« 哲学の道 幸せ地蔵尊から洗心橋へ | トップページ | 鹿ヶ谷・隠れ道を歩く »

2021年10月19日 (火)

法然院 緑の境内を巡る

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Amy_5361a
※写真は全てクリックで拡大します。

哲学の道から一筋山側(東)の「隠れ道」沿いにある法然院を訪れました。石段の上に「総門」があるのですが、日向の中の木陰ではっきりとは見えません。

Amy_5523a

「法然院」は正式名称を「善気山法然院萬無教寺」という浄土宗の寺院です。「山門」は明治20年(1887)に建立された茅葺の門です。その後再建され、茅は数年前に吹き替えられました。

Amy_5511a

「白砂壇(びゃくさだん)」 白い盛り砂は水紋を表し、その間を通ることによって心身が清められるとされます。

Amy_5368a

法然院は、法然が弟子住蓮・安楽とともに六時礼讃を勤めた旧跡です。(砂紋は季節によって変わります。)

Amy_5371a

この日は涼し気な水紋に加えて、カエデとイチョウの紅葉?が描かれていました。正月にはおめでたい文字が描かれることもありました。

Amy_5373a

六時礼讃とは、浄土宗などで一日を六つに分け、それぞれの時間に唐の善導が作った偈頌(げじゅ、教理をとく詩)を朗誦することだそうです。白砂壇の東(右)に「講堂」があります。

Amy_5378a

講堂は江戸時代中期の1694年に大浴室として建立された奥行きがある建物です。最近ではいろいろな目的のために貸し出されています。放生池にかかる石橋を渡ります。

Amy_5382a

法然院は、江戸時代の延宝8年(1680)知恩院の38世・萬無上人が法然ゆかりの地に念仏道場を建てることを発願し、門弟の忍澂と共に再興しました。 紅葉の頃も美しいと思います。

Amy_5386a

橋の上から見ると左(西)にある「経堂」は、江戸時代中期の1737年に建立され、釈迦如来像、毘沙門天像、韋駄天像、千体地蔵尊が安置されています。

Amy_5397a

橋を渡ったところにある手水鉢にはいつも季節の草花が添えられています。紅白のムクゲの花は境内のどこにも目当たりませんでしたが、

Amy_5402a

白砂壇の手入れをしている方(おそらく貫主の奥様)に伺うと、庭園に咲いているそうです。

Amy_5403a

手水鉢から本堂へ行く道の突き当りに「十萬霊塔」があります。三界霊塔のように、生きとし生けもの全ての霊を供養するためと思われます。

Jod_2181a

途中の放生池に数年前の台風による倒木が横たわっています。あえて自然のままにしていると思われ、端には階段が刻まれているので講堂への橋なのかも知れません。

Amy_5410a

十萬霊塔から左の本堂の前の道。法要などのためにここから入れないこともありますが、この日は大丈夫でした。

Amy_5412a

このあたりの苔は絨毯のように美しく、木の根の起伏を厚く覆っています。

Amy_5417a

本堂前の石段の上に石の祠があり、「地蔵菩薩像」が祀られています。江戸時代の1690年に忍澂の作で端正なお顔です。

Amy_5431a

「本堂」は江戸時代前期の1681年に建立され、本尊の阿弥陀如来坐像を安置しています。石の玉垣の先(擬宝珠?)が、何と(鹿ヶ谷)カボチャでした。今まで何度も訪れているのに初めて気が付きました。

Amy_5436a

ところで、以前にNHKが1年に渡って「京都法然院 命の庭」を撮影しました。撮影スタッフは、四季を通じて様々な草花や、珍しいモリアオガエルやタコガエル、それらの小動物を餌にする渡り鳥、ムササビやイノシシ、狸と出合いました。

Amy_5438a

その撮影談がNHKワイルドライフのHPにあるフィールドリポートに掲載されています。本堂の横の木戸に虫が描かれています。何か深い意味があると思って奥様に伺うと、カメムシでした。

Amy_5426a

フィールドリポートには書いてありませんが、撮影スタッフはカメムシに悩まされたそうです。その話を聞いた大工さんが遊び心で描き、奥様はこんな大きなカメムシとは思わなかったといいながらも、不満そうには見えませんでした。

Amy_5452a

法然院は、昭和28年(1953)浄土宗より独立して宗派組織に属さない単立宗教法人となりました。 表玄関の衝立は雅楽の一場面のように見えますが、よく分かりません。

Amy_5458a

庫裏の玄関、以前に奥様が前の蓮鉢にモリアオガエルの卵が生みつけられているのを教えて下さいました。

Amy_5475a

この日はモリアオガエルのオタマジャクシがいました。知らない間に鉢で飼っていたメダカがいなくなり、オタマジャクシもそのうちいなくなるそうです。小さな鉢にも自然の輪廻があることに気付かされました。

Amy_5467a

多くのモリアオガエルは、放生池ではなく内庭の池の木に産卵するそうです。そちらの方が安全なことを知っているのかも知れません。境内の西にある千本ゑんま堂の萬霊塔を写しの「多宝塔」、随分拡大しています。

Amy_5477a

陶芸家・中野亘氏による「聞思得修信乃庭」 法然800回忌を記念して奉納され、「風と土の声を聴き安楽国の光明を観る」とされています。

Amy_5487a

参道の山側の墓地には、谷崎潤一郎、河上肇(経済)、内藤湖南(東洋史)、九鬼周三(哲学)、濱田耕作(考古学)、福田平八郎(日本画家)、稲垣足穂(小説家)など文化人や学者が眠っています。自然に包まれた環境が好まれたようです。

Amy_5497a

参道横のガラスアートの枯山水「つながる」 ガラス造形作家・西中千人(ゆきと)氏の作品で、市場の廃ガラス瓶を回収して溶かして素材とし、様々なオブジェに仕上げて輪廻転生を表しています。

Amy_5503a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amy_5406a

|

« 哲学の道 幸せ地蔵尊から洗心橋へ | トップページ | 鹿ヶ谷・隠れ道を歩く »

コメント

季節によって変わる砂紋って、いいですよね。
涼しさもあって落ち着きます。

投稿: munixyu | 2021年10月19日 (火) 14:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 哲学の道 幸せ地蔵尊から洗心橋へ | トップページ | 鹿ヶ谷・隠れ道を歩く »