« 通称寺を巡る 萩の寺・常林寺 | トップページ | 円山公園 その歴史と整備計画 »

2021年9月23日 (木)

八坂神社 国宝・重文の建物を訪ねて

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Amy_2975a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は久しぶりに東山あたりを歩きました。今まで訪れていなかったところがあり、あまり情報がないお店たちも気になっていました。バス停から八坂神社の西楼門に向かうと「祝 国宝本殿 重文摂社末社・建造物二十六棟」の幟(のぼり)が並んでいます。

幟は今年の6月にはありませんでしたが、祇園祭も終り秋の観光シーズンを前に準備したのかも知れません。今日は、国宝や重文に指定された建物を見ながら、八坂神社の境内を歩きます。

Amy_2964a

昨年12月23日付の官報で、本殿以下の建造物が国宝及び重要文化財に指定されました。重要文化財は、明治時代に指定された3棟を合わせて29棟となりました。「西手水舎」(重文)特に断らない場合は、新しく指定された重文です。

Amy_2979a

境外の建物で新しく重文に指定されたのは、四条通寺町の「冠者殿社本殿」と「四条旅所本殿(2棟)」、烏丸通仏光寺下るの「大政所社本殿」、三条通猪熊西入るの「又旅社本殿」です。 「絵馬堂」(重文)は江戸時代の建造で、京都では一番大きな絵馬堂です。

Amy_2983a

「疫神社本殿」(重文)は蘇民将来を祀ります。先ほどの「西楼門」は明治時代の指定ですが、その左右に延びている「西楼門翼廊(2棟)」(重文)は新らたな指定です。

Amy_2986a

「太田社本殿」(重文)猿田彦神と天天鈿女命を祀ります。猿田彦神は、天孫降臨に際して、道案内をした導きの神、天鈿女命は天照大神の天岩戸隠れの際に岩戸の前で神楽を舞った芸能の神です。昨日はこのあたりで露店を見かけませんでした。

Amy_2988a

「蛭子社本殿」(重文)現社殿は正保3年(1646)に建造され、日本古来の神・えびすを祀ります。こちらは明治時代の指定です。

Amy_2991a

「大国主社本殿」(重文)祭神は、大国主命、事代主命(ことしろぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。福の神、縁結び、恋愛成就の神です。

Amy_2998a

Amy_2995a

まだ茅の輪があったのでくぐってきました。右奥に「神馬舎(しんめしゃ)」(重文)が見えます。古くから八坂神社に神馬が奉納され、記録では平安時代初期の延喜20年(920)に朝廷から奉幣走馬が献上されたのが始めです。

Amy_3003a

左に「大年(おおとし)社本殿」(重文) 祭神の大年神は八坂神社の主祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子で、穀物守護の神、農耕の神として祀られています。

Amy_3005a

その北隣の「十社本殿」(重文)右から多賀社、熊野社、白山社、愛宕社、金峰社、春日社、香取社、諏訪社、松尾社、阿蘇社。 各地の神社の祭神を祀ります。本殿の背後に回ると、

Amy_3006a

「五社」重文)右から八幡社(武の神の応神天皇)、竈社(竈の神の奥津日子神、奥津日売神)、風神社(風の神の天御柱命、国御柱命)、天神社(薬の神の少彦名命)、水神社(水の神の高おかみ神、罔象女神)を祀ります。

Jnp_6504a

現在の「本殿」(国宝)は正保3年(1646)の火災により焼失後、承応3年(1654)4代将軍徳川家綱により建立されました。入母屋造で、両側面と背面に庇をつけた独特の外観をもちます。

Amy_3000a

庇をつけて規模を拡張するのは平安時代の建築の方法で、側面の庇は小部屋に分かれています。本殿のこの形式は鎌倉時代には成立しており、平安時代の建築の空間構成を伝え、中世の信仰儀礼と建物の関係をよく示しています。

Amy_3010a

また、本殿が祇園祭を担う人々によって現在まで維持されてきたことには深い文化史的意義が認められる、というのが指定理由です。本殿の右を「透塀(すいべい)」(重文)が囲み、「神饌所」(重文)の屋根が見えています。

Amy_3031a

「南楼門」(重文)、その外にある「石鳥居」(重文)は正保3年(1646)建立。寛文2年(1662)の地震で倒壊後、同6年(1666)に補修再建、明治時代の指定です。

Amy_3021a

楼門の手前に「南手水舎」(重文)、その向うに「神輿庫」(重文)、手前に「舞殿(ぶでん)」(重文)

Amy_3033a

「祇園水」左奥にある「大神宮社」は、伊勢神宮の内宮と外宮の2神を祀り、その式年遷宮による木材を使って、平成28年に改修されたので、重要文化財に指定されませんでした。

Amy_3029a

本殿東に摂社が並んでいます。「悪王子(あくおうじ)社本殿」(重文)は素戔嗚尊の荒魂(あらみたま)を祀ります。悪とは強いという意味で、荒魂は現実に姿を顕し霊験あらたかな神のことです。

Amy_3035a

「美御前社(うつくしごぜんしゃ)本殿」(重文)素戔嗚尊の持っていた十拳剣により生まれた三女神(宗像三女神)を祀り、右に神水「美容水」が湧きます。

Amy_3039a

「日吉社本殿」(重文)大山咋神 (おおやまくいのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)を祀ります。大山咋神は素戔嗚尊の3世の孫、大物主神は7世の孫で、大国主命の分魂(わけみたま)とされます。北東の鬼門を守る方位除けの神です。

Amy_3027a

「玉光稲荷社本殿」(重文)は食物をはじめ商売の稲荷神を祀ります。以上が国宝本殿と重文29棟です。この後、円山公園に向かいました。

Amy_3046a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amy_3030a

|

« 通称寺を巡る 萩の寺・常林寺 | トップページ | 円山公園 その歴史と整備計画 »

コメント

重文とかの撮影は、
人の少ない今が、いいのかもしれませんね。
それにしても、たくさん重文があるのですね。驚きです。
ウサギもマスクして、これもまた、
貴重な写真になりますよね。

投稿: munixyu | 2021年9月23日 (木) 14:09

★munixyuさん こんばんは♪
今回、境内でみる祠や建物の多くが重文に指定されました。逆に、指定にもれた摂末社が気になります。

投稿: りせ | 2021年9月25日 (土) 00:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 通称寺を巡る 萩の寺・常林寺 | トップページ | 円山公園 その歴史と整備計画 »