« 祇園祭2019 前祭宵々山(前半) | トップページ | 祇園祭2019 前祭山鉾巡行 前半 »

2019年7月17日 (水)

祇園祭2019 前祭宵々山(後半)

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jnx_1947a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日に続いて祇園祭の宵々山の後半で、四条通より南にある山鉾を訪ね歩きます。四条通を渡る頃にはすっかり暗くなっていました(上)。

「芦刈山」 大和物語の「芦刈」を再現した山で、貧しさのあまり妻に去られ、寂しく芦を刈る様子を表しています。やがて女は宮仕えから高貴な主の妻になります。しかし、昔の男が気がかりで、

Jnx_1978a

かって住んでいた浪花に行き、みすぼらしい風体の男に再会します。女は声をかけますが、男は身を恥じて和歌を残して消えます。授与品の粽(ちまき)は夫婦和合・縁結びのご利益があるとか。

Jnx_1962a

「油天神山」 この辺りの通りは古い町家が並び、道の中央に床机がならべて近所の人が夕涼み?をしています。

Jnx_1999a

社殿の中に天神像(菅原道真)を祀り、油小路通にあることから油天神山と呼ばれています。

Jnx_1993a

道真とゆかりがある紅梅が鉾やグッズに付けられています。学問成就のお守りがあります。

Jnx_2010a

「太子山」 こちらも道一杯に椅子が並べられていて、地蔵盆のようです。 

Jnx_2031a

聖徳太子が杉の巨木で六角堂を建てたという故事にちなんだ山で、山の上には真松ではなく、唯一真杉を立てています。

Jnx_2025a

授与品の粽には杉の葉が入っていて、身代わり杉守もあります。

Jnx_2047a

「木賊山」 木賊とはシダ植物の名前で、謡曲「木賊」をもとに御神体は子をさらわれた翁が一人寂しく木賊を狩る姿を表現しています。

Jnx_2050a

謡曲では、都の僧が父を尋ねたいという少年・松若を連れてその故郷信濃へ下り、木賊を刈っている老いた父を見つけます。

Jnx_2058a

「伯牙山」 中国春秋時代の琴の名人伯牙が友人鍾子期の死を聞いて、琴の絃を断ったという故事が由来です。伯牙が高い山に登る気持ちで琴を弾くと、鍾子期は「すばらしい、まるで険しい泰山のようだ」といい、  

Jnx_2091a

伯牙が川の流れを思い浮かべて弾くと、鍾子期は「すばらしい、まるで広大な長江か黄河のようだ」と言ったそうです。彼が死ぬと、伯牙は琴を弾くに値する人がいなくなったと、琴を壊して以後弾くことはありませんでした。

Jnx_2077a

太陽系を脱出したNASAの宇宙探査機・ボイジャーは地球文明の様々な情報を記録したゴールデンレコードを搭載していますが、伯牙が作曲したと伝わる琴曲「流水(高山流水)」も収録されているそうです。

Jnx_2081a

「岩戸山」 古事記、日本書紀に記されている「国生み」と「天の岩戸」の神話にちなんだ山で、鉾と同じような形の曳山です。

Jnx_2132a

山には、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、天照大神、手力男命(たぢからおのみこと)の3体の人形が飾られ、伊弉諾尊は屋根の上に乗ります。会所では1体だけ姿が見えましたが、おそらく手力男命だと思われます。

Jnx_2125a

「白楽天山」 唐の詩人・白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うところを表す場面の山です。高僧の道林禅師は松の木の上で生活しながら仏教の神髄を極めたといいます。

Jnx_2149a

白楽天が「木の上では危ないぞ」というと、道林は「仏教を知らず心が定まらないものは地上にいても危ない」といい、仏教の神髄を聞いた白楽天が「そんなことは3歳の子供でも知っている」と反論すると、

Jnx_2144a

「3歳の子供が知っていても、実行することは80歳になっても難しいのだ」と言われました。白楽天は返す言葉がなく、以後禅に帰依したといわれます。

Jnx_2102a

「鶏(にわとり)鉾」 中国の史話で、唐堯の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓(諫鼓)も用がなく苔が生え鶏が宿ったという故事にちなんでいます。

Jnx_2153a

鉾頭の三角形の中の円形は鶏卵が諫鼓の中にある状態を表しています。

Jnx_2160a

「船鉾」 「日本書紀」の神功皇后の新羅出船にちなんでいて、鉾の上には皇后と陪従する磯良・住吉・鹿島の三神像を安置します。くじ取らずで、先祭の最後の23番目を巡行します。

Jnx_2193a

船頭に金色の「鷁(げき)」と呼ばれる想像上の瑞鳥を飾っています。

Jnx_2217a

船端には朱漆塗の高欄をめぐらし、艫(とも、船尾)には黒漆塗螺鈿の飛龍文様の舵(かじ)をつけています。

Jnx_2210a

「綾傘鉾」 大きな傘と棒振り囃子の行列で構成され、山鉾の古い形を残しています。巡行では傘の上に金の卵を片足に持つ御神体の鶏が乗ります。 会所は町内にある「大原神社」内に設置されています。

Jnx_2248a

この神社は福知山市の三和町にある大原神社の出張所でしたが、江戸時代中期にお札の上納金をめぐるトラブルで疎遠になり、最近ようやく和解したそうです。この日は粽を買った方が、巫女さんによるお祓いを受けていました。

Jnx_2233a

最後に、烏丸通の東で他の山鉾とは離れた場所にある「保昌山」を訪れました。和泉式部と丹後守平井保昌との恋物語を題材に、保昌が式部のために紫宸殿の紅梅を手折っている場面をあらわしています。

Jnx_2271a

和泉式部に紫宸殿の梅が欲しいといわれ、保昌は警護の北面武士に弓を射掛けられてもなんとか一枝を手に入れ、式部の愛を射止めたといいます。

Jnx_2276a

結婚した和泉式部が、夫との仲がうまくいかず貴船神社に参拝すると夫婦仲が元通りになった話はよく知られています。真松には恋愛成就祈願の絵馬を下げ、粽は縁結びのご利益があるといわれます。

Jnx_2300a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jnx_1941a

|

« 祇園祭2019 前祭宵々山(前半) | トップページ | 祇園祭2019 前祭山鉾巡行 前半 »

コメント

暗くなってきて、提灯に灯が点れば、
そこはもう時代を越えた祇園祭の世界。
凄い力を感じます。

投稿: munixyu | 2019年7月17日 (水) 18:34

★munixyuさん こんばんは♪
いつ見ても提灯の灯りは心が和みます。

投稿: りせ | 2019年7月20日 (土) 02:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 祇園祭2019 前祭宵々山(前半) | トップページ | 祇園祭2019 前祭山鉾巡行 前半 »