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2021年2月14日 (日)

雪の京都 大徳寺・龍源院

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全て拡大します。

現在外出を自粛して、京都に大雪が降った日の風景をお届けしています。先日は大徳寺の総門から本坊までの雪景色を紹介しましたが、その日、塔頭の龍源院にも立ち寄りました。

勅使門の前で出会ったお坊さんたちは、龍源院の前を通り過ぎていきました。この日は大晦日だったので、何らかの法要があったのかも知れません。

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「龍源院」は、戦国時代の文亀2年(1502)に能登の領主・畠山義元、豊後の大友義長、周防の大内義興らが創建、大徳寺72世・東溪宗牧(とうけいそうぼく)を開祖に招きました。表門をくぐります。

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方丈・唐門・表門はいずれも創建当初の建物で、大徳寺山内最古の建物であり、禅宗方丈の典型的な形式を示しているといわれます。「表門」(重文)は切妻造、檜皮葺の四脚門。

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龍源院は創建以来、大徳寺の四法脈のうち南派の本庵(龍源寺派の拠点)として、有力な地位を占めてきました。大徳寺で常時公開している4塔頭の一つです。拝観受付がある庫裡に入ります。

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下図の線を引いてある廊下と縁側が拝観順路です。

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最初に「書院」に上がります。

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書院南軒下の阿吽の石庭は「こ沱底」(こだてい)と呼ばれます。その名は臨済宗の宗祖・臨済禅師が住んだ中国河北の鎮州城の南に流れる滹沱(こだ)川から名付けられました。

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上の写真で右奥にあるのが「阿(あ)の石」です。

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「吽(うん)の石」は二つ上の写真からさらに左にあります。阿吽の石と名付けられた東西の石は、建物の柱の基礎となる礎石で、かって秀吉が建てた聚楽第の遺構だそうです。

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 室内には、豊臣秀吉と徳川家康が伏見城で対局し、側面に四季の草木の蒔絵がある碁盤が展示してあります。金森友近が秀吉から拝領したものです。天正11年(1583)の日本最古の銘がある種子島銃もあります。

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書院と方丈の間に創建時からの「担雪井」があります。担雪は雪を運んくるという意味です。雪で井戸を埋めようとしても際限がなく、修行や教育は「根気が必要」という戒めを担雪埋井というそうです。

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方丈の東にある壺庭は「東滴壺」(とうてきこ)と呼ばれれ、我が国では最も小さく格調高い壺石庭として有名です。屋根の間から入った雪で砂紋が綺麗に浮かび上がります。

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一滴の水が集まって谷川となりやがて大河になって大海原に流れる様を表し、小さいながら底知れぬ深淵に吸い込まれるような感じがする庭です。

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別の見方では、奥深い淵に勢いよく飛び込んだカエルが反動で浮かび上がる様とも。困難と思えることでも、自己を捨てて思い切れば何事も成就するという戒めとか。

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方丈南庭の「一枝坦(いっしだん)」は、東渓禅師が師である実伝和尚から賜った「霊山一枝之軒(りょうぜんいっしのけん)」という室号から名づけられました。生クリームたっぷりのケーキのようでした。

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かつては中国産の樹齢700年の珍種の山茶花「楊貴妃」が植えられていましたが、昭和55年に枯れてしまいました。そこで現在の住持が禅寺特有の枯山水庭園を創案、設計監督して造られたのがこの蓬莱山形式の庭園です。

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蓬莱山は不老長寿の仙人が住む吉祥の島。庭の中央右よりの巨石が蓬莱山を表し、右端の石組が鶴島、苔山が亀島を表わし、白砂が大海を表しています。

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右に見えている巨石が蓬莱山ですが、下の写真では二つの石ですね。

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方丈襖絵には室町時代等春筆「列仙の図」があります。

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方丈の「室中」に祀られている本尊・釈迦如来像は建長2年(1250)行心の作で重要文化財に指定されています。龍源院の名にふさわしいこちらの襖絵「龍と波の図」は筆者不明です。

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方丈の外縁を廻ります。

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開祖堂の前庭は「鶏足山(けいそくざん)」と呼ばれ 苔地に石畳、灯籠などが置かれています。

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方丈の北庭は「龍吟庭(りょうぎんてい)」と呼ばれ、三尊石組からなる室町時代の世阿弥の作と伝わる枯山水庭園です。

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中央の石組は須弥山を表し、青々とした(雪で覆われていますが)杉苔は洋々たる大海を表わしています。須弥山の前に平な遥拝石があるのですが雪に埋もれています。

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この世は九つの海、八つの陸地からなり、須弥山はその中心とされます。人間はもちろん鳥も飛び交うことができず、誰一人として窺い知ることができない真実の自己本来の姿を象徴しているとか。

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コメント

雪が積もると、石庭は
一気にその雰囲気や趣きが変わって面白いですね。
冷たい静けさが、逆に暖かい静けさになるような気がします。

投稿: munixyu | 2021年2月14日 (日) 13:27

★munixyuさん こんばんは♪
石庭に雪が積もると起伏がまろやかになって、クリームを塗ったケーキのように見えてしまいます。

投稿: りせ | 2021年2月18日 (木) 01:37

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