永観堂 紅葉の庭園をめぐる
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
永観堂の最後に放生池の周囲をめぐりました。放生池の北西はイチョウの葉の絨毯になっています。
下は公式HPでダウンロードできる永観堂の鳥観図で、右下に出典が書いてあります。休憩所「夢庵」の前を通り、池の北(図では左)に行き、池からの小川にかかる寿橋を渡ります。
橋のたもとに歌碑があります。1900年11月に与謝野晶子、鉄幹、その弟子の山川登美子の三人が永観堂を訪れました。そのときの与謝野晶子の歌「秋を三人椎の実投げし鯉やいづこ池の朝かぜ手と手つめたき」
池の周囲は紅葉で囲まれていて、向うに多宝塔が見えます。
多宝塔は上層が円形の2層になっていて、かなり遠方からでも眺めることができます。
様々な種類の紅葉があって、こちらは稲葉枝垂(イナバシダレ)ではないかと思います。
中の島に弁財天が祀られていて、「錦雲橋」がかかっています。
以前はもっと密にモミジが池を囲んでいたと思いますが、一昨年の台風の被害かも知れません。
池を南北に分ける「極楽橋」 以前は橋の上が写真を撮る人々で混雑していたのですが、通行止めになっていました。橋を渡った正面が御影堂です。
中の島・弁天社を横から、まだ緑のカエデも混じっていますが(11月18日)現在はもっと紅葉していると思います。
画仙堂の横に、智恵(左)と慈悲(右)のお地蔵。永観堂の七不思議に三鈷の松があり、それぞれの葉は智恵、慈悲と真心を象徴し、持っていると三つの功徳が得られるとか。そこで、お地蔵が2体だけの理由が分からないという方がいます。
お地蔵の正面の御影堂には宗祖・法然上人が祀られています。法然は智恵と慈悲を寄せ合って生きることが幸せにつながると教え、そのために仏前に慈悲と智恵の象徴の花と灯明をお供えするのだとも説いています。
「画仙堂」日本画家・鈴木松僊の発願により1914年に建立され、松僊の「天龍」や長谷川等伯の「波濤図」(重文)などが納められました、後に波濤図は京都国立博物館に寄託されたそうです。
庭園の拝観ルート(一方通行)が決められていて、こちらから真直ぐに鹿ヶ谷通に抜ける道は通行できません。
放生池の西にお茶席ができていて、画仙堂の前に入口があります。
ここで一休みしました。茶団子とみたらし団子は、私たち二人分です。
西は起伏のある苔地になっていて、その向うに蓮池があります。
お茶席の横に、先ほど渡った小川が流れています。
「禅林図書館」、通常の拝観ルートはここから表参道に出るのですが、図書館の反対側(西)にまわることもできます。
図書館の玄関、右に「永観堂新道」という道があります。
図書館の玄関の横に石仏彫刻家・長岡和慶作の「わらべ地蔵」。おもちゃで遊ぶ幼い地蔵から、少し大きくなって勉強をして、仏門の修行の旅に出て、成長していく姿ではないかと思います。
この新道は短いながら、カエデとイチョウが美しく色づいて雰囲気のよい場所です。
「遊心門」 平成12年(2000)に永観堂幼稚園の創立70周年事業で建てられた正門で、永観堂の南門でもあります。ここから鹿ヶ谷通を南禅寺方面に向かいます。
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コメント
ここの紅葉は、柔らかくて綺麗ですね。
空には紅葉、地には黄葉と最高の景だと思います。
こういうところで食べる茶団子やみたらし団子は、いいものですよね。
投稿: munixyu | 2020年11月23日 (月) 14:56