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2020年5月 9日 (土)

大田神社のカキツバタと嶋村俊一邸跡

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

外出自粛中なので、季節が感じられる写真(過去記事からの抜粋)と、街中を歩いて「気になったもの」を紹介しています。現在、大田神社の 杜若(カキツバタ)が見頃だそうですが今年は拝観できません、

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「大田神社」は、かつては「恩多社(おんたしゃ)」とも呼ばれ、独立した式内社でした。平安時代には、国から財政的補助がある官幣社であることがわかっています。

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古くは渡来系の先住民の福神が祀られ、上賀茂神社よりも古く鎮座した農耕神あるいは地主神とみられています。拝殿は江戸時代の1628年の造営で、一昨年に修復工事が行われました。

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本殿には祭神として、天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀り、芸能・芸事上達の信仰があります。天鈿女命は天照大神が隠れた天岩戸の前で踊った女神です。本殿も拝殿と同時期に建立されました。

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その後、沼沢の池の開墾に関わったた賀茂氏一族の影響が及び、上賀茂神社の摂社になったとみられています。

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境内南の沢地を「大田の沢」といい広さは2000㎡あり、野生のカキツバタが5月の上旬から下旬にかけて咲きます。実は5年前に獣害で花(つぼみ)がほとんど全滅して、現在回復中です。

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密に咲いている写真はそれ以前のものです。「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」藤原俊成

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大田神社では今年4月10日に大田神社春祭が行われ、午前に神事、その後17時頃まで祈祷神楽、生け花や絵画等の展示もありました。コロナ対策のため座席などを工夫して参加者にはマスクの着用を呼び掛けました。

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新型コロナウイルスの感染拡大によって、4月30日には当面の間大田の沢(カキツバタ)を閉鎖することになりました。参拝は通常通り可能だそうです。

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大田神社では公式Twitterで毎日のように情報を発信しています。

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5月5日にはツツジも満開となったそうです。

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大田神社の背後の小さな山に、「大田の小径」と呼ばれる散策路が続いています。

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神社の西側の道を山手に向かって歩いて行きます。「大田の小径」って可愛い名前ですね。

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稜線に出ると南の視界が開けます。中央に伸びる樹林は糺の森、真ん中の上に真っ赤な平安神宮の鳥居が見えます。

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北は木の間からゴルフ場が見えてます。左上には送り火の「舟形」が見えます。

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古式泳法の訓練場にもなっている小池が見えます。ここはかって上賀茂神社の社地だったそうです。

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ところで、今日の気になったものは「嶋村俊一邸跡」です。場所は上京区新烏丸通下切通し上る西側、京都御苑東の寺町通からさらに一筋東です。 マンション「御所プレジデントハウス」の前にあります。

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嶋村俊一(1860-1923)は東京帝国大学医学部を卒業後、ドイツとオーストリアに留学し主に精神医学を学び、帰国後は京都府立医学校の教諭、後に第5代校長になりました。

1903年に政令により京都府立医学専門学校(現・京都府立医科大学)と改変され、その初代校長となりました。神経精神科教育と治療に努め、日本の精神医学の発展に貢献しました。

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校長在職中に困難な事件に遭遇しました。1899年に新設の京都帝国大学医科大学(現・京都大学医学部)に設置予定の講座が決まると、京都府立医学校から医学士教諭の引き抜きが起こりました。

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当時、医学校は甲と乙の2種類に分けられ、甲種は無試験で医師資格が得られました。ただし、官公立の医学専門学校に限られ教員のうち少なくとも3名は東京帝国大学卒の医学士でなければなりませんでした。

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年が明けて5月になると、ついに医学士教諭が嶋村と他1名だけになってしまいました。あわてた嶋村校長は人探しに奔走、ようやく甲種医学校から脱落の危機は回避されました。

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コメント

いつものカキツバタですよね。
確か、鹿が出て食べるから管理が大変なのでしたよね。
コロナは数字の上ではだいぶましになってきましたね。
このまま早く終息して欲しいものです。

投稿: munixyu | 2020年5月 9日 (土) 15:16

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