« 宝塔寺 極楽寺と日像上人 | トップページ | 宝塔寺 その後の歴史と塔頭たち »

2019年7月30日 (火)

七面大明神と諸堂(宝塔寺) 

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jnx_2563a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の宝塔寺・鼓楼の下をくぐると、七面山を上る長い石段があります。石段の途中には幾つかのお堂や祠があります。

宝塔寺を創建した藤原基経が仁明天皇の竹田行幸に同行したとき、天皇は愛用の琴の爪を失くしてしまいました。

Jnx_2569a

基経は探すよう命じられ、見つけることができたらその土地に伽藍を建立すると誓いを立て、この地で爪を見つけたといわれています。下は「昭宣堂」で基経の供養塔が入っています。

Jnx_2586a

「三十番神堂」 三十番神(さんじゅうばんしん)は天照大神、八幡大菩薩をはじめ伏見稲荷、松尾大明神、北野天満自在天、祗園大神など全国の総氏神30と大黒天31柱で1月を交代で国家を守護するとされます。かっての神仏習合の信仰だそうです。

Jnx_2606a

更に石段を上った石段脇に日蓮聖人像があります。

Jnx_2611a

その横が平地となっていて、高台には日像上人廟「寂光」が建っています。

Jnx_2624a

廟の前には「経一丸さま」の像があります。経一丸は日像上人の幼名です。

Jnx_2618a

「華洛開山日像菩薩法輪石」とあります。華洛は花の都転じて京都、法輪は仏教の教えのことだそうです。

Jnx_2630a

「千佛堂」 江戸時代前期の1647年10世・演法院日遄により建立。鳴滝三宝寺の開山で仏師でもあった中正院日護が鬼子母神と十羅刹神10体を寺に贈った際、日遄は千体の鬼子母神を作りここに祀ったとされます。

Jnx_2645a

鳥居には「七面大明神」の扁額があります。ここから先は七面堂まで石段が続き、両側にお堂はありません。

Jnx_2650a

勇ましい狛犬(獅子)が待ち構えていて、さらに上ったところに七面堂が見えます。七面堂はかって宝塔寺の鎮守社でした。

Jnx_2654a

江戸時代前期の寛文6年(1666)に勧請された七面天女を祀ります。七面天女(七面大明神)は釈尊の化身で、法華信仰の守護のために鬼門の身延山の西の七面山の頂に示現した吉祥天といわれています。

Jnx_2662a

平安時代、身延山で法華経を説く日蓮の前に、参詣者に混じり若く美しい女が現れました。日蓮は正体を見抜き、本当の姿を見せよといいます。女は一滴の水を求め、日蓮が花瓶の水を与えると、たちまち龍身と化しました。

Jnx_2668a

龍は再び女の姿に戻り、釈迦の指示に従って法華経守護のために現れたといい、七面山の方に消えました。尊像は江戸時代前期の1666年、青木東庵(金元澄)作で、瑞光寺開祖の元政から当寺11世・日性に奉納されたといいます。

Jnx_2674a

瑞光寺は、明暦元年(1655)元政が旧極楽寺に草庵を結んだのが始まりとされ、宝塔寺の南にあります。七面堂の右横に神馬像と祠があります。

Jnx_2676a

「常富稲荷社」 左奥に滝行の地「たつみの滝」があります。 

Jnx_2680a

滝の上の斜面には、最上位経王大菩薩(最上稲荷)、七宝龍王、勝手大神、八大龍王などが祀られています。これらは法華経における五穀豊穣、水や子守りなどの神々と思われます。

Jnx_2702a

七面堂の左に妙見堂、奥の鳥居の先にもお堂があります。

Jnx_2758a

「妙見堂」

Jnx_2752a

「熊鷹大明神」、「瘡守大明神」、「天照大明神」 かなり上ってきたので、七面堂の前から桃山丘陵一帯が見渡せました。ここから石段を下りて仁王門に戻りました。

Jnx_2727a

石段の両側は墓地になっていて、宮本武蔵の弟子(養子)の宮本伊織(いおり)の墓もあります。鼓楼の向こうに市内南部が見渡せます。

Jnx_2778a

中央は「日本電産本社・中央開発技術研究所」 2003年建設、高さ100.6m、22階で京都市で一番高いビルです。左の塔は「京都市消防活動総合センター通信鉄塔」で2010年建設、高さ95.5mです。

Jnx_2783b

Jnx_2788b

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jnx_2773a

|

« 宝塔寺 極楽寺と日像上人 | トップページ | 宝塔寺 その後の歴史と塔頭たち »

コメント

僕は日蓮宗のお坊さんの祖父に連れられて、
親戚一同で、毎年夏に山梨の身延山と七面山に登っていました。(^^)

今で言う「巡礼の旅」ってやつですね。

高校まで、小学生の頃から毎年夏に登っていましたね。

七面山は標高19☓☓メートルもあって、明け方は寒さで目が醒めたりしました。

投稿: manabu | 2019年7月30日 (火) 12:04

三十番神、
世の中知らない神様がいて、色々守ってくれているのですね。
神様だらけの日本は、有り難い国ですよね。

投稿: munixyu | 2019年7月30日 (火) 14:17

★manabuさん こんばんは♪
こちらの「深草の七面山」は標高108mしかなく、東山三十六峰の最南端・稲荷山のさらに南になります。京都周辺の山歩きの方には、パワースポットの山として知られています。

投稿: りせ | 2019年7月31日 (水) 00:30

★munixyuさん こんばんは♪
私も三十番神のことをよく知りませんでした。宗派にとらわれず、一つの神が1月に1日ずつ日本を守るというのは、日本的なのでしょうか。

投稿: りせ | 2019年7月31日 (水) 00:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 宝塔寺 極楽寺と日像上人 | トップページ | 宝塔寺 その後の歴史と塔頭たち »