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2019年11月 7日 (木)

戒光寺と新善光寺 2019

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一昨日の記事の法音院を出て、泉涌寺の参道を上ると「戒光寺」があります。院号ではなく寺号で呼ばれる塔頭寺院は、独立した寺院が後に塔頭となった場合が多くあります。

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鎌倉時代前期の1228年、宋から帰朝した曇照忍律(どんしょうにんりつ)が、八条大宮の東、堀川の西猪熊に戒光律寺という南山律宗の寺を創建しました。本堂には「身代わり釈迦」とも呼ばれる「木造釈迦如来立像」(重文)を安置しています。

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室町時代の応仁の乱(1467-77)で焼失、本尊の釈迦如来は一時期一条戻橋の東に遷され、現在も戒光寺町という町名が残っています。(境内では護摩供養の準備をしていました。)

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江戸時代前期の1645年、後水尾天皇の発願により現在地に移転・再興され、泉涌寺塔頭になりました。境内の西に「泉山融通弁財天」が祀られれています。

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泉山七福神の第2番、本尊は伝教大師最澄作といわれ、金銭、学芸、商売などの融通が利くとの信仰があります。年2回開帳され、1月の成人の日の泉山七福神巡りと11月3日の弁財天大祭です。

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弁財天大祭で行われる大柴灯護摩法要の準備でした。この日は本堂内陣の特別参拝もあり、本尊の釈迦如来は丈八(5.4m)もあり、開山により南宋より請来、あるいは仏師・運慶・湛慶親子の合作ともいわれ、京都八釈迦の一つに数えられます。

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境内には、新選組を脱退した御陵衛士の墓所があります。御陵衛士は戒光寺の湛然長老により組織され、勤皇派の伊東甲子太郎(1835-1867)ら15人が参加しました。1867年の油小路事件で新撰組により4名が粛清され壊滅しました。

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戒光寺を出てさらに参道を上ると、左の坂下に「新善光寺」の表門(山門)が見えます。泉涌寺の塔頭、準別格本山で一條殿とも呼ばれたそうです。

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寺伝によると、鎌倉時代前期の1243年後嵯峨天皇の御願寺として僧・値願念西が一条大宮の地に創建。勅命により信州・善光寺の本尊を模して本尊・阿弥陀如来立像を造仏、山号を新善光寺としました。「泉山幼稚園」

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その後の南北朝時代から室町時代にかけて、庶民の崇敬を受けて寺領も整い隆盛。しかし、応仁の乱により焼失しました。

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室町時代中期(戦国時代)の1473年後土御門天皇の勅命により泉涌寺山内に移され、江戸時代の寛文年間(1661-1673)、孤雲正瑞により現在地に移り再興されました。「玄関」と「中門」

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後嵯峨天皇は、当初作らせた金銅の阿弥陀如来立像を宮中に安置していましたが、信濃の善光寺に参ることが困難な人びとを思い、新善光寺を建立させたそうです。「本堂」

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本堂前に「十三重石塔」と「佐保姫」という石標があります。佐保姫は奈良の東の佐保山の神霊で、春の女神と呼ばれます。五行説では東は春、西は秋とされ、西の竜田山の竜田姫とともに春秋を司る神と考えられてきました。

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佐保姫は数々の詩歌に登場してきましたが、下の石碑の内容は解読できませんでした。

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「客殿・書院」 狩野派による襖絵58面がああります。

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境内には池泉庭園があり、斜面の上に「愛染堂」があります。

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「愛染明王」が祀られていて、泉山七福神の番外札所です。愛染明王は平安時代から信仰され、愛によって悪を鎮めるとされ、後に恋愛成就や美貌の神として信仰されてきました。

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境内は枝垂桜や紅葉が美しいそうです。

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表門、中門、玄関、本堂、客殿は京都府指定文化財です。

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コメント

鯉の池の澄んだ感じが、
晩秋から初冬を思わせて、いいですよね。
鯉は、今が一番綺麗に見えるのかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2019年11月 7日 (木) 17:30

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