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2019年11月26日 (火)

貴船神社・結社と奥宮 2019秋

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

貴船神社の記事が少し間があいてしまいました。本宮を出て貴船川沿いに歩くと、左手に結社(ゆいのやしろ)があります。祭神の磐長姫命(いわながひめのみこと)には、次のような神話があります。

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日向国に降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が美しい木花開耶姫(このはなさくやひめ)を見初め、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)に結婚を申し出ました。(本殿の周囲を一周します。)

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父は大いに喜び、風が吹いても石のように変わらず働くようにと姉の磐長姫命を添えて送り出します。ところが、姉の磐長姫命が大変醜かったのに驚き恐れ、瓊瓊杵尊は磐長姫命を送り返してしまいました。(ご神木の桂の大木)

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磐長姫命は大いに恥じて「我長くここにありて、縁結びの神として世のため人のために良縁を得させん」とこの地に鎮座したといわれます。結社とよばれる理由もこのためです。ホトトギス同人の松尾巌の句碑「貴船より奥に人住む葛の花」。

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平安時代には既に縁結びの神として知られ、貴族から庶民までが参詣したといわれます。女流歌人の和泉式部は夫の心変わりに思い悩んで結社に参詣、貴船川に浮かぶ蛍を観て

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「ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる」と詠むと、「おく山にたぎりて落つる滝つ瀬の玉ちるばかりものな思ひそ」という返歌が聞こえ、やがて願いどおり夫婦仲が円満になったといいます。

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「天の磐舟」 貴船の山奥より産出した貴船石で、平成8年(1996)に京都市在住の作庭家・久保篤三氏から、祭神の磐長姫命が乗る御料船として奉納されたものです。

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結社は、男女の縁結びだけでなく、人と人、子授け、就職、企業間など様々な縁を結ぶ神としても信仰されているそうです。

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さらに貴船川を遡り奥宮に向かいます。

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「相生(あいおい)の杉」 同じ根から生えた二本の杉は樹齢千年といわれ、貴船神社のご神木です。相生は「相老」に通じ、夫婦ともに長生きの意味だそうです。(左の木が写っていませんが。)

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かって貴船神社は奥宮が本社で、参拝者は下の写真の川で手を洗い口をすすいで身を清めてから奥宮に向かいました。禊(みそぎ)の川、御物忌(おものいみ)の川でした。

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和泉式部の話からいつしか「思い川」と呼ばれるようになりました。高浜虚子は「遅桜なほもたずねて奥の宮」、「思い川渡ればまたも花の雨」と詠みました。「奥宮参道」

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「つつみヶ石」 貴船石の名石で、高さ4.5m、周囲9m、43トン以上あるそうです。古代の火山灰堆積の模様を残している水成岩で、ご神石というわけではないようです。

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「奥宮」すなわち「貴船神社」の創建は、社伝によると第18代反正(はんぜい)天皇の時代とされます。反正天皇の西暦での在位期間は不明ですが、仁徳天皇の第2皇子とされます。

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上は「奥宮神門」で左手前に手水があり山からの清水が流れこんでいます。

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社伝によると、反正天皇の時代に初代神武天皇の母・玉依姫命(たまよりひめみこと)が浪花津(大阪湾)に出現しました。(境内は広々としていて、奥に社殿があります。)

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神門の左にある末社「日吉社」は大物主命(おおものぬしのみこと)を祀ります。古伝では大山咋神を祀り、貴船山を守護したとされます。後ろは御神木の「連理の杉」で、杉とイロハモミジが根を一つにして、夫婦和合の印とされます。

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玉依姫命は、水の源を求めて黄色い船に乗って、淀川、鴨川を遡り、その源流である貴船川の上流・この奥宮の地に来ました。そこで、水神を祀り、乗ってきた船の色から「黄船の宮」と称されたといわれます。黄色は貴人を表す色です。「拝殿」

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「吸葛(すいかづら)社」 味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を祀ります。大国主命の子神だそうです。裏切った恋人へ呪詛する神ともいわれています。

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平安時代中期の永承元年(1046)7月出水により社殿が流失したため、天喜3年(1055)に現在の本宮の地に社殿を再建して遷座しました。元の鎮座地は聖地・奥宮として本宮と同様に祭祀が続けられてきました。

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玉依姫命が乗ってきた黄色い船は人目に触れぬよう石で包み囲んだといわれ、現在も「船形石」として本殿の横にあります。石に付けられた灯りで船の形が浮かび上がっています。

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「鈴市(すずいち)社」姫踏鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめ)を祀ります、事代主命と玉櫛姫命の娘で、神武天皇の皇后だそうです。

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奥宮には祭神として本宮と同じ、高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。また、社伝によると、闇龗神(くらおかみのかみ)と玉依姫命も併せ祀っているとされます。

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奥宮の祭神は、古来船乗りたちから航海の安全を守護する神・船玉神としても信仰され、現在でも船舶関係者らの崇敬が篤いそうです。右隣りにある権地(空地)は本殿の仮移転先です。

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祭神の高龗神は龍神と考えられ、本殿の真下には誰も見ることが許されない「龍穴」という大きな穴があいているといわれます。古来社殿の造営や修理などに際しては特殊な「附曳(ふびき)神事」が行われてきました。

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平成23年の奥宮本殿の大修理の際にも附曳神事が行われました。氏子代表として料理旅館「右源太」のご主人が参加、神事の様子が店のHPに載っています。氏子一同がロープで社殿を引っ張って隣りの権地に移動させたそうです。

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その際、龍穴の覆いの上に祠を載せ、本殿は権地で修理したそうです。神社関係者2名が確認のために龍穴を覗いた話や150年以上前の修理の際に起きた事件もHPに載っています。

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貴船神社を訪れたのは「貴船もみじ灯篭」(11月2日~24日)の最中で、この後、料理旅館街や貴船川畔のライトアップを見ながら貴船口に向かいました。

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コメント

狐が出そうな怖い感じもしますが、
綺麗な灯りですね。
でももう、この辺りはかなり寒そうですね。
コートやカイロなど、完全防寒した方がよさそうです。

投稿: munixyu | 2019年11月26日 (火) 12:10

★munixyuさん こんばんは♪
貴船は京都の市街地よりも気温が数度低いので、寒さ対策は大事ですね。

投稿: りせ | 2019年12月 7日 (土) 01:41

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