

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月光のもとで、清水の水面に写る自分のやつれた姿を見て嘆いたとされます。正面は「大原民芸社 黄櫨(こうろ)」 黄櫨はハゼノキのことです。右に行くと水上勉の「私版 京都図絵」に出てくる臨済宗相国寺派の桂徳院があります。

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寂光院に行くには左に曲がり、高野川の支流・草生(くさお)川にかかる「上草生橋」を渡ります。正面は喫茶「なつめ」。

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府道の草生町から寂光院に向かう道に合流、閉門時間が近いので急ぎます。もう一つの橋のたもとに「落合の滝」があります。ここは焼杉谷川と西田谷川が合流して草生川になる地点です。

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建礼門院の歌、「ころころと 小石流るる谷川の 河鹿鳴くなる 落合の滝」。落合とは川と川が合流する場所、河鹿は谷川に棲み美しい声で鳴くカエルです。

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「味噌庵」 味噌は昔ながらの製法と良質の素材(大豆・塩・麹のみ使用)によって、こだわりの味を守っています。しば漬けや梅干しなどのお漬け物、大原の自家菜園で採れた野菜などの季節限定商品もあります

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「曇井茶屋」 味噌鍋専門のお蕎麦屋さんです。味噌鍋ば野菜や鶏肉の具材が一杯入っていて、定食もあるそうです。

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民宿「大原の里」 大原には温泉が湧き、その湯元の一つ。日帰り入浴もでき、自家製味噌鍋が名物です。ライブカメラがあって、大原に来るときはあらかじめ季節や天候を確認します。

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「治郎兵衛」 おみくじが入った蕎麦ぼうろ「おみくじぼうろ」やキャラメルティー「風香」が評判です。専業主婦の方がお店をしていて、旦那さんと犬はお手伝い?だそうです。

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「大原山荘」 ここも湯元で大きな温泉旅館です。右の駐車場の隅に温泉の自動販売機があります。

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寂光院の塀が見えてきました。右の石段を上ると建礼門院のお墓があります。

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コメント

温泉に温泉旅館に。
今から、人が増えてきそうですね。
冬は温泉。何となくそんな気がします。

投稿: munixyu | 2021年12月 9日 (木) 15:04

★munixyuさん こんばんは♪
あまり知られていませんが、京都盆地の周辺地域にはいくつか温泉があります。京都観光の夜は温泉でというのも良いかも知れません。

投稿: りせ | 2021年12月13日 (月) 00:01

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