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2019年11月17日 (日)

鞍馬山を歩く 叡電から由岐神社へ

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

叡電に乗って鞍馬寺方面に行ってきました。紅葉の状況と昨年の台風被害の復興が気になっていました。叡山電車の市原と二ノ瀬駅の間は紅葉のトンネルになっていてライトアップも行われています。

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昨年(2018)9月4日に近畿地方を通過した台風21号による倒木などにより、叡山電車の鞍馬線の市原以北が運休となりました。同年9月27日には市原~二ノ瀬間、10月27日に全線が復旧しました。下は鞍馬口駅。

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鞍馬駅前の「大天狗」(右)は、平安建都1200年を記念して鞍馬の自治会が制作したものです。一昨年1月の大雪で鼻が折れ修復されていましたが、今年の10月18日からは左の新しい大天狗も展示されています。

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鞍馬寺の石段下のあたりは紅葉が進んでいます。向うに「仁王門」、左に「歓喜院・修養道場」が見えます。右に行く道は「鞍馬街道」で、鞍馬口(出雲路口)を始点として、京都と丹波国、若狭国をつないでいました。

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鞍馬駅からの坂道には、木の芽煮やお団子など鞍馬山名物のお土産屋さんや麺類・丼などの食堂が並んでいます。

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「雍州(ようしゅう)路」 精進料理、そば、喫茶・カフェがあるお食事処です。夏季限定の「天狗パワー」入りの冷やし栗ぜんざいが話題とか。雍州路は前を通る鞍馬街道のことです。

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「仁王門」は鞍馬寺の山門で明治44年の再建。左側の扉は、 寿永の頃(1182-84)のもの、 両側に立つ仁王尊像は運慶の嫡男、湛慶作と伝えられています。

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鞍馬寺の創建は。『鞍馬蓋寺縁起』によると以下の通りです。(仁王門をくぐると正面に「観音・還浄水」があります。)

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奈良時代末期の宝亀元年(770) 奈良・唐招提寺の鑑真和上(688-763)の高弟・鑑禎(がんてい)上人は、夢告と白馬の導きで鞍馬山に登山、鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられました。 そこで、毘沙門天を祀る草庵を結んだのが鞍馬寺の始まりです。

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桓武天皇が長岡京から平安京に遷都してから2年後の延暦15年(796)、勅命によって造東寺長官・藤原伊勢人が観世音を奉安する一宇の建立を念願し、こちらも夢告と白馬の援けを得て鞍馬山に登ると、毘沙門天を祀る鑑禎上人の草庵がありました。

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「毘沙門天も観世音も根本は一体のものである」という夢告が再びあったので、伽藍をととのえて毘沙門天を奉安、後に千手観音を造像して併せ祀ったとされます。寺は国分寺に次ぐ定額寺となり、都の北方を守護しました。「童形六体地蔵尊」

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「普明殿」 智慧の光を象徴する毘沙門天像を安置、ケーブルカーの山門駅でもあります。昭和32年に敷設され、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては唯一、宗教法人が運営するケーブルカーです。2分で多宝塔駅に到着します。

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ケーブルカーには乗らず、左の坂道の参道を歩きます。この坂道は「九十九折の参道」とよばれ、途中まで右に石段の道があります。その途中にある「放生池」。

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平安時代末期、鞍馬寺の僧兵は比叡山の僧兵に数は劣るものの、より勇猛だと讃えられていました。(石段を上ると「吉鞍稲荷社」があります。)

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源義経(牛若丸)は、7歳頃に鞍馬寺に預けられ仏道と兵法を修行しました。兵法の大家・鬼一法眼から兵法書 『六韜』 を盗み、学んだとされます。「鬼一法眼社」と右の「魔王の滝」はまだ復興されていません。  

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「由岐神社」 平安時代中期の天慶の時代に入ると、都は大地震や平将門の乱(940年)が起きて世情不安となりました。朱雀天皇は天下泰平と万民幸福を祈念し、御所に祀られていた「由岐大明神」を鞍馬寺に遷宮し、北方鎮護を仰せつけました。

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戦国時代になると、武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康などの武将が鞍馬寺で何度も戦勝祈願を行いました。特に秀吉の信仰が篤く、その遺志を継いだ秀頼によって慶長12年(1607)、由岐神社の本殿と拝殿が再建されました。

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「拝殿」は中央に通路が設けられた荷(にない)拝殿あるいは割(わり)拝殿と呼ばれる珍しい形式で、桃山時代の代表的建造物でもあり国の重要文化財に指定されています。

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「大杉社」 一段高いところにある本殿への石段の両側には末社が並んでいます。右にある大杉社のご神木は「願掛け杉」と呼ばれ、樹齢800年、高さ52mの京都市天然記念物です。

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古くから「大杉さん」として親しまれ、一心に願い事をすれば叶うといわれています。この杉の樹皮で作ったお守りがあります。

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豊臣秀頼により再建された「本殿」も国の重要文化財です。

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祭神の由岐大明神は大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)と医薬の祖神・少彦名命(すくなひこなのみこと)の総称です。

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これら2神は、国造り、国譲りの神でもあり、人々に農業や医術を教えたことから、商売繁昌、縁結びの神様として信仰されています。

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由岐大明神を御所から鞍馬寺に遷宮した際には、鴨川に生えていた葦で松明を作り、道々には篝火を焚いて、神道具を先頭に文武百官がお供する国家的な儀式が行われました。

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この儀式に感激した鞍馬の住民が、由岐大明神の霊験を後生に伝えるために始めたのが「鞍馬の火祭」です。「社務所・授与所」

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狛犬は子供を抱いている珍しい姿をしていて国の重要文化財です。子孫繁栄、子授け・子授・安産の神様として古くより信仰されています。

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授与所には可愛いミニチュアがあります。

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コメント

鞍馬はもう紅葉が見頃のようですね。
叡電のトンネル景色は、やっぱりいいですね。
夏季限定の「天狗パワー」入りの冷やし栗ぜんざいは、
なんか鼻が長くなるような気がしてしてしまいます。

投稿: munixyu | 2019年11月17日 (日) 11:50

★munixyuさん こんばんは♪
「冷やし栗ぜんざい」、美味しそうですね。天狗も駅前で鼻が折れてケチがつきましたが、新しい天狗は頑丈そうです。

投稿: りせ | 2019年11月21日 (木) 01:09

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