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2020年10月16日 (金)

延暦寺 にない堂から特別公開の瑠璃堂へ

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の西塔・椿堂から通常の拝観路に戻ると、石碑があります。蒲生町極楽寺の住職で歌人、米田雄郎(1891‐1959)の辞世の歌碑「しづやかに輪廻生死の世なりけり春くる空のかすみしてけり」。

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歌碑から一段高い場所に「常行堂」と「法華堂」があり(いずれも重要文化財、TOPの写真)、同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。

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左の「常行堂」は阿弥陀如来を本尊とし四種三昧のうち、常行三昧を修行する常行堂です。近づけないので下の段からの写真。

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右の「法華堂」は普賢菩薩を本尊とし法華三昧を修行する法華堂です。二つのお堂がつながっているのは、法華と念仏は一体のものであるという、天台の教えを表しているといわれます。

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弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとのいい伝えから、二つのお堂を合わせて「にない堂」とも呼ばれています。最近では、常行堂で座禅体験が行われています。

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にない堂の渡り廊下をくぐり、すこし急な石段を下ります。

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石段の途中の右手にある「西塔政所」 西塔の管理事務所の役目をしています。右の看板には「延暦寺学問所 止観道場」とあります。

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石段の向かいの「恵亮堂」 大楽大師・恵亮(1800‐1859)を祀ります。恵亮は当時最も修力・霊験に優れているといわれ、京都の妙法院を創建しました。左に円戒国師の寿塔、右に中西悟堂の歌碑があります。 

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「円戒国師寿塔」 円戒国師は応仁の乱(1467-1477)の後、世の乱れを見るに忍びず、20年間修行を続けた比叡山を下りました。黒谷青龍寺に移り、『往生要集』により称名念仏を唱え、天台宗真盛派のの開祖となりました。寿塔は生前墓のことです。

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日本野鳥の会の創設者・中西悟堂(1895-1984)の歌碑「樹之雫しきりに落つる暁闇(ぎょうあん)の比叡をこめて啼くほととぎす」。悟堂は16歳で得度して比叡山で修業をしていましたが、やがて野鳥・自然保護運動に力を注ぐようになりました。

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「転法輪堂」(重文) 西塔の本堂にあたり本尊の釈迦如来にちなんで、「釈迦堂」の名で知られています。延暦寺に現存する最古の建築物です。もとは三井寺の園城寺の金堂でしたが、文禄4年(1596)に秀吉が西塔に移築しました。

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釈迦堂前の広場の南西隅に石造の「釈迦牟尼佛」がいらっしゃいます。釈迦牟尼仏(むにぶつ)とは、仏教の開祖である釈迦を、仏(仏陀)として敬う呼び名だそうです。

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横の石段の下の「平和地蔵菩薩」 毎年小中学生を対象に「天台青少年比叡山の集い」が行われており、平成27年(2015)の第50回を記念して「三つの誓い」を三本の指で表しています。

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石段の上は鐘楼で、自由に鐘をつくことができます。

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延暦寺では「比叡の秋めぐり2020」として10月1日(木)~11月30日(月)の期間、釈迦堂内陣が特別公開されています。内陣には四つの祠(文殊菩薩・元三大師・山王七社・八所明神)があります(撮影はできません)。

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「黒谷青龍寺」は西塔地区の黒谷にあり、古くから隠遁者の住居となっていました。浄土宗の祖・法然(源空)が若い頃この寺で修行したとされています。下はその案内の石標で、左面には「ここから400m」と彫ってあります。

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釈迦堂の左隅に「比叡の秋めぐり2020」のもう一つの行事「西塔瑠璃堂特別御開扉」の看板があります。

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釈迦堂の左横を回る矢印があり、「ここから徒歩10分」と書いてあるので、しばらく行くと順路は奥比叡ドライブウェイを渡ります。

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ドライブウェイを渡って、斜面の巻き道をかなり歩きます(急いでも10分かかりました)。黄色いのぼりには、比叡の秋めぐりとして、上述の二つに加えて「比叡山の不動明王展」と書かれています。

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やがて、斜面に造られた台地に「瑠璃堂」が見えてきました。その奥には庫裏のような建物があります。

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「瑠璃堂」は信長の焼き討ちを逃れた唯一の建物といわれ、建立された室町時代後期の建築様式を今に伝えています。建物が最も古いのは釈迦堂(移築)ですが、こちらは比叡山に建立された現存する最古の建物です。

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兵火を免れた貴重な遺構として、今回、正面扉を開帳して本尊の薬師瑠璃光如来の特別公開が行われています。特別公開の期間、釈迦堂で御朱印(500円)が授与されます。

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シャトルバスに乗るため、西塔の拝観受付のそばに戻ります。青いのぼりには「ちょこっと関西 歴史旅 知られざる善政 明智光秀 10月1日~12月27日」と書いてあります。

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「箕淵(みのふち)辨財天」 辨(弁)財天は比叡山の東塔、横川にもあって、あわせて三弁財天というそうです。いずれもその地区の鎮守社だと思われます。

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バス停の前の「弁慶杉」この杉の由緒は知りませんが、弁慶杉は全国にありいずれも巨木だそうです。

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コメント

箕淵辨財天は、
絵になると言いましょうか、
苔の感じと鳥居の感じが神秘的で、いい鎮守社ですね。

投稿: munixyu | 2020年10月16日 (金) 15:33

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