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2021年10月31日 (日)

堺町画廊・柊家から大極殿へ

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一昨日は友人と堺町通御池下るにある画廊で個展を観たあと、御池通周辺から烏丸六角の大極殿に向かいました。「堺町画廊」は昭和57年(1982)築120年余の町家を活かした画廊としてオープンしました。

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台所だった大屋根までの吹き抜け、土壁と三和土の土間、大きな梁やおくどさんの煙出しの窓など京町家の風情を残しています。展覧会だけでなく、映画やコンサート、朗読の会など多彩な企画を開催しています。(写真はGoogleストリートビューから)

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二筋東の富小路通にある「京・富小路 料理旅館天ぷら吉川」 昭和27年(1952)片泊りの宿として創業、数寄屋造りの建物は立命館大学の創立に関与した漢詩人・江馬天江の屋敷で、庭の「退享園」は江戸時代の小堀遠州作と伝えられています。

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さらに一筋東の麩屋町通にある「柊家旅館」、幕末の文政元年(1818)福井から京に上った初代がこの地で運送業、海産物商を始めたのが始まりです。 屋号の由来は帰依していた下鴨神社境内にある比良木神社だそうです。

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二代目は刀の鍔・目貫の技に長じ、そのとき提供していた宿を文久元年(1864)に本業としました。以来、幕末の志士、明治に入ると皇族や華族、文人墨客に京の宿として好まれ現在に至っています。ミシュラン四つ星、看板は創業当時のものだそうです。

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塀の上に樹齢80年余りのムベの実が成っていました。アケビ科の一種でゼリー状の実に素朴な甘みがあります。飛鳥時代に天智天皇が狩猟で奥島(近江八幡市)を訪れ、老夫婦に長生きの秘訣として振舞われ「むべなるかな(もっともだ)」と言ったことが名前の由来とされます。

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その後、住民が皇室にムベの実を献上し続け、今年も10月12日に同市の大嶋・奥津嶋神社の宮司らが市役所でかご詰め作業を行い(例年は直接献上するところ)昨年に続き新型コロナウイルス感染防止のため郵送しました。

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向かいは「俵屋旅館」、創業300余年は京都で最も古い旅館の一つといわれます。公式サイトを持たない宿としても知られ、18室のそれぞれ庭の風景やしつらえが異なり、 定宿とする著名人も多くいます。

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パブリックスペースは、女将の夫で写真家・大学教授でもあった故アーネスト・サトウの書斎を再現、多数の画集や心癒される品々が置いてあり、座り心地の良いウェグナーのベアチェアもあり、ゆったりとした時間を過ごせるそうです。

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御池通御幸町東入るの「堀金箔粉」、創業310年の金箔の会社です。金属箔、転写箔、金属粉、金紙、金色塗料・金銀インキ、宗教装飾材料などの製造、金属箔や加工技術を利用した偽造防止やノベルティ・贈答品の提案などを行っています。

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隣の住居の屋根上の鐘馗(しょうき)さんに金箔が貼られていました。鐘馗像は京都の町家などの屋根上に厄除けとして置かれています。中国唐の6代皇帝玄宗がが瘧(おこり、マラリア)にかかり床に伏せていました。

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夢の中で、宮廷内で悪戯をしてまわる小鬼を、どこからともなく大鬼が現れ捕らえて食べています。玄宗が大鬼に正体を尋ねると「自分は容姿を理由に科挙を不合格となり、恥じて宮中で自殺した。」 (御池通を西に歩き、先ほどの麩屋町通を横切ります。)

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「だが高祖皇帝は自分を手厚く葬ってくれたので、その恩に報いるためにやってきた」と告げました。感動した玄宗は著名な画家に命じて鍾馗の絵姿を描かせて邪気除けとしました。(御池通を烏丸方面に歩きます。)

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鐘馗の伝説と邪気除けの絵姿は周辺諸国に伝わり、日本では平安時代末に確認され、江戸時代には五月人形とともに鐘馗像も作られました。京都に多いのは、多数の寺社の鬼瓦ではじかれた邪気が民家に入らないようにするためといわれています。

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「大極殿本舗 六角店」 創業明治18年(1885)「山城屋」という屋号で開業。二代目が長崎でカステラ作り学び、庶民の手の届くように製造技術を改良して販売を始めました。平成14年(2002)茶店「栖園(せいえん)」を併設。

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名物は「食べる宝石」ともいわれる「琥珀流し」。固まる寸前を見極めて作られた寒天に蜜が月ごとに変わります。1月白みそ、2月チョコあられ、3月甘酒蜜、4月桜蜜と小豆、5月抹茶蜜と小豆、6月梅酒蜜、7月ペパーミント、

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8月冷やし飴、9月ぶどう、10月栗、11月柿、12月黒豆。暖簾は季節ごとに代ります。

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