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2019年10月18日 (金)

実相院 門跡寺院に秋の気配

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

岩倉の実相院を訪れました。下の「四脚門」は江戸時代中期の1721年に大宮御所から移設されたもので、国登録文化財。築地塀は最高格式の5本線が入った筋塀です。

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「実相院」は山号を岩倉山という天台宗の単立寺院で、かつては天台宗寺門派の門跡寺院で、岩倉門跡とか岩倉御殿ともいわれていました。

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鎌倉時代前期の寛喜元年(1229)、静基(じょうき)僧正が現在の北区紫野に開山しました。静基は鷹司兼基の子で、兼基は摂政近衛基通の四男で大納言まで上り詰めた有力な公卿です。創建時から公家の子弟が住職を務める門跡寺院でした。

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上の玄関横の「御車寄」は、江戸時代中期の1721年に大宮御所の一部が移設されたもので、数少ない女院御所の遺構といわれています。建物は周りから補強材で支えられています。

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玄関の拝観入口を過ぎると、最初に客殿の「滝の間」の前を通ります。ここは床もみじ、床みどりが有名なところですが現在は撮影禁止です。

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こちらの客殿と右にある書院の間に山水庭園があります。

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実相院はその後、京都御所の近くの今出川小川に移りました。

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山水庭園は、楓も多く紅葉の頃は美しい色合いになります。向うの書院まで渡り廊下がつながっています。

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実相院は室町時代の応永年間(1394-1428)に岩倉の現在地に移りました。(この池には天然記念物のモリアオガエルが生息しているそうです。)

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戦国時代の1546年兵火により焼失し、その後衰退しました。(日当たりのよい枝が少し色づいてきました。)

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江戸時代の寛永年間(1624-1644)実相院は義尊(ぎそん)により再興され、後水尾上皇(1596-1680)の庇護を受けて興隆しました。義尊は足利義昭の孫で、母(三位の局)は後陽成天皇に仕えました。

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三位の局が道晃法親王(聖護院門跡)をもうけたことから、天皇家とゆかりが深まり後水尾天皇や東福門院らがしばしば行幸に訪れました。(外縁を通って客殿の東に回ります。)

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こちらの庭は比叡山を借景とする枯山水ですが、2013年から2014年にかけて「こころのお庭プロジェクト」によって大改修されました。

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その後、後西天皇・皇子の義延入道親王(?-1705)が入寺した後は皇孫の門主が続きました。

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こころのお庭プロジェクトでは、植治の小川勝章の監修により市民も参加して、白砂に石や苔、桜、楓のなどの植栽を配して、新たに大波とよばれる木製のオブジェが設置されました。

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このオブジェは打ち寄せてくる大波を表しています。2か所に設置された舞台のような張り出しは、様々な用途に使われるようです。比叡山の山頂がどこから見ても木で隠れますが、あえてそうしているのかも知れません。

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さらに、霊元天皇の養子・義周(ぎしゅう)法親王(1713-1740)が門跡となったとき、京都御所から大宮御所の「承秋門院の旧宮殿」の一部が下賜されました。 それらが四脚門、御車寄、客殿となりました。パノラマ写真です。

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北の苔庭の山際に石仏が並んでいます。楓が植えられていて客殿の床紅葉の背景となります。

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明治になると上知により寺領を失い、敷地と建物の多くを京都府立療病院に「献納」しました。療病院は府立医科大学付属病院の前身です。幕府の定めた三門跡制(宮門跡、摂家門跡、准門跡)は廃止されました。

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天台寺門宗(天台宗寺門派)では、1879年から総本山園城寺住職は必らず管長に、園城寺住職は聖護院、円満院、実相院三室住職が輪次兼帯し、三室住職は末寺の意見により、園城寺において評決することになりました。

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戦後の1952年、実相院は園城寺を本山とする天台寺門宗より独立して、単立寺院となりました。

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コメント

薄紅葉がだいぶ色づきつつあるようですね。
庭などの石にも秋が感じられ、
今からいよいよ紅葉シーズン突入ですよね。

投稿: munixyu | 2019年10月18日 (金) 13:06

★munixyuさん こんばんは♪
岩倉は京都の市街地から山を隔てたところにあり、気候も違います。ひと足早く秋が訪れるようです。

投稿: りせ | 2019年10月29日 (火) 00:09

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