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2020年11月19日 (木)

東福寺 三門・法堂の特別公開

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事では通天橋のモミジとともに、東福寺の創建当初の歴史を紹介しました。摂政関白九条道家が円爾弁円を開山に仰いで創建した東福寺の伽藍は、鎌倉末期の相次ぐ火災によって大部分を焼失しました。

三門(国宝)は、応永32年(1425)に再建、現存する三門としては日本最古にして最大級の三門。正面約25.5m、側面10.2m、棟高約22mの五間三戸の二階二重門構造です。

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楼上の扁額「妙雲閣」は室町幕府四代将軍足利利義の筆蹟とされ、「妙」の字の左側を女偏とせず、源字の「玄」という字を用いたところからも、禅の教えに深く理解を示した学識の深さが窺えるそうです。

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禅宗の三門としては珍しく、大仏様(天竺様)様式を取り入れ、初層軒先細部の木組構造は東大寺大門のそれと酷似しているといわれます。

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新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の「京の夏の旅」の特別公開と定期観光バス特別コースは中止となり、現在は第56回京都非公開文化財特別公開が行われています。三門の横が拝観入口になっています。

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「楼上内陣」正面の宝冠釈迦如来像をはじめ、脇に連なる十六羅漢像は大仏師定朝の流れを汲む室町時代の仏師達の作といわれます。建物内は撮影禁止で、内部の写真はパンフレットと看板からの転載です。

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羅漢とはサンスクリット語で「アラハン」の漢訳で、悟りを得るために求道する者という意味。日本で知られた羅漢として「賓(びん)ずるさん」(ビンズルバラダージャ尊者)や浴室の守護者バッダバラ尊者なども控えています。

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下は二層の極彩色の天井画で、釈迦如来や羅漢たちの彩色も残っています。これらの鮮やかさと写実的な表情とが相まって観るものを圧倒します。内陣の仏像や天井画も国宝に指定されています。

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三門を出て内側(北)から。

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三門の正面にある「法堂」も特別公開されています。鎌倉時代に創建され法堂はその後の火災や戦乱で焼失、明治14年(1881)の火災でも消滅、40年以上の歳月を経て昭和9年(1934)に再建されました。

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入母屋造り、本瓦茸きで現在は仏殿をも兼ねています。昭和の本造建築としては最大の総高26m、間口41m、奥行30mあり、壮大な威容を誇っています。

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大仏様(天竺様)、禅宗様(唐様)、和様のすべての折哀様で随所にその特徴が見てとれるそうです。例えば大仏様特有の上へ上へとまっすぐに積み重なる組物、柱の下の礎盤や扉である桟唐戸には禅宗様が、また窓は和様の連子窓です。

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堂内の中央奥にある須弥壇上に本尊の釈迦如来立像と十大弟子のうちの迦葉(かしょう)尊者・阿難(あなん)尊者が脇士として両脇に控え(以上重要文化財)、守護神の四天王像が周囲に睨みを利かせています。

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明治14年の火災で旧本尊と脇士は焼失し、現在の本尊と脇士はいずれも鎌倉時代の作とされます。もと東福寺の塔頭三聖寺(廃寺)伝来の遺像ともいわれ、宋風彫刻にやや和風の趣の加わった13世紀後制作の大作です。

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堂本印象作の雲龍図[蒼龍]は、紙に描いて天井に貼り付けたもので、東西十二間、南北六間の天井一面に描かれています。わずか17日で書き上げ、落款には納得の行く作品のサイン「恒世 印象」の銘が入っています。

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龍は火難を避けるという説もあります。一方、釈迦が誕生した時に2匹の龍が天から祝いに駆けつけ、悟りを開こうと瞑想に入った釈迦を上空で風雨から守り続けたとされるので、仏殿の天井に描かれることが多いともいわれます。

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