« 岡崎神社 王城鎮護と子授け・安産の神 | トップページ | 上賀茂神社 渉渓園の花菖蒲と神宮寺 »

2019年6月17日 (月)

東本願寺岡崎別院 親鸞ゆかりの地

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Amv_2766a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の岡崎神社の西隣に東本願寺の岡崎別院があります。正式には「真宗大谷派 岡崎別院」といい、山門には「洛東岡崎御坊」、「親鸞聖人御草庵遺跡」という石柱が立っています。

Jnb_3450a

江戸時代に流布した親鸞聖人の伝記『親鸞聖人正統伝』によると、親鸞は29歳で比叡山を降り、吉水の法然上人のもとに通ったと伝えています。鎌倉時代初めの1200年頃のことです。

Amv_2850a

1207年の承元の法難に連座して越後に流されました。赦免の後関東での生活を経て帰洛、最初に住んだのも岡崎の草庵であったとされます。近所の人々は、聖人を慕って「親鸞屋敷」と呼んでいたそうです。

Amv_2779a

上は「東門」で、向うに岡崎神社の西の鳥居が見えます。その間に金戒光明寺の東の参拝道があります。

Amv_2843a

草庵跡と伝えられるこの地に、江戸時代後期の享和元年(1801)東本願寺第20代達如上人(1780-1865)と門徒によって寺院「岡崎御坊」が創建されました。下の「本堂」は当時の伽藍で、本尊の阿弥陀如来を祀っています。

Amv_2770a

「承元の法難」は、法然の吉水教団が既存の仏教教団に弾圧され、後鳥羽上皇によって専修念仏の停止(ちょうじ)と、法然の門弟4人の死罪、法然と親鸞ら中心的な門弟7人が流罪になった事件です。「寺務所」

Amv_2787a

左に「八房の梅」があります。親鸞お手植えの梅の木の由緒を伝えるもので、現在次の世代を担う「八房の梅」を生育しているところだそうです。

Amv_2790a

梅の実がたくさんなっていました。

Amv_2797a

親鸞は配流の際に名残を惜しみ、当庵の池に自らの姿を映したといわれています。その池は本堂の西側にあり、「鏡池」とよばれています。後世の金子大榮を中心とした勉強会「鏡池会」はこの池の名に由来しているそうです。

Amv_2820a

明治時9年(1876)、岡崎御坊は「岡崎別院」と改称されました。横から見た本堂です。

Amv_2809a

一番奥に「御殿」があり、三味線の音が聞こえてきました。後で調べると「お筝・三味線教室」で、他に書道、能、茶道、箏、雅楽、大正琴、仏花などの教室が開催されているそうです。

Amv_2792a

大正13年(1924)全寮制で大谷派教師資格を取得する「大谷専修学院」が創立、ここに「岡崎学舎」が建設されました。教育方針は、教職員と学生とが聞法・学習・生活を共にすることにより自然(じねん)に行われる『呼応の教育』だそうです。

Amv_2839c

昭和61年(1981)入学希望者の増加により山科学舎が増設、平成28年(2016)両学舎が老朽化したことから山科学舎が新築され、岡崎学舎は廃止されました。その跡地に信國淳元学院長の言葉を刻んだ「青草碑」があります。

Amv_2856a

庭園の入口の「必度橋」 信國淳元学院長により命名され、法然・親鸞に大きな影響を与えた中国浄土教の善導大師の言葉「すでにこの道あり、必ず度すべし」に由来しているそうです。

Amv_2864a

「度(ど)す」とは、迷いの此岸(しがん)から悟りの彼岸(ひがん)へと人々を渡すという意味だそうです。 池は周囲を桜やカエデで囲まれていて、春や秋は見事な景色となると思われます。

Amv_2867a

橋を渡った左(西)に、かって二階建ての茶室「延賞台」がありました。延賞台八景として幾多の詩歌にうたわれたそうですが、第二室戸台風で倒壊してしまいました。

Amv_2885a

紫陽花の花がまだ淡い色でした。

Amv_2889a

池の北には東屋、その向うに中門があります。

Amv_2894a

中門をくぐると、茶室(右)と書院(左)があります。渡り廊下の向こうには先ほど見た鏡池や八房の梅があります。

Amv_2928a

茶室の周囲にはいろいろな花が咲いていました。特に植えられたのではなく、自然に生えているようです。

Amv_2951a

茶室の縁側、茶室は草木で囲まれていて夏には蚊が多そうです。

Amv_2925a

茶室の「翠雲(すいうん)亭」は、本堂とほぼ同じ時期に達如上人により創建されたと伝えられています。その当時の前大徳寺宙宝禅師の扁額を掲げています。先ほどの延賞台や書院もこのとき建てられたようです。

Amv_2942a

ちなみに「翠」は(かっては区別がなかった)緑や青のことで、翠雲は青雲と解釈できます。青雲は地位や学徳の高いことをたとえるとともに、俗世間を離れて超然としていることのたとえでもあるそうです。

Amv_2918a

Amv_2921a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amv_2876b 

|

« 岡崎神社 王城鎮護と子授け・安産の神 | トップページ | 上賀茂神社 渉渓園の花菖蒲と神宮寺 »

コメント

梅の実、もうそんな時期なのですね。
早いものです。
紫陽花も淡く綺麗ですね。
それにしても梅雨入りは一体いつになるのでしょうか。
だんだんと不安になってきました。
紫陽花も、やきもきしているでしょうね。

投稿: munixyu | 2019年6月17日 (月) 14:38

法然 親鸞 の跡が偲ばれますね

投稿: たっちゃん | 2019年6月17日 (月) 15:36

★munixyuさん こんばんは♪
今日(19日)の天気予報によると、今度の土日に梅雨入りしそうだといっていました。以前の予想は外れたのでどうなるか分かりませんが。

投稿: りせ | 2019年6月19日 (水) 23:55

★たっちゃんさん こんばんは♪
宗祖ともなると影響力が後世まで残るのですね。あちこちにゆかりの地があります。

投稿: りせ | 2019年6月20日 (木) 00:15

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 岡崎神社 王城鎮護と子授け・安産の神 | トップページ | 上賀茂神社 渉渓園の花菖蒲と神宮寺 »