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2019年12月 8日 (日)

岩戸落葉神社 2019秋

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日高雄の神護寺を訪れたあと、周山街道を北上するJRバスに乗って30分、小野郷まで来ました。バスを降りると脇道(参道)の向こうに大きなイチョウの木と鳥居が見えます。

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神社への参道の途中るある「岩戸落葉神社 氏子会館」。立派な建物で、診療所や巡回図書館が置かれることもあり、地域の集会場の役割もしているようです。

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境内には高さが30mもある4本の大銀杏があり、それぞれ樹齢400年を越えるといわれています。

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「岩戸落葉神社」は鳥居と拝殿を共有する「岩戸社」と「落葉社」からなり、それぞれ平安時代前期には既に祀られていたようです。(清滝川を渡ります。)

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ここは、東(右)から流れてくる岩谷川が清滝川と合流する地点にあります(上流側)。

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このあたりの清滝川はまだ小さな川です(下流側)。

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「岩戸社」は小野上村(かみむら)の産土神、「落葉社」は小野下村の産土神として信仰されてきましたが、現在はこの地に合せ祀られています
。鳥居の向こうは「拝殿」。

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大銀杏はまだ葉が残っていますが、境内は黄色の落葉が敷き詰められていました(11月23日)。

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拝殿の向こうに二つの社が並んでいて、どちらも覆い屋の中に鎮座しています。

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左の「岩戸社」はかって神輿岩に祀られていた天津石門別稚姫神社で、祭神は水の女神、弥都波能売神(みづはのめのかみ)、瀬織津比咩神(せおりつひめのかみ)、稚日女神(わかひめのかみ)です。

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神話では稚日女神は機織りの神「天御衣織女稚姫神」とされ、日本書紀では神功皇后の新羅遠征に際して、風雨を司って海路の安全を守護して神功皇后を助けた神霊とされます。古そうな狛犬です。

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右の「落葉社」は元の堕川(おちかわ)神社で祭神は伝わっていません。落葉姫命(おちばひめのみこと)あるいは嵯峨天皇皇后(檀林皇后)
という伝承もあり、「おちかわ」が「おちば」になまったという説もあります。

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源氏物語に登場する落葉の宮(落葉姫、朱雀院女二の宮)は夫と死別した後、この地(小野の山里)に隠棲したことから、社名が落葉社に改められたともいわれています。

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二つの神社の前身はともに平安時代初期の『延喜式神名帳』に記載された由緒がある式内社でした。このことは、落葉社の前身の堕川神社は源氏物語以前から存在していたことになります。

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この地、小野郷は清滝川の上流に位置し、平安京遷都に当たっては主要な調木地の一つに選ばれました。寛仁年間(1017-1021)この地は賀茂別雷神社(上賀茂神社)の神領となり、その後天領(天皇家の御領)となりました。

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紫式部はこの時代の小野郷を知っていて、源氏物語に閑静な山里として登場させたと思われます。苔むした「手水鉢」、ちょっと近づきがたい雰囲気です。

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なお、落葉姫は亡き夫の親友であった夕霧に見初められ、意志に反して再婚のためにこの地を離れます。光源氏没後、養女に迎えた六の君が宇治十帖の主人公・匂宮と婚儀を上げ、六条院で夫婦とも比較的幸福な日々を送ります。

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江戸時代初期の元和年間(1615-1624)、岩戸社が火災にあい落葉社に合祀され岩戸落葉神社となり、現在に至ります。(神社の前の道は清滝川に沿う旧街道で、現在の周山街道は清滝川から離れて北上します。)

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本殿の左手には摂社が並んでいます。「稲荷社」、五穀豊穣、商売繁盛の稲荷神を祀ります。

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「靖国社」、昭和22年に建立されました。明治以降に国家のために殉職した軍人・軍属らを祀る靖国神社から勧請したものと思われます。

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「山神社」 祭神として山の神・大山津祇命を祀ります。

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左の「太田社」は芸能の神・天鈿女命(あめのうずめ)を祀り、右の「天神社」は学問の神・菅原道真を祀ります。以上の摂社(末社)は、地元の住民が常時お参りできるよう便宜を図って勧請したものと思われます。

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本殿の裏は岩盤をくりぬいていて岩戸社の跡のように見えますが、記録では落葉社が岩戸社を合祀し、この地は落葉社があった場所と考えられています

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本殿の右手の「御霊社」、かっての落葉社の摂社で、祭神は落葉姫命の御霊ともいわれています。ただし、現在では落葉社自身の祭神を落葉姫命という場合が多いようです。

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かっての小野郷の人々にとって、源氏物語のヒロインの隠棲先として登場することは栄誉で、いつしか社名や祭神が変更されたと考えられます。現在でも「落葉姫の里 小野郷」と呼ばれています。

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毎年11月第3土曜日(17:00~21:00)、年に1度だけ氏子の方々によって境内がライトアップされます。お汁粉の無料接待や軽食コーナー、ミニコンサートもあったそうです(11月16日)。

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コメント

今度は、黄色い方の黄葉ですね。
黄葉は、昼もいいけれど夜も黄色が映えて、
存在感が上がっていいのですね。

投稿: munixyu | 2019年12月 8日 (日) 14:37

★munixyuさん こんばんは♪
ここのイチョウは見事ですが、高雄の後に訪れるのでいつも夕方になってしまいます。バスが1時間に1本しかなく、帰りの時間も気になります。

投稿: りせ | 2019年12月18日 (水) 23:48

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