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2021年11月30日 (火)

三千院 境内の仏を訪ねて

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事に続いて三千院で、今日は点在する諸仏を訪ねて歩きます。有清園から次の高台にいく坂道に京の七福神の一つ「妙音福寿大弁財天」と「宇賀神」が祀られています。

宇賀神と弁財天は神仏習合によってより功徳を増すといわれ、宇賀神は下の檻の中に蛇の姿をしています。

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「金色不動堂」 護摩祈祷を行う祈願道場として平成元年に建立され、本尊として智証大師作と伝えられる秘仏「金色不動明王」(重文)を祀ります。毎年4月に行われる不動大祭期間中の約1ヶ月間、秘仏が御開帳されます。

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金色不動堂の右手にある石段を上ると、一番高い4段目の高台に「観音堂」があります。平成10年に建立され、身丈3メートルの金色の観音像が祀られています。

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観音堂の両側に「小観音堂」がいくつも建っていて、奉納された小観音像が安置されています。こちらは左の小観音堂で、その横に美しい姿の「聖観音像」が立っています。

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石仏彫刻家・長岡和慶師の作品です。師は石彫家として初めて三井寺や三千院から大仏師の称号を受け、石仏の文化財あるいは信仰の対象としての価値を高めたと評価されています。永観堂阿弥陀堂前にある「やすらぎ観音」も師の作品です。

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観音堂から下の広場に下りて境内北のあじさい苑を過ぎて、向うに見える律川にかかる橋を渡ります。

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橋の上から、最近は上流の橋までは行くことができません。左の土手にお地蔵が並んでいます。

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「大原の石仏」鎌倉時代中期に念仏行者たちによって作られた阿弥陀如来像。かってこのあたりで炭焼きが行われ、その製造・販売に従事する人々にちなんで「売炭翁石仏」ともいわれています。当時の浄土信仰を物語る貴重な遺物とされています。

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数年前から、ここには「おさな六地蔵」として6体のお地蔵さんが置かれでいます。三千院のHPの境内地図には下の猫を抱いている「猫地蔵」だけが記載されています。

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「スマホ地蔵」 以下のお地蔵さんの名前は、この六地蔵を見つけた人々が呼んでいるもので、正式な名前かどうか分かりません。

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「鳥地蔵」 全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すという、仏教の六道輪廻の思想に基づき、六道にいる人々を救うのが六地蔵です。

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「良寛地蔵」 六道は、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道とされることが多いのですが、このわらべ像が、六道を救う六地蔵かどうかは分かりません。

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「お花地蔵」 わらべ六地蔵は、宮崎県日南市在住の彫刻家・橋口弘道氏の作品です。様々な素材を用いて主として仏像を制作、都城市立美術館前に宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を意識した不軽菩薩という作品があります。

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「笑み地蔵」 橋口氏は宮崎市の「森のこども園」の園長でもあります。わらべ六地蔵の周りにはたくさんの石が積み上げられて、賽の河原のようになっています。 

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もう一度大原石仏の前に戻ると、苔むした岩の上に可愛いお地蔵さん2体います。同じお顔のお地蔵さんをどこかの寺で見たことがあるのですが、未だに思い出せません。苔が深くなって埋もれてしまいそうです。

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ところで、昨年の記事で三千院でも高級ホテルの建設問題が持ち上がっていることを紹介しました。まだコロナが流行する以前の2016年10月のことです。

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場所は律川の北側のこのあたりだと思います。空前の観光ブームにもかかわらず、大原を訪れる観光客は最盛期の1/3に減少しているとして、地域団体などが結集して「京都・大原創生の会」が立ち上がりました。(御殿門まで戻ります。)

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一方、大原再開発を進める企業として「京都大原保存・開発会社」が設立され、代表はサンクチュアリグループ(SG)の竹中靖典社長、最高顧問に堀澤祖門三千院門主、相談役に森井源三郎三千院門徒代表が就き、門川市長が推進役でした。

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場所は、三千院の前住職のとき取得して保全しようとしていた市街化調整区域かつ風致地区で、そこに市の『上質宿泊施設誘致制度』の特例として、高級ホテルを建設しようという計画が持ち上がりました。

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仁和寺のホテル建設の記事でも紹介したとおり、この特例は住民の合意のもとで地域が高級な宿泊施設を「誘致」することが望ましいとされます。翌2017年2月に計画を知った地元自治連合会は、同年5月末に計画を凍結することを表明しました。

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だだし、計画が中止になったわけではなく、現在でも京都市のHPには大原地区の再活性化計画が掲載されています。そこには、将来の検討課題として大原と比叡山を結ぶ参拝ロープウェイや岩倉と大原地区間のトンネルなども挙げられています。

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ところが、この計画に関して詐欺事件が発生しました。三千院の持つ土地(価格10億円)に対して、土地売買の第1契約は三千院とSG、第2契約がSGと中間業者Y 、第3契約がYと原告の千葉県の不動産業者の間で結ばれていたといいます。

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しかし、手付金として原告からYに支払われた1億円は、3千万円だけがSGに渡り残りはYが勝手に費消。原告はSGに対し不当利得請求権を代位行使。さらに、売買契約書のSGの印影が偽造されたものとして、SGが絡む契約全体に疑義を呈しました。

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事件を伝えた当時のメディアは架空の再開発計画に踊らされたともいっています。以上が私が問題を知った昨年の段階ですが、その後開発に関しては進展がなく、詐欺事件についても情報がありません。

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私が知ったことは、2017年の5月と7月に京都大原保存・開発会社としてSGの竹中社長や信徒代表の森井氏が門川市長を表敬訪問していたことと、2016年3月にSGの主力会社ココナッツジャパン(竹中社長)が、

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ココナッツオイルが認知症、がん、ウイルスなどに効果があると宣伝、消費者庁から不当表示として行政処分されていたことです。

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コメント

ホテル建設には手を出すな、ということなのかもしれませんね。
膠着状態になると、どうしょうもないかと思います。
泥沼だらけのような気がします。
京都にこれ以上ホテルは要らないのでしょうね。

投稿: munixyu | 2021年11月30日 (火) 17:07

★munixyuさん こんばんは♪
この件が立ち消えになるならそれでいいのですが、行政がからんでくると解決が難しくなりますね。

投稿: りせ | 2021年12月 7日 (火) 01:16

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