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2019年11月 1日 (金)

京都ハリストス正教会 生神女福音聖堂

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

柳馬場通の夷川と二条の間に「京都ハリトリス正教会」があります。副題にある生神女(しょうしんじょ)はギリシャ正教における聖母マリアのことです。

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生神女福音聖堂は明治34年(1901)に正教会(ギリシャ正教)の京都聖堂として建設され、設計は京都府庁舎旧本館を手掛けた京都府技師の松室重光です。(表門)

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聖堂の成聖式はロシア正教会から寄付されたモスクワ製の聖像(イコン)30枚が嵌め込まれた聖障、教鐘、大燈明等の到着と設置を待って明治36年(1903)5月10日に行われました。(玄関)

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京都における正教会伝道は明治13(1880)徳島に派遣されていた丹後地方間人(たいざ)出身のパワェル中小路が帰省中に間人や峰山で公開説教を行ったことに始まります。明治22年(1889)には押小路通高倉西入るに講義所が設置されました。

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大阪正教会の管轄司祭イオアン小野荘五郎の臨時管轄下のもと、パワェル中小路とキリル笹葉政吉が派遣され伝道が開始されました。

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シメオン三井道郎管轄時代に現在地・柳馬場通二条上るの京都能楽堂跡地を購入、京都聖堂の建設が始まりました。亜使徒大主教聖ニコライは、宗務局承認設計図譜から450人規模の図案を選び、松室重光に渡し設計と施工を委託しました。

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この設計図譜は、教会建築設計を知る建築家がいない地方に対して、ロシアの宗務局が作成した参考図譜集で、ロシア国内のロシア・ビザンティン建築の聖堂を簡略化し、規模(信者数)ごとに数種の事例が紹介されていました。

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西側から玄関(その上に鐘楼)、啓蒙所、聖所、至聖所が一直線に並び、聖所の南北にポーチ(庇)を配する平面形式は共通し、ほとんどは木造軸組に下見板張り、屋根は鉄板葺きです。

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京都聖堂は最大幅15m、奥行27m、総高 22mの規模で、南北にはポーチが付いた入口があり平面が十字架の形をしています。建設当初は寮制の京都正教女学校も併設されました。(南の入口)

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第二次世界大戦末期に聖堂が「建物疎開」の命令を受け取り壊し寸前となりましたが終戦によって免れました。南の入口横に小さな花壇があります。

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昭和61年(1986)生神女福音聖堂は京都市の有形文化財に指定されました。

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大学の街にある教会として、近年は世界各地の正教国からの研究者や留学生の参梼(礼拝)が増加しているそうです。こちらは北の入口。

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敷地の南に「西日本教区センター」の建物があり、西日本主教教区総務局が設置されています。日本ハリストス正教会には、東日本、東京、西日本の3つの主教教区があり、西日本主教教区は愛知県以西だそうです。

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参考のため、平成20年(2008)4月の写真です。この頃は玄関の前に蘇鉄が植えられ、建物は薄緑色に塗られていました。

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ソメイヨシノが満開の時期でした。

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こちらは3年前のクリスマスの夜です。暗くてよく見えませんが、建物はまだ薄緑色のようです。

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大勢の方がクリスマスミサに集まっていました。

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事前の電話予約と文化財維持のための聖堂維持献金(1人 500円)により聖堂の拝観ができます。担当者より20分程の案内をいていただけるそうです(曜日によって時間帯が異なります)。

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コメント

寺や庭などの和の世界から、いきなり教会が
出てくると不思議な気がします。
もう11月で、来月はクリスマス。
早いものですよね。

投稿: munixyu | 2019年11月 1日 (金) 13:05

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