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2019年12月 5日 (木)

宝厳院 2019紅葉

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

保津川下りの船着き場から天龍寺に行く途中に宝厳院があり、12月8日(日)まで秋の特別拝観です。山門の横に拝観受付があります。「宝厳院」は臨済宗大本山・天龍寺の塔頭で、山号は大亀山(だいきざん)です。

室町時代の寛正2年(1461)細川頼之の資金によって、天龍寺3世の聖仲永光禅師を開山に迎えて創建されました。創建時は上京区禅昌院町に広大な寺域を有していました。

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苑路の最初に、敷き詰められた丸い黒石は苦海を表し、獅子の咆哮に諭されて先を競って苦海を渡り、釈迦如来(右の三尊石)のもとに説法を拝聴しに行く獣(十二の干支)を連石で表しています。

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三尊石の中央の釈迦如来の救済を、左右の脇侍、文殊菩薩と普賢菩薩が知恵と慈悲によって支えます。苦海を渡りきれないもののために、舟(上の写真の手前)を配して万全を期しているそうです。

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三尊石の左にある石組みは中国の黄河中流にある「龍門瀑」で、激流を登り切った鯉魚は龍となるという登龍門の伝説の滝です。この滝は禅寺の庭によくみられ、修行僧の心の支えで、修行の励みの象徴なのだそうです。

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宝厳院は応仁の乱(1467 - 1477)に巻き込まれ焼失、天正年間(1573 - 1591)豊臣秀吉により再興されました。しかし、明治時代に河川工事のため寺域が買い上げられ、天龍寺塔頭の弘源寺内に移転しました。

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平成14年(2002)現在地を購入して移転・再興しました。境内の庭園は、室町時代の禅僧・策彦周良(さくげんしゅうりょう)禅師によって作庭された回遊式庭園「獅子吼(ししく)の庭」で、江戸時代の『都林泉名勝図会』にも掲載されています。

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この地は天龍寺塔頭・妙智院の跡地です。策彦禅師は丹波の細川氏の家老・井上宗信の3男で、17歳のとき天龍寺で剃髪、周良と称しました。師の後を継いで妙智院3世となり、勘合貿易船の遣明副使、正使として中国・明に2度渡りました。

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茶庵の「無畏庵(むいあん)」 無畏とは恐れることなく法を説くという意味だそうです。宝厳院は時代劇にときどき登場して、上の門は「鬼平犯科帳」では料理屋の玄関として放映されたそうです。

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永代供養堂「無礙光堂(むげこうどう)」 お墓を建てても守る人がいない、子供らに後の負担をかけたくない方々が、生前に自分の供養を準備するため、宝厳院では永代供養を受け付けているそうです。

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「本堂」 洋画家・田村能里子による障壁画58面の「風河燦燦 三三自在」にあり、三十三人の老若男女の姿が独特の赤により描かれています。秋の特別拝観では本堂の拝観ができます(別途志納金が必要)。

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「書院」 大正8年に日本郵船の重役であった林民雄氏が妙智院の跡地に建てた別荘です。大正から昭和初期の近代数寄屋建築の黄金期を代表する建物だそうです。右にある小さな滝からの水が小川となって庭園を流れていきます。

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窓ガラスは当時の技術のため平坦ではなく外の景色が波打って見え「大正ガラス」と呼ばれます。今となっては高価でなかなか手に入らないそうです。

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「亀石」

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少し戻って苑路を東に進みます。庭園の方角が分かり難いかも知れませんが、天龍寺と同様に東が正面で(山門が東に面して)、境内は西に広がっています。

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「碧岩」 億年前の海底に堆積した微生物やプランクトンからできたチャート(堆積岩の一種)で、大堰川上流、有栖川上流、龍安寺の山手から産出するそうです。

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左が書院、右にも建物があり、手前に小川が流れています。

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「豊丸垣」 竹の小枝を下向きに重ねた垣です。あたかも昔の田園風景に見られる、藁や麦わらで作った蓑に似ていることから蓑垣とも呼ばれます。

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「獅子岩」は碧岩と同質の岩で獅子の姿をしています。前述の都林泉名勝図会にも記載されているそうです。これら巨石の名前は作庭者の策彦周良が命名したといわれます。

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苑路は小川を何度か渡ります。ほとりには様々な草花が植えられていますが、いまは紅葉が美しい場所です。

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ところで庭の名の獅子吼は、獅子がほえて百獣を恐れさすように、悪魔や外道(げどう)にひるむことなく、仏道の説法をすることを指すそうです。(このあたりのモミジは散っても美しい色です。)

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苑路は境内の東端に沿って、南に向きを変えます。境内の東南にも建物があるようです。

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東の塀沿いの羅漢像 この塀の外側や道の向かいにも羅漢があり、全体が「嵐山羅漢」と呼ばれます。「五百羅漢を嵐山に建立することにより、人類の安心立命と嵐山の守護・景観保全を祈念し、有縁無縁の菩提を弔う」という趣旨だそうです。

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小川はこのあたりでは「大堰川」とよばれ、左側は嵐山の景観をかたどっていて、奥に光悦寺垣も見えます。苑路の向うには借景の嵐山が見えます。

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茶席「青嶂軒(せいしょうけん)」 書院と同様に大正時代の建物で、近年に修復したそうです。

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「宝厳院垣」 青嶂軒をL字型に囲み、蓑垣の耐久力を増すために上部に屋根をつけています。

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左が今来た道で、右が拝観入口(出口)です・

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帰りは塀に沿って歩き北の門から外に出ます。このあたりは紅葉のトンネルでした。

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コメント

大変美しいお庭ですね!
信心があって、こんな美しい庭に囲まれ、気の合う人と
いたら、即天国ですね。

投稿: 龍ちゃん | 2019年12月 5日 (木) 16:56

もう、どんどん散っているのですね。
色づくまでは長いのに、散るのはあっという間。
でも、だからいいのでしょうね。
無常の世界ですね。

投稿: munixyu | 2019年12月 5日 (木) 17:35

★龍ちゃん、こんばんは♪
宝厳院の庭と紅葉は洗練されています。お茶を頂くこともでき、時間があればゆっくり味わいたい庭ですね。

投稿: りせ | 2019年12月 7日 (土) 02:25

★munixyuさん こんばんは♪
ここの紅葉は美しい葉のまま散り積もっていました。こうゆう品種なのでしょうか。

投稿: りせ | 2019年12月 7日 (土) 02:27

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