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2021年7月24日 (土)

祇園祭2021 後祭山鉾巡行と花傘巡行(仮)

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

本日の祇園祭後祭の山鉾巡行は中止となり、各保存会の代表が徒歩で四条御旅所まで巡行する「拝礼行列」となりました。今日の記事は、過去の記事を再編集して今年の山鉾巡行を再現しました(順番は今年のくじ順)。後半は同様に中止となった花笠巡行です。

先頭はくじ取らずの「橋弁慶山」ご神体は、謡曲「橋弁慶」で弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわしています。弁慶は鎧姿に大長刀を斜にかまえ、牛若丸は橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で立ち片足を曲げ右手に太刀を持っています。

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「北観音山」 この山もくじ取らずで2番目として橋弁慶山に続き、上り観音山ともいわれています。山舞台には楊柳観音像と韋駄天立像を安置し、鉾のように囃子方が乗っていますが、屋根の上には真木・鉾頭ではなく松が乗っています。

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「役行者山(えんのぎょうじゃやま)」 修行僧・役行者の山で、聖護院の山伏が先頭を歩きます。山舞台は一言主神(ひとことぬしのかみ)を使って葛城と大峰の間に、橋をかけたという伝承を表しているといわれています。

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「鯉山(こいやま)」 龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説「登竜門」をもとにした山です。龍門は黄河中流の実在の急流で、ここを遡ることができる鯉はわずかしかいないことから、龍門は立身出世の関門を象徴しています。

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「黒主山(くろぬしやま)」 ご神体は、謡曲「志賀」にちなみ大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺める姿をあらわします。大伴黒主は六歌仙の一人で、志賀とは現在の志賀越道(山中越え)のあたりのことだそうです。

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「南観音山」 くじ取らず」で「下り観音山」ともいわれています。善財童子が53人の聖者を訪ねる説話で、28番目の楊柳観音は美しい南海のほとりに住み、あらゆる苦悩から人々を救うことを教えたといわれています。

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「浄妙山(じょうみょうやま)」宇治川の合戦で三井寺の僧兵・筒井浄妙が橋桁を渡り一番乗りをしようと奮闘しているところ、一来(いちらい)法師がその頭上を飛び越えて「悪しゅう候、御免あれ」と前に進み出て先陣をとったという場面です。

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「八幡山」 いつもは町会所の庭の祠に祀られている八幡宮(総本社は大分の宇佐神宮)を山の上に勧請したものです。山の上の小祠は総金箔の美麗なもので、天明年間(1781-88)の製作といわれます。鳥居の上に一つがいの鳩が止まっています。

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「鈴鹿山」 鈴鹿山で道ゆく人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現(瀬織津姫尊)がご神体で、金の烏帽子をかぶり手に大長刀を持ち女人の仮面をつけています。右にある赤い山の前には、赤熊で象徴した悪鬼の首が置かれています。

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「鷹山」 応仁の乱以前からあったくじ取らずの山でしたが、文政9年(1826)の巡行の際、大雨で懸装品などを汚損して巡行できなくなりました。一昨年193年ぶりに唐櫃(からびつ)で山鉾巡行に加わることになり、唐櫃には宝物の掛け軸が入っているそうです。

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今年の5月24日修復中の山を初めて水引や胴掛で飾り、ご神体人形を乗せ鷹狩りに興じる人々の姿が披露されました。来年には復興した山が巡行する予定です。(復元した鉦(かね)や太鼓のお囃子が後に続きました。)

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「大船鉾」 神功皇后の新羅出兵をテーマにした鉾で、昔から後祭の殿(しんがり)をつとめていました。しかし、幕末の「蛤御門の変」(1864)で屋形、木組、車輪等を焼失、それ以来巡行が途絶えていました。

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平成26年に復興して巡行に参加、この年から後祭の巡行が復活しました。後祭の山鉾は四条烏丸に向かい、後で通過する花笠巡行とともに、八坂神社の還幸祭(神輿渡御)の道筋を清めます。

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前祭の山鉾巡行(仮)の記事で載せた、粽や授与品の情報はこちらをご覧ください。しばらくして「花傘巡行」がやってきます。

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花傘巡行の先頭は「開智童心太鼓」で後に続く神輿の音頭をとります。地元の開智小学校は洛央小学校に統合されましたが、今も旧学区が様々な活動の主体になっています。

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祇園祭の山鉾巡行は昔も7月17日と7月24日の2回に分かれていましたが、昭和41年(1966)に後祭が17日に合流し、後祭の行事が喪失したために始められたのが、花傘巡行です。(5基の子供神輿が続きます。)

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山鉾巡行が17日に一括されたのは交通渋滞を緩和するという名目からで、当時の八坂神社や山鉾町の皆さんは、京都市の提案に逆らえない状況だったそうです。子供神輿の途中に剣鉾も巡行します。

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かっては、山鉾巡行は重要な伝統行事とみなされておらず、明治44年には京都府知事から「市電敷設の架線が優先」として「巡行禁止令」が出たほどです(市民の反対で撤回)。「神饌行列」、供え物の花車の前を歩きます。

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「神饌花車」 八坂神社の祭神へのお供えもので、この行列の中では重要なものです。

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「金獅子」と「銀獅子」の獅子舞が交差点で暴れます。

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「祇園太鼓」 八坂神社に戻ってから、祭神に演奏を奉納します。太鼓は女の子が目立ちました。

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行列の名称でもある「花傘」、花傘は芸能的色彩が濃く、山鉾の原始的な形といわれ、現在の綾傘鉾や四条傘鉾にもその名残があります。

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「馬長(うまおさ)」が続きます。馬長は、祇園祭の前身の祇園御霊会で神事に騎乗して社頭の馬場を練り歩いた者で、小舎人童(こどねりわらわ)などを美しく着飾らせていた名残といわれています。

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「久世六斎保存会」 久世駒形稚児社参は祇園祭の重要な神事ですが、同じ地区で発祥した久世六歳念仏も八坂神社と特別な関係にありました。能楽、歌舞伎等の影響を受け、楽器に笛、三種の太鼓、鉦を使用するのが特徴です。

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「花傘娘」 「京都きものの女王ビューティーページェント」で「京都プリンセス」に選出された女性が、花傘娘の称号が与えられて参列します。 ちなみに、花傘娘は八坂神社の宮司さんの命名だそうです。

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「織商鉾(おりしょうほこ)」 京都織物卸商業組合の鉾で、「京都きものの女王」に選ばれた女性達が上古、奈良、平安時代の装束姿で乗っています。

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上七軒を除く4花街中、2花街の「芸舞妓さんの曳き車」が続き、午後に八坂神社で舞の奉納をします。ただし、一昨年は祇園祭1150年記念で4花街総出でした。「祇園東」の芸舞妓さん。

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八坂神社の神幸祭・還幸祭は、疫病が流行する夏に、神社の祭神が氏子地域を回って視察、御旅所に滞在、再び地域を回りながら神社に戻る神輿渡御が行われます。山鉾巡行は、神輿渡御の道筋を清める「先触れ」の役割がありました。「先斗町」

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1966年に中止となった後祭の山鉾巡行に代わって、24日の還幸祭の前に花傘巡行が行われてきました。下は「宮川町」、「祇園甲部」は一番最後にあります。

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「祇園万灯会」7月10日に行われる神輿洗の神輿を迎える「お迎え提灯」でも行列の中心となります。

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「鷺踊」はしばらく途絶えていましたが、江戸時代後期の寛政年間に八坂神社より津和野潘に伝習されていた鷺舞をもとに復興しました。現在では鷺舞の代りに、子供が行う小鷺踊となりました。

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結局、平成26年(2014)から後祭の山鉾巡行が復活したのですが、それまでの間、女性や子供たちが主役となって神輿の先触れの伝統を守ってきました。「万灯踊」

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後祭の山鉾巡行の代役の花傘巡行でしたが、50年以上続いた今では祇園祭の主役の一つとなっています。行列の最後の「祇園囃子」、弥栄雅楽会の皆さんです。

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コメント

このままワクチン接種が進めば、
来年はしっかり開催される気がしますが。
どうなるのか。早く元に戻って欲しいものです。

投稿: munixyu | 2021年7月24日 (土) 12:47

★munixyuさん こんばんは♪
政府が目指しているように、ワクチン接種が進んで、日常生活がもどる状態が想像できません。イギリスでは死者が少なくなっているとして、規制を緩和しているそうですが、連日大勢の感染者が出ています。やはり、検査をして感染者を隔離することが基本だと思います。ねばり強く感染者を隔離することによって市中からコロナウイルスが無くなり、香港のように数十日感染者が出ない状態になると確信しています。

投稿: りせ | 2021年7月26日 (月) 00:13

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