雪の京都 大徳寺・瑞峯院
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
現在外出自粛中で、過去に大雪が降った日の風景をお届けしています。昨日の記事に続いて、通年公開している大徳寺塔頭の瑞峯院に入りました。「山門」および「唐門」は室町時代の創建当初のもので重要文化財に指定されています。
「瑞峯院」は、室町時代の天文4年(1535)九州の戦国大名・大友宗麟が、大徳寺第91世・徹岫宗九(てっしゅうそうきゅう)禅師を開祖として、菩提寺を創建したのが始まりです。瑞峯院は宗麟の法名です。
徹岫禅師は、大徳寺86世の小渓紹怤(しょうけいじょうふ)に師事し、1536年に大徳寺91世となりまじた。青年時代の上杉謙信に禅を指導し、後奈良天皇の帰依を受けたといいます。拝観入口がある「庫裡」。
「方丈(客殿)」(重文)は、創建年に建立された室町時代の禅宗方丈建築の遺構で、後奈良天皇の宸筆になる「瑞峯院」の寺額をかかげています。
大友宗麟は南蛮貿易により経済力を高め、その間キリスト教への関心を強め、自ら洗礼を受けました。最盛期には九州六ヶ国を平定しましたが、薩摩・島津氏に敗れて晩年には秀吉傘下の一大名として豊後一国までに衰退しました
「独坐庭」方丈の前庭で、中国の禅僧・百丈禅師が、独坐大雄峰と呼唱した禅語にちなんで名づけられました。開祖400年遠忌を記念して、1961年に重森三玲によって作庭された蓬莱山式庭園で、寺号の「瑞峯」をテーマにしています。
瑞峯は清らかな山の峰という意味だそうです。築山から砂地までにそそり立つ石が、蓬莱山の山岳から続く半島を表します。大きな砂紋と三玲の庭としては小さい石が、大海の荒波を強調しています。。
中央に開祖の大満国師(徹岫禅師)の木像を安置しています。33枚の襖絵は野添平米画伯の作で、世界的名山といわれる朝鮮の金剛山とその大自然の雄大さを描いています。
絶え間なく打ち寄せる荒波にもまれながらも雄々と独坐している石は、中国の名僧・雲門禅師になぞらえているともいわれています。
西の茶室の前まで庭は続いていますが、ここは穏やかな入り海となっています。
「餘慶庵(よけいあん)」 千利休が山崎に建てた「待庵(たいあん)」を、表千家8代・啐啄斎宗匠(そったくさいそうしょう、1744-1808)好みの席にうつしたものです。毎月28日(千利休の月命日)に釜がかかるそうです。
「閑眠庭」方丈の裏庭で、「閑眠高臥して青山に対す」の禅語にちなんで名づけられました。これは、俗世を離れて高みを目指し、山野でひそかに暮らすという意味だそうです。上の茶庭とともに重森三玲によって作庭され、静かな落ち着いた庭です。
キリシタン大名・大友宗麟の思いを汲んだ枯山水の庭で、東側にあるキリシタン灯篭を背にして白砂、苔地に、縦に4石、横に3石の7石が据えられ、7個の石組みが十字架を形作っています。
方丈の東に坪庭があります。閑眠庭の東北(右奥)にある茶室「安勝軒」の茶庭でもあります。
根元にマリア像のレリーフが彫られた「キリシタン燈籠」と四角い蹲踞(つくばい)があり、閑眠庭の十字架はここからの延長線上に縦の4石が置かれています。
この後、高桐院に向かいました。
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コメント
ここの雪は、
全体的に美味しそうな雪ですね。
ソフトクリームみたいな雪で綺麗ですよね。
投稿: munixyu | 2021年2月15日 (月) 12:51
★munixyuさん こんばんは♪
やはりソフトクリームに見えますが。私だけでなくて安心しました。
投稿: りせ | 2021年2月18日 (木) 01:38