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2021年7月 7日 (水)

七夕伝説と二つの星

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

今日の星空は期待できそうにありませんが、七夕伝説の原型となった説話と現在の七夕祭に至る歴史をたどります。最後に、その主人公の二つの恒星について紹介します。写真は今まで出会った京都の七夕風景で、今年の情報もあります。

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TOPから下までは高台寺の「七夕会」です。今年は7月4、5日に夜間特別拝観と七夕茶会が行われました。7月15日~8月31日の期間「百鬼夜行展」、8月11日~18日「夏の夜間特別拝観」が行われます。

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7月7日に織姫と牽牛が出会うという説話は、中国の南北朝時代(439-589)の『荊楚歳時記』に初めて登場するそうです。(下は貴船神社の「七夕笹飾りライトアップ」、今年は7月1日~8月15日の期間、点灯時間は午後8時まで。)

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織姫は織姫星、織女星ともいわれ、こと座の1等星ベガです。牽牛(けんぎゅう)は牛飼いの意味ですが、伝説では牽牛星、夏彦、夏彦星ともいわれ、わし座の1等星アルタイルです。

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織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者でした。牽牛も働き者で、天帝は二人の結婚を認めました。二人はめでたく夫婦となりましたが、夫婦生活が楽しく織姫は機を織らなくなり、牽牛は牛を追わなくなりました。

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このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離しました。ただし、年に1度の7月7日にだけ天帝は会うことを許し、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けて、会うことができました。

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しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず牽牛は彼女に会うことができません。(下は月遅れの「京の七夕」、新型コロナのため昨年に引き続きオンラインでの開催となりました。)

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星の逢引であることから、七夕は星あい(星合い、星合)という別名があります。また、この日に降る雨は催涙雨とも呼ばれ、織姫と牽牛が流す涙といわれます。(京の七夕、 鴨川会場)

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7月7日に織姫星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにお祈りをする中国の風習が乞巧奠(きこうでん)です。庭先の祭壇に針などをそなえ、星に祈りを捧げます。やがてはた織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになりました。

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一方、日本では古来から棚機津女(たなばたつめ)の伝説があり、夏に選ばれた乙女が清らかな水辺の機屋にこもり、着物を織って神棚にそなえ、秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらう行事がありました。

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やがて仏教とともに乞巧奠の風習が日本に伝わると、上の行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるように。最初は、宮中や貴族の間で行われ、桃や梨、なす、うり、大豆、干し鯛、アワビなどを供えて星をながめ、香をたき、楽を奏でました。

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サトイモの葉にたまった夜つゆを「天の川のしずく」として墨を溶かし、梶の葉に和歌を書いて願いごとをしました。(こちらは京の七夕、堀川会場。)

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江戸時代に七夕行事が五節句の一つとなると庶民の間にも広まり、野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。梶の葉のかわりに五つの色の短冊に色々な願い事を書いて笹竹につるし、星に祈るお祭りと変わっていきました。

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今年の京の七夕は、願い事を募集(8月11日必着)、8月16日に京都仏教会と京都府神社庁合同で行われる清水寺でのお焚き上げにより天に届けるそうです。詳しくは「京の七夕2021」の開催概要をご覧ください。

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ところで、アルタイル(牽牛星)は見かけの明るさが0.76等級で、太陽系近傍の星間雲Gクラウドの近くに位置し、織姫(こと座のベガ)、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形成しています。(清凉寺)

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アルタイルは太陽の1.8倍の質量と約11倍の明るさを有し、自転周期が約9時間(太陽は25日)の高速回転しています。複数の伴星のうち二つは肉眼でも確認でき、和名類聚抄には犬を引き連れている姿の「いぬかいぼし」と記されています。NASAによる写真。

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一方、ベガ(織姫星)は、見かけの明るさが0.03等級、質量は太陽の2.6倍、距離25光年、0.19日の周期でわずかに変光することが知られ、こちらも自転周期12.5時間という高速回転しています。石像寺(釘抜地蔵)

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ベガは地球の歳差運動により、12,000年後には北極星となるそうです。2013年には太陽系そっくりの小天体ベルトの存在が確認されました。スピッツァー宇宙望遠鏡による写真。

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内側のベルトは太陽系の火星と木星の軌道の間の「小惑星帯」にあたり、安定して存在するためにはその内外に惑星があることが推定され、観測技術の向上が待たれます。年齢が3億年と若いので太陽系の形成を知る上で注目されています。(大将軍八神社)

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北野天満宮では8月上旬から七夕祭(京の七夕、北野紙屋川エリア)が行われ、毎年8月7日は御手洗祭です。御手洗祭は七夕行事が起源で、五穀の順調な生育や万民の無病息災を祈願する大切な年中行事とされています。

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中国の伝説で7月7日の夜に牽牛と織女が会うとき、カササギ(鵲)が翼を並べて天の川に渡す「烏鵲橋(うじゃくきょう)」ができるといわれています。祇園祭で行われる「鷺(サギ)舞」は、この伝説をもとに八坂神社に奉納された舞がはじまりとされます。

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京都ではカササギが知られておらず、サギの一種だろうと考えて笠を被った白サギをカササギに見立てたものといわれます。ただし、歌詞はカササギとなっているそうです。

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祇園祭では、江戸時代初期七夕の日に少女が舞った「小町踊」も奉納され、元禄時代の粋で優雅な風情を感じさせます。鷺舞や小町踊が奉納される「お迎え提灯」は、今年も山鉾巡行とともに中止となりました。

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「赤熊(しゃぐま)」お迎え提灯のお囃子ですが、カワイイ!

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コメント

もう七夕なんですね。
早いものです。
とにかくコロナの収束を祈るばかりです。

投稿: munixyu | 2021年7月 7日 (水) 14:52

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