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2020年6月27日 (土)

折上稲荷神社 稲荷の聖地と働く女性の守り神

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

坂上田村麻呂の墓を後に新十条通を西に歩くと、北の脇道に「折上(おりがみ)I稲荷神社」があります。境内北にある稲荷塚(京都市史跡)は6世紀(古墳時代)のもので、稲荷神の前身、祖先神(田の神)が祀られていました。

後の奈良時代の和銅4年(711)に稲荷大神が降臨して、同じ時期に降臨した伏見稲荷と共に最古の稲荷神といわれています。勇ましい手水舎の龍ですが、コロナ感染防止のため水は止められています。

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折上稲荷と伏見稲荷は東西の直線上にあり、いわゆる”レイライン”(聖地どうしが直線で結ばれる)をなしています。稲荷塚には様々な神が祀られています。

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そのため、折上稲荷は伏見稲荷の奥の宮ともいわれ、同時にお参りすると稲荷のより強いご利益があるとされています。(左は宝くじ、かけ事の「宝大神」、右は金神の守護を授かる「金森大明神」。)

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江戸時代末期の孝明天皇が即位した時に、側に仕える多くの女官が病気になり、折上稲荷神社に御祈祷が命じられました。(左は安産・子授けの「白玉大明神」、中央は人の助けを授かる「瓢助大明神」、ここから本殿にお参りします。)

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祈祷の後、女官達が奇跡的に回復したことから、女官達の間で「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」といわれるようになりました。天皇は、以後も女官達が元気で働いてくれる様にとの願いを込めて「長命箸」をこの神社に奉納したそうです。

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祭神として、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、稚産霊神 (わくむすびのかみ)を祀ります。商売繁盛、良縁祈願、悪縁封じ、浮気封じ、美しい髪、心の病平癒など、特に女性の信仰を集めてきました。

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女官たちの逸話にちなんで、宮司さんが一枚の紙で折り上げたキツネのお守りが授与されます。前掛けは風水にもとづいて毎年色が変わるそうです(記事の最後に写真があります。)

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稲荷塚に戻ります。1,500年前から現在まで、商売繁盛、子孫繁栄、愛や平和の祈願として信仰され続けているそうです。鳥居の左手前に「中臣群集墳跡」という石碑があります。

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長年の願いをかなえる「一心大明神」、石段の途中にあります。

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塚の上にある「稲荷大神」、病気平癒・健康・家内安全の神で、ここが最初に降臨した場所のようです。

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こちらは「五社稲荷大神」、子孫繁栄・家内安産の神たちです。

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「ひょうたん大神」 祇園の芸妓・お雪は、財閥モルガン氏と結婚してアメリカの社交界で評判となり、日本人女性の地位を高めたといわれています。

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モルガンお雪がいつも持っていたひょうたんのお守りの神を祀り、女性の玉の輿、良縁、出世にご利益があるとか。石段下の鳥居はお雪の姉の奉納で、営んでいた質屋の名にちなみ「加藤楼稲吉」と呼ばれます。

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左から男性の客を呼び込む「福一他4神」、女性の客を呼び寄せる「金森大明神」、右の「小子利(しょうこり)さん」は子供の健康・成長を守る神です。境内の飛び地にあった地蔵尊の横のご神木を、道路整備のために切り倒した業者が病となり、お祓いをしてこの地に祀っています。

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家内安全の「泰吉(たいよし)大神」、塚の上に鎮座する神々は以上で、石段を下りて右に回り込みます。

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左は医者いらずの神「兵吉大神」、右は成功者となり試験に合格する「花丸大明神」。

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「お稲荷さんの授け脳」、健康な脳を得て、ストレスをためないご利益があるとか。

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中央は実業繁盛の「玉房大明神」、右は女性の想いを男性に知らせる「飛塚大神」。

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稲荷塚の右にある「三九郎稲荷神社」 折上稲荷大神が降臨したときに、苦労してお使いの役目を果たした白狐三頭をお祀りしています。生きる上での三大苦労(人間関係・健康・お金)を除いてくださるとか。

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稲荷塚の北東にある「長橋御局様腰かけ石」 江戸末期、宮中の女官・長橋御局がお礼に参拝した時に座った石といわれ、後にモルガンお雪もご利益をいただこうと座ったそうです。

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稲荷塚の裏にある「裏参りの御座」 稲荷塚の表正面だけでなく裏正面も参って御利益アップを祈願します。

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「災害盾の石」 昭和9年に室戸台風で本殿が倒壊したときに、この石が盾となり御神体が無事だったそうです。当時の神主が災害除けの石として、稲荷塚の天門(北西)に祀りました。九死に一生を得るご利益があるとか。

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コメント

手水舎に水がないというのは、
意外と寂しいものですね。
折上稲荷は本当に神様だらけ。
折上稲荷と伏見稲荷を回れば、
何でも叶いそうな気がします。

投稿: munixyu | 2020年6月27日 (土) 15:05

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