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2019年8月 7日 (水)

妙心寺塔頭・桂春院 緑の庭園を巡る

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は妙心寺に行ってきました。今年の2月に京の冬の旅で特別公開された3塔頭を訪れましたが、今回は通年公開されている3塔頭を訪れました。

嵐電の駅から北門に来ると「8月9・10日精霊迎え」の看板が出ています(両日とも朝6時から夜9時まで法要があります)。最初に境内の北東にある桂春院に向かいます。

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「桂春院」は、慶長3年(1598)織田信長の孫・津田秀則が、妙心寺73世の水庵宗掬(すいあんそうきく)を開祖として創建しました。当時は見性院(けんしょういん)と称していました。

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秀則の死後の寛永9年(1632)、美濃の豪族・石河貞政が建物を整備して桂南守仙(けいなんしゅせん)を住持として招き、父母の法名から1文字ずつをとり桂春院と改めました。

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書院にある拝観受付を過ぎると、方丈との間に坪庭「清浄の庭」があります。

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左隅には紀州の巨岩・奇石が直立した枯滝があり、白砂の渓流が音を立てて流れるさまを表しているそうです。

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拝観順路に沿って行くと、最初に茶室「既白庵(きはくあん)」に入ります。既白庵は寛永8年(1631)に書院とともに江州長浜城から移されたものといわれています。

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「侘(わび)の庭」 方丈から既白庵へと通じる露地庭で、梅軒門と猿戸によって内露地と外露地に分けられています。右隅に苔に覆われた蹲踞が置かれています(柱に隠れています)。

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この庭は、寛政11年(1799)に刊行された「都林泉名所図会」に載っていることから、昔から名庭とされていたことが分かります(TOPの写真も)。

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生垣の向こうは一段低くなっていて、七尊石が置かれ、寂びた茶の水井戸や蒼竜池があるそうです。庭の作者や年代は不明ながら、昭和6年(1931)国の史跡・名勝に指定されました。

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花頭窓の横を通って、方丈に行きます。窓の向こうは先ほど見た清浄の庭です。

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「思惟(しい)の庭」 方丈の東庭で、既白庵の外露地にもなっています。右の部屋はお茶席になっていて、大納言小豆をつかった涼菓「可甘水(うましみず)」が頂けるそうです。

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築山に十六羅漢石を置き、中央の礎石を座禅石に見立て、仙境に遊ぶような趣を与えているそうです。飛び石は既白庵の侘の庭に続いています。

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方丈は寛永8年(1631)の建立で、単層で屋根は入母屋造、棧瓦葺です。棧瓦(さんがわら)は和瓦のことです。中央の仏間には本尊の薬師如来を安置、上の「桂春院」の額は中国から渡来した黄檗僧・天間独立の筆です。

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「真如の庭」 奥の崖をつつじの大刈込みで覆い、その向こうは一段低くなり楓が生い茂ります。一面の杉苔の上に小さな庭石をさりげなく七・五・三に配置して、十五夜満月を表現しているそうです。

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方丈の襖絵は、狩野山楽の弟子・狩野山雪による水墨画です。ただし、方丈の内部は撮影禁止、お茶席以外は立入り禁止です。

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拝観順路は、方丈の西から庭に出るようになっています。

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真如の庭の生垣の向こうは苔地で、方丈に沿って散策路があります。南西の隅に巨石が立っています。

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途中の楓がわずかに色づいていて、向うに方丈の扁額が見えます。

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苔地にいくつも木の切り株があり、昨年の台風による倒木のようです。

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「龍仙天空霊神」 鎮守社のようで、新しい花がお供えしてありました。

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かっては、突き当りの奥から水が流れて池があったそうです。勇ましい獅子?の像が置いてありました。

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石柱に「平成三年五月吉祥日開眼 千代久璽弁自在天 祭主久璽妃女 同好会有志一同」と刻んであります。石燈篭が優美な形をしています。

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石像の横から北に道が続いていますが、立入り禁止でした。方丈の東になり、思惟の庭と侘の庭の生垣の裏になります。町中なのに、まるで深い山の中のようでした。

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ここから順路を引き返します。

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コメント

狭くて広い、広くて狭い、
不思議な空間感のある、不思議な庭ですね。
なんとなく立体感が強いです。

投稿: munixyu | 2019年8月 7日 (水) 20:03

★munixyuさん こんばんは♪
確かに桂春院の庭は立体的で、生垣の向こうの奥の庭は一段低くなっています。奥の庭には鎮守社や滝、井戸などがあるのですが、方丈からは見えない位置にあり+ます。

投稿: りせ | 2019年8月12日 (月) 01:18

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