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2020年1月22日 (水)

清荒神(浄護院) 荒神尊と七福神

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

荒神口にある清荒神(きよしこうじん)に行ってきました。「清荒神」は、正式名称を「護浄院」という天台宗延暦寺派の寺院で、このあたりの荒神口という地名の由来となった寺院です。

荒神口は京の七口の一つ、志賀越道の起点で、荒神口橋から寺町通までの荒神口通に面して山門があります。

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奈良時代の宝亀2年(722)光仁天皇の皇子で桓武天皇の異母兄の開成皇子が仏門に入り、勝尾山(大阪府箕面市)で修行中に三宝荒神尊が現れ、自らその姿を模刻。守護神として清(きよし、箕面市)に祀ったのが始まりとされます。

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「三宝荒神尊」とは仏・法・僧の三宝を守る神で、憤怒の形相、八面八臂の鬼神の姿をしているそうです。皇子が守護神として祀った像は、日本で最初の荒神尊といわれています。(左にお堂が並んでいますが、最初に右にある本堂にお詣りします。)

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南北朝時代の1390年、北朝の後小松天皇の勅命により、荒神尊は摂津国から醒ヶ井高辻(高辻堀川東)に遷されました。(本堂の横壁にご住職が描いた干支の大絵馬が掲げられていました。)

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安土桃山時代の慶長5年(1600)後陽成天皇が王城守護のために荒神尊を現在地に遷しました。その際、かっての所在地から清三宝大荒神尊、あるいは清荒神と称し、後陽成天皇自作という如来荒神七体(七体荒神)も合祀したといいます。(寺務所)

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以来、歴代天皇が国家安泰、皇室安寧、五穀豊穣を祈願する祈願所となり、現在でも御札を皇室に献上しているそうです。(可愛い干支のおみくじを引きました。)

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荒神尊は不浄や災難を除去する神とされ、火と竈(かまど)の神として民間にも荒神信仰が広がりました。家庭では最も清浄な場所として台所に祀ります。(本堂の前に鳥居があるのは珍しいと思います。)

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本尊の清三宝大荒神尊は秘仏で、松久宗琳(1926-1992)作の御前立が置かれています。

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江戸時代の1694年、住持・実誉に僧官が与えられ、東山天皇により護浄院と命名されました。僧官は僧尼を取り締まる役職です。1788年の天明の大火で焼失するも、ほどなくして再建。手水舎には名水「無垢の井」が湧いています。

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本堂の横に、平安時代の文章博士・三善清行の子で、修験道の浄蔵(891-964)が護摩を焚いたという「採燈護摩壇旧跡」があります。

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山門まで戻ります。その横に祀られている「延命地蔵大菩薩」は子供を守り、寿命を延ばすとされる地蔵です。お堂の壁には奉納された小仏が並んでいます。

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境内の東に様々な神仏が祀られている長屋のような建物があります。明治時代の東京遷都によって、それまで御所内や公家の邸宅で祀られていた仏像が多数ここに移されました。

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一番左には「弁財天」が祀られその前に扁額が掲げられています。同じ厨子内に「恵比須神」、「福禄寿」、「吉祥天」なども安置され、福禄寿は「京の七福神」と「京洛七福神」、恵比須神は「京都七福神」に選ばれています。

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このうち、京の七福神は昭和54年(1979)に定められ、先日紹介した都七福神に次いで盛んです。弁財天の扁額の右の柱に福禄寿という看板がかかっています。京の七福神は清荒神(福禄寿)以外、

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革堂(寿老人)、妙円寺(大黒天)、恵美須神社(ゑびす神)、三千院(弁財天)、山科・毘沙門堂(毘沙門天)、長楽寺(布袋尊)です。 「道祖神」は夫婦円満、縁結びのご利益があるとされます。

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「准胝観世音菩薩像」は江戸時代初期作とされ、あらゆる仏の母としてべての人々を救済します。特に、清浄と母性の守護として女性の守り本尊、子授けの信仰を集めています。洛陽三十三観音巡礼第3番札所の本尊、京の通称寺霊場7番です。

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「光格天皇胞衣塚」 江戸時代後期の光格天皇(1771‐1840)の胞衣塚で、この塚には安産の信仰もあります。

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「不動明王」は平安時代の慈覚大師・円仁(794-864)作とされ、幕末の1681年に荒神の本地仏として安置されたといわれます。本地仏とは姿が見えない神が、人々を救うために仏の姿になって現れたものです。

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「大聖歓喜天」 他の神仏にはお願いできない無茶な願い事もかなえてくれるそうです。でも祟りも強烈で、約束を守らない者には容赦ない罰を与えるとされます。覚悟を決めてこの仏を奉ると7代後の子孫まで福徳をもたらすとか。

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「薬師如来」 来世の安泰を司る阿弥陀如来に対して、現世で苦しみを取り除いて人々を救う仏です。

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上で紹介した七福神のうち、京都七福神は大黒天以外が寺町周辺に集中していて便利だったのですが、遣迎院(福禄寿)が鷹峯に移転して廃絶したようです。採燈護摩壇の跡に一輪だけ咲いていました。

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清荒神を出て(下は西門)、すべての京都の七福神に登場するお寺に向かいました。

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コメント

清荒神の絵馬は、確信犯の悪鼠ですね。

台所の神様にとっては、
鼠はやっぱり悪者に映るのかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2020年1月22日 (水) 13:19

★munixyuさん こんばんは♪
知りませんでしたが、赤カブとネズミは縁起のよい組み合わせだそうです。株が鼠算式に増えるとか。

投稿: りせ | 2020年1月28日 (火) 00:39

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