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2020年2月26日 (水)

北野天満宮 梅の本殿と摂社たち

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の京都御苑を後に北野天満宮を訪れました。京都は新型コロナウィルスの影響で観光客が減っているといわれていますが、この日の北野天満宮は例年とあまり変わらない人出でした。

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参道の途中にある「伴氏(ともうじ)社」 菅原道真の母を祀り、彼女が大伴氏の出身だったのでこの名で呼ばれています。誠実で優秀な学者を育てたことにちなんで、子どもの成長と学業成就を願う母親に信仰されているそうです。元号「令和」ゆかりの大友氏の祖廟でもあります。

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平安時代中頃の947年、西ノ京に住んでいた多治比文子(たじひのあやこ)や近江国比良宮の神主・神良種(みわのよしたね)、北野朝日寺の僧・最珍らがこの地に神殿を建て、道真を祀ったのが北野天満宮の始まりとされます。

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楼門をくぐった正面ではなく、一筋西が本殿への参道です。この両側には道真にゆかりの摂社が並んでいます。

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「福部社」 祭神の「十川能福(そごう のうふく)」は、道真の舎人(牛車の牛の世話役)でした。牛は、道真を救ったり、亡骸を葬る場所を知らせるなど、道真にとって特別な存在でした。金運や開運招福を司る「福の神」として信仰されています。

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「白太夫社」 道真の父が子授けと安産祈願を託した神官・度会春彦(わたらいはるひこ)を祀ります。度会はのちに道真の守役として大宰府までお供しました。若いころから頭髪が白かったので「白太夫」と呼ばれていたそうです。

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「老松社」 祭神の島田忠臣は道真の家臣、あるいは夫人の父ともいわれ、道真が配流先で天拝山に登って無実を神に訴えたときお供をした人物です。彼が松の種を蒔いたら多数の松が一夜にしてこの地に生じたという伝説があり、 植林と林業の神です。

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「火之御子社(ひのみこしゃ)」 祭神は火雷神で、天満宮創建以前からこの地に鎮座し、雷除け、五穀豊穣のご利益があるとされます。道真の悪霊は(火)雷神と考えられており、それを鎮めるため、他の天満宮・天神社でもこの摂社を祀ることが多くあります。

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「三光門」 本殿前の中門にあたり、日・月・星の彫刻があることから三光門と呼ばれます。ただし、実際には星の彫刻はなく「星欠けの三光門」として七不思議の一つに数えられています。権禰宜さんによると星は天の北極星だとか。

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「社殿」は本殿と拝殿からなり、石の間、楽の間を連結した日本最古の八棟造(権現造)です。現在の建物は慶長12年(1607)に造営され、桃山時代の華麗な装飾とともに、歴史的に貴重な建築として国宝に指定されています。本殿前の広場は回廊で囲まれています。

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本殿前のご神木の紅梅が咲いていました。大宰府に左遷された道真を慕い、京都から大宰府に一晩で飛来したという「飛梅伝説」の木の子孫とされます。推定樹齢300年で、近年は衰えが目立ち、各地の梅林で広がっているPPVの感染も心配されました。

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北野天満宮と住友林業が保存方法を検討、冬芽の先端を組織培養して5年余りかけて高さ10~15センチのクローン苗木を作ることに成功(2015年)、その後約50㎝に育った苗木をこの場所に埋め戻し「飛梅の里帰り」として話題になりました。

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本殿前の右から回廊を出て、左回りに摂末社を巡ります。「竈社(かまどしゃ)」(庭津彦神、庭津姫神、火産霊神(ほむすびのかみ)、台所の守護)、右に茶室「名月舎」があります。

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「長五郎餅」、創業天正元年(1573-1592)の老舗で、豊臣秀吉が開いた北野大茶会の際に用いられ餅を今に伝えています。店内で煎茶や抹茶とともに頂いたり、お持ち帰りもできます。

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「手水舎」、摂社の社殿と見まがうほど立派な造りです。東参道(上七軒)から来る方はここで手と口を清めます。

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「文子天満宮」(菅原大神(道真)、入試・学業成就 ) ご神託を授かった多治比文子が、最初に菅原道真を祀った社とされます。4月第2木曜もしくは第3木曜に神幸祭、神幸祭の日に続く日曜に還幸祭があります。カッコの中は祭神とご神徳(ご利益)。

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「地主(じぬし)社」 北野天満宮の創建以前からあり、境内で最も古い社です。天地すべての神々「天神地祇」を祀ります。楼門からの参道はこの社に通じていて、この社を尊重して本殿をずらして建造したといわれています。

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ここにも、道真の家臣・島田忠臣を祀る「老松社」があり、本殿の裏から道真を守っているかのようです。同じ名の摂末社でも、ここに祀られた経緯が異なるのかも知れません。また、ご神徳が?となっているのは、霊を祀りご利益を求める対象ではないのでしょう。

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「十二社」 左から、崇道天皇社(崇道天皇、五穀豊穣)、吉備大臣社(吉備真備、家内安全)、櫻葉社(伊予親王、喉の病気平癒・音楽・声楽・謡曲上達)、白太夫社(前述)、老松社(前述)、太宰少貳社(しょうにしゃ)(藤原広嗣、武道上達の守護・恵雨)、淳仁天皇社(淳仁天皇、心願成就)、文太夫社(文屋宮田麿、延命長寿)、藤太夫社(藤太夫吉子、大願成就)、橘逸勢社(橘逸勢、病気平癒)、大門社(大門内供奉、災難除け・難問解決)、寛算社(寛算入寺、歯痛平癒)。

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本殿の真後ろの「御后三柱(ごこうのみはしら)」は、道真の祖神の天穂日命、祖父の菅原清公、父の菅原是善を祀ります。かっては、天満宮の参拝はこの裏の三神も含めて礼拝するのが作法だったそうです。

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北西の隅に「絵馬所」があります。学業成就、合格祈願などの絵馬は、毎年数万枚に及ぶそうです。以前は境内の南西の広い場所にありましたが、受験生の数が減ってきたのか規模が小さくなったようです。

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「八社」 荒神社(火産神・興津彦神・興津媛神、火と台所の守護)、貴布禰社(高龗神、水の守護や運気発祥)、今雄社(小槻宿祢今雄、仕事の守護)、早取社(日本武尊、災難厄除け)、御霊社(道真の眷属神の御霊、開運招福)、安麻神社(道真の息女、悩み事・憂い事の救済)、高千穂社(瓊瓊杵命・天児屋根命、五穀豊穣)、福部社(前述)。

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「四社」 松童社(神太郎丸、厄除け)、夷社(事代主命、漁業・商業繁盛)、文子社(多治比文子、相殿として神良種・太郎丸・最鎮、?)、神明社(天照大御神・豊受大御神、家内安全・家業発展)。

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「七社」 和泉殿社(菅原定義、学業成就)、宰相殿社(菅原輔正、学業成就)、周枳社(すきしゃ)(天稲倉宇気持命・豊宇気能媛、縁結び・夫婦円満)、一拳社(ひとこぶししゃ)( 一言主神、一願成就)、那伊鎌社(建御名方命、農業の守護)、若松社(若松章基、?)、八幡社(誉田別尊・応神天皇、厄除け)。紅白の梅が対称に植えられていました(後に写真あり)。

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「大判事社」(秋篠安人、立身出世) 秋篠安人は奈良から平安時代初期にかけての公卿で、阿波守、土師宇庭(宇遅)、大判事(刑部省)などを務め、官位は従三位・参議。

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「三位殿社」(菅原在良、学業成就)。在良は道真より後世の菅原氏の長者(1041-1121)、歌人でもあり、文章博士、式部大輔などを務め、死後三位を贈られました。道真の子孫も学者・文化人だったようです。

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更に南の紅梅殿(有料エリア)の横にもいくつか摂社がありますが、明日の梅苑の記事で紹介します。下は上に出て来た七社。

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コメント

北野天満宮は梅が見ごろなのですね。
ここは結構人がいて、賑やかそうですね。
今から桜など、春の花が咲き行楽シーズンになっていくので、
早くウイルスもなくなって欲しいものです。

投稿: munixyu | 2020年2月26日 (水) 13:20

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