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2021年9月12日 (日)

鴨川源流と山里料理

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の雲ケ畑の岩屋橋から、岩屋川沿いの道をさかのぼり志明院(しみょういん)を訪れます。今頃の過去記事に写真を追加、説明を補足してお届けします。

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山の斜面に石像や石の祠が並んでいて、新四国八十八…と彫ってあります。上流の志明院の修行場なのかも知れません。

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岩屋川に沿う道の行き止まりが「志明院」です。「岩屋不動」の名で知られていますが、正式には岩屋山金光峰寺(きんこうほうじ)志明院という真言宗の単立寺院です。8月17日から休止していた拝観を9月11日から再開したそうです。

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志明院境内(あるいは上の薬師峠)を源とする岩屋川が鴨川の源流といわれています。実際GoogleMapでは岩屋川を賀茂川としています。一方、桟敷岳(さじきがたけ)を源として岩屋川に合流する祖父谷川を鴨川源流という場合もあります。

飛鳥時代中期の650年、修験道の祖である役(えん)の行者が創建したのが志明院の始まりとされます。平安時代前期の829年、淳和天皇の勅願により弘法大師(空海)が再興し、鎮護国家の祈祷を行ったとされます。(寺務所・庫裏)

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本尊の不動明王像は淳和天皇の勅願による弘法大師作、根本中院本尊の眼力不動明王は宇多天皇の勅願による菅原道真作とされます。皇室勅願所として崇敬深く、秘仏として即位に際し勅使を迎えて開扉されてきたそうです。

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楼門の「岩屋山」の扁額は小野道風の書、金剛力士像は運慶とその実子・湛慶の作といわれています。楼門から先は霊場なので撮影、飲食、ペットの同伴は禁止され、不要な物は持ち込むことができません。

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皇室が崇敬した理由は、鴨川の水源地である洞窟の湧水を敬い、水神を祀り、清浄な鴨川の用水を祈願したと伝えられています。また、水源地を祈願して祀ることにより、暴れ川の鴨川を治めて都の平安を得ようとしたともいいます。

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中は撮影できないので、見せていただいた地図を載せておきます。順路の途中に鴨川源流・岩屋川の流れを集めた「飛竜の滝」があり、あちこちの洞窟(岩屋)には祠が祀られています。地図の一番上の岩屋清水まで往復30~40分くらいかかります。

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境内のいたるところにシャクナゲが咲き、群生地は京都市の天然記念物に指定されています。谷に数多くの行場がありますが、生半可な修験者では怖くて近づけないともいわれています。

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また、都を追われた妖怪変化たちの隠れ家ともいわれ、不思議な伝説や逸話がいくつもあり、歌舞伎十八番『鳴神』の舞台になりました。作家の司馬遼太郎は、泊めてもらった茶室で体験したことをいくつかの作品に書いています。

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宮崎駿監督の「もののけ姫」は司馬遼太郎の体験に着想を得たといわれます。怪現象は室町時代の寺の古文書にも書かれているそうで、寺が厳格に霊場を守ってきた証(あかし)なのかも知れません。

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もう一度岩屋橋に戻って、季節料理「畑嘉」で食事をしました。

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玄関からお座敷に行くと、そこは上の階で、お食事は下の階で頂きました。

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部屋から川に降りることができます。向かいの洛雲荘の川床は満席でした。

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このあたりは夏でも25℃くらいで、クーラーがいらないそうです。下から見た畑嘉のお座敷。

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「ミニ会席」を頂きました。それぞれのお料理は見ての通りですので説明は省略します。

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畑嘉も、夏は川魚料理、冬は牡丹鍋で知られています。他のお品書きとして、会席料理、地鶏すき焼き、幕の内弁当があります。

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冬は牡丹鍋以外に、「鹿造り」?があるそうです。

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雲ケ畑にはかっては京都バスが運行していましたが、現在は雲ケ畑自治振興会が運営する「雲ケ畑バス」もくもく号が、毎日2往復、北大路駅前と岩屋橋を結んでいます。

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畑嘉では10名以上のお客には送迎バスが出るそうです。洛雲荘にも送迎バスがあります。

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京都の奥座敷といえば貴船です。雲ケ畑は貴船のような観光地とはいえず、不便なだけに昔ながらの山里の風情が残っています。

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コメント

季節料理「畑嘉」
川床のあるお店は1階が2階になってたりするんですね。
雰囲気としては、地下に降りていく感じでしょうか。
自然と一体化していますよね。

投稿: munixyu | 2021年9月14日 (火) 14:41

★munixyuさん こんばんは♪
斜面に造られた建物では、入口が2階ということがありますね。畑嘉は土手の内側に建物が造られています。

投稿: りせ | 2021年9月22日 (水) 00:43

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