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2019年9月 2日 (月)

御金神社 鉱山の神から金運の神へ

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

西洞院通御池上ルに御金(みかね)神社があります。「御金神社」は金神(こんじん)様ともよばれ、金運の神として親しまれていますが、その創建は明治時代になってからのことです。

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この神社の創建者田中庄吉は、大阪を中心に活動していた金光教の布教者(初代)白神新一郎により入信し、京都で布教を行い500人を越える信者が従った金光教の高徳な布教者でした。

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明治16年(1883)京都の信者組織を公認のものとするため、金光教の祭神・金乃神の金にちなんで、美濃の南宮大社の祭神・金山彦命(かねやまひこのかみ)を勧請、京都府知事の認可を得て創建したのが御金神社です。

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明治21年(1888)には神道教会所属御金教会所を設立しましたが、金光教が独立する段階で行われた講社結集運動には加わりませんでした。(手水舎ではお金を洗う人もいます。)

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この間の状況を知るために、明治時代の宗教の歴史を少し。明治政府は、神社神道を基本にかっての律令制のような政治体制を目指しました。神社神道とは、皇室の祖先神を祀る神社の神道です。

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しかし、神社神道を整理・法制化する中で、神道側に深刻な問題が生じました。政府が神社神道の中心においた伊勢神宮に対して、出雲大社が反発しました。(鳥居を入って右手に絵馬所があります。)

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さらに、皇室の祖先神ではなく日本古来の神々を祀る多数の神社は神道事務局を設け、信者数など一定の条件を満たした教派を独立教派として公認しました。(絵馬は黄金色に染まったイチョウの葉の形です。)

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そして、明治政府によって黒住教、金光教、天理教など14派(教派神道)が公認されて、後に1派が離脱して13教派の時代が続きました。ちなみに、仏教側でも公認されたのは13宗派でした。

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公認宗教団体の仏教宗派、キリスト教、教派神道は文部省宗務局が管轄、それら以外の新宗教は、疑似宗教等と呼ばれて淫祠邪教として警察の監視、取り締まりの対象となりました。

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金光教は、行政的には認められた神道13派の中でも有力な宗派の一つでした。しかしながら、田中庄吉は京都で多くの信者を抱え、宗教組織として公認される道を選んだと思われます。

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明治33年(1900)金光教は神道本局(神道事務局が改称)から別派独立しましたが、御金神社はその運動には加わらず、金光教とのかかわりが完全になくなりました。

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本殿には主祭神として、金山毘古神(かねやまひこのかみ、金山彦命)を祀ります。さらに、邪那岐(いざなきのみこと)、伊邪那美(いざなみのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読神(つくよみのかみ)を祀っています。

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金山毘古神は鉱山や鉱物の神で、金属類として鏡、刀剣、武具、鋤鍬など農耕器具、さらに鉱工業、農産業の大型機械など、金属類に関わる業界の信仰を集めています。(本殿の右に末社があります。)

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「祖霊社」 神社に貢献した人々の霊を祀っています。

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祭神の月読神は月の神、夜の神とされ、神社は夜中にも灯りがつき24時間参拝できます。授与所は既に閉まっていますが、テントでお札やお守りを頂くことができ、お金は中央の黒い箱に入れます。

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現在では、商売繁盛、豊作、厄除け、通貨や貴金属、証券や不動産の資産運用、競輪競馬、宝くじなどの勝負事の信仰もあります。さらに、住宅や方位、旅行の安全などの祈願も受け付けています。

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「夢枕」、枕の下に入れて寝て夢を見ると、ご利益があるといわれます。布地に鶴や打ち出の小槌、勾玉などの縁起物の絵が描かれています。

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ここのおみくじには、大大吉が混じっているそうです。

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もともと信者が多かった場所でしたが、最近ではマスコミでも度々紹介され、御金神社は金運のパワースポットとして人気の神社になりました。

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本殿の左後ろに樹齢200年以上というイチョウの大木があります。

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コメント

金の鳥居って珍しいですね。
金光教とか天理教とか、宗教って結構いろいろあるのですね。

投稿: munixyu | 2019年9月 3日 (火) 13:25

★munixyuさん こんばんは♪
明治政府は当初、多数の新宗教が文明開化の障害になると考えたようですが、規制は成功しませんでした。結局、科学技術の進歩と心の問題は別だということでしょうね。

投稿: りせ | 2019年9月 4日 (水) 00:06

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