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2019年8月13日 (火)

六請神社 衣笠を守る六神

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日から続いた妙心寺はまた記事にするかも知れませんが、今日はその帰りに訪れた六請(ろくしょう)神社にしました。等持院の山門(南門)前の通りを東に行くと鳥居があり、右隣は真如寺です。

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「六請神社」の始まりは飛鳥時代とみられていますが、詳しいことは分かっていません。(真如寺の山門)

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当初は、衣笠山山麓の開拓者の祖神を祀り、衣笠御霊あるいは衣笠岳御霊とよばれていました。祖神は天照国照神(あまてるくにてるのかみ)または大国御魂神(おおくにみたまのかみ)とされています。

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天照国照神は天照大神とは別の神で、一般には天火明命(あめのほあかり)とよばれ、日本神話に登場する太陽や熱の神です。ほあかりは穂赤熱とも書かれて稲穂が熟した様子を表し、農業の神でもあります。

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いつしか、天照国照が天照大神など六神を勧請して、祭神は六請神と呼ばれるようになりました。「手水舎」、向うは真如寺の参道です。

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平安時代後期から安土桃山時代にかけて衣笠山は葬送地となり、当時の六地蔵信仰と神仏習合して、六の字が社号に加えられ、祭神も六柱に限定されたとみられています。下は「焚き上げ炉」と思われます。

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六地蔵とは、衆生が輪廻転生する6種の世界のそれぞれで苦しみを救ってくれる地蔵菩薩です。あの世へと旅立つ死者を六地蔵によって加護してもらうという信仰が平安時代以後盛んとなりました。(拝殿)

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本社には、祭神として伊勢大御神(いせのおおみかみ)、石清水大神(いわしみずおおかみ)、賀茂大神(かものおおかみ)、松尾大神(まつおおおかみ)、稻荷大神(いなりおおかみ)、春日大神(かすがのおおかみ)の6座が祀られています。

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伊勢大御神は天照大神のことで、当初の祖神・天照国照は除かれています。ちなみに、伊勢神宮の故郷とされる丹後の元伊勢・籠(こも)神社では、主祭神が「天照国照彦火明命」、相殿神が「天照大神」です。

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南北朝時代の1341年足利氏が等持院を建立すると、その鎮守社として境内に勧請されました。また、安土桃山時代以後は真如寺の鎮守社にもなりました。

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一方、周辺の松原村や等持院門前村の産土神として人々にも信仰され、「六請明神社」、「六所明神」、「春日明神」などともよばれたようです。「社務所」

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明治の神仏分離令によって六請神社は現在地に遷りましたが、現在でも等持院や真如寺の鎮守社、周辺地域の守り神として信仰されています。

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祭礼として、初祭(1月)、節分祭(2月3日)、勧農祭(7月)、出御祭(10月)、神幸祭(10月)、火焚祭(11月)などが行われます。

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特に、10月の最終日曜日に行われる神幸祭には大勢の人が集まり、神輿は念仏寺と等持院まで行って差し上げをして気勢を上げます。本社の左奥に「祭器庫」があります。

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前日の宵宮際では、つきたての餅がふるまわれ近所の立命館大学の学生によるよさこい踊りがあるそうです。拝殿の壁に、平成10年まで150年以上使用された轅(ながえ、神輿の担ぎ棒)が飾られています。

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本社の右手に唯一の末社「力石神社」があります。江戸時代初め頃から、祈願して石を持ち上げればあらゆる力を授けられるといわれていました。

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小さいながらも手水もあります。

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現在では、清められた小石が社務所で授与され、性別、年齢、祈願事を書いて奉納すれば、石を持ち上げたと同じご利益があるとされます。

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前の道は立命館大学の通学路になっていて、絶えず人が通りますが普段の境内は静かです。

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コメント

新しい神社なのかと思いましたが、
意外と古いみたいですね。
手入れが行き届いているのでしょうね。

祈願して石を持ち上げればあらゆる力を授けられる、
こういう伝説物は、面白いですよね。

投稿: munixyu | 2019年8月13日 (火) 14:32

★munixyuさん こんばんは♪
歴史は古いのですが、明治になって現在地に移転、本殿は昭和に修復したようです。「力石」が奉納されている寺社は結構あって、持ち上げる大会もあります。ご利益がどうなのかは分かりませんが。

投稿: りせ | 2019年8月16日 (金) 23:53

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