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2019年5月16日 (木)

葵祭2019 京都御所を出発

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の葵祭は、京都御所の堺町御門の前で祭列を見送り、その後祭列を追いかけて加茂街道・上賀茂神社に向かいました。祭列は勅使代を中心とする本列と女人列ともいわれる斎王代列からなります。「葵祭」は上賀茂神社、下鴨神社の例祭で古くは「賀茂祭」といい、起源は約1400年前に遡ります。

欽明天皇(在位539‐571)の頃、風雨がはげしく五穀が実らなかったので、賀茂社の崇敬者であった卜部伊吉若日子を勅使として、4月の中酉の日に祭礼を行ったところ、風雨はおさまり五穀は豊かに実ったといいます

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その祭礼では馬に鈴をかけ、人は猪頭(ししがしら)をかぶって駆競(かけくらべ)をしました。平安時代前期の819年には、朝廷の律令制度として、最も重要な恒例祭祀に準じた勅祭になりました。(京都府警・平安騎馬隊が順路の安全を確かめます。)

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その後、応仁の乱、明治初期、第二次世界大戦それぞれに中断や中止がありましたが、王朝の伝統は忠実に守られてきました。「乗尻(のりじり)」 行列を先導する左右各3騎の騎馬隊。現在は賀茂競馬の騎手(氏子)ですが、古くは六衛府の衛士(えじ)が務めました。

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「検非違使志(けびいしのさかん)」 検非違使庁の役人で、警察司法の担当者、六位の武官。この日は舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたります。

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「検非違使尉(けびいしのじょう)」 検非違使庁の役人で五位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者で、舎人の引く馬に乗ります。 また、志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢、鉾持(ほこもち)に鉾を持たせて武装しています。

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「山城使(やましろつかい)」 賀茂の両社とも洛外にあり、山城の国司(五位の文官)の管轄区域です。そのため地方警察として警護の任にあたります。

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舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)、後に手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が所用品を携えてゆきます。

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「御幣櫃(ごへいびつ)」 賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆきます。衛士が先導しています。

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「内蔵寮史生(くらりょうのししょう)」 御幣物を管理する内蔵寮の七位の文官。騎乗し両社に各1名が参向します。所用品を携えた雑色、白丁を従えています。

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「御馬(おうま)」 走馬(そうめ)ともいわれ、下鴨・上賀茂両社の神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけます。1頭に4人の馬部(めぶ)が引いて行きます。

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「馬寮使(めりょうつかい)」 走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は、六位の武官で騎乗し、弓矢を調度掛に持たせています。

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「牛車(ぎっしゃ)」 御所車ともいわれる勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせています。現在では勅使が乗ることはなく、行列の装飾です。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従います。

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かっての祭儀は、「宮中の儀」、「路頭の儀」、「社頭の儀」の三つからなりましたが、現在は宮中の儀はなく、この行列の巡行が路頭の儀です。

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江戸時代の1694年に祭が再興されたとき、内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾られ、葵祭とよばれるようになりました。葵はフタバアオイで、毎年両神社から御所に納められました。

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「和琴(わごん)」 御物の和琴で「河霧」の銘を持ち、神前に参進するとき奏楽します(その時は2人で運ばれます)、後に舞人(まいびど)が続きます。

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「舞人」は近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者が務め、騎乗した6人のそれぞれに雑色、舎人、白丁が従います

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「勅使」 天皇の使いで四位、行列中の最高位者です。近衛中将が勤め、近衛使(このえづかい)ともいわれます。現在は路頭の儀には加わらず、近衛使代が勤めます。当時の様式どおり、飾太刀舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従います。

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馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取ります。

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「牽馬(ひきうま)」 勅使の替え馬で舎人が牽き、帰路に備えます。

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「風流傘(ふりゅうがさ)」 大傘の上に牡丹や杜若など季節の花(造花)を飾り付けたもの。行列の装いとして取物舎人4人でかざしてゆきます。

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「陪従(べいじゅう)」 近衛府の五位の武官で、この日は賀茂両社の社頭で歌をうたい楽器を奏する役を勤めます。7騎が各種楽器を携え、それぞれ雑色、舎人、白丁が従います。

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陪従の後に「内蔵使(くらづかい)」 内蔵寮の次官で五位の文武兼官。職名は内蔵助で、勅使が神前で奏上する御祭文を奉持しています。騎乗して、馬副、白丁らが従います。

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こちらの風流傘は造花が少し異なり本列の結び(最後)です。

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斎王代列の先頭を行く「命婦(みょうぶ)」 命婦は女官の通称ですが、行列では小桂(こうちき)を着用する高級女官で、花傘をさしかけられています。

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「女嬬(にょじゅ)」 食事をつかさどる女官で、その後ろが「斎王代(さいおうだい)」 斎王は、平安時代には内親王が選ばれて祭に奉仕しました。昭和31年に再興され、未婚の京都市民の女性から選ばれる(公募ではありません)ので、斎王代と呼ばれます。

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御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装に、小忌衣(おみころも)をはおり、髪はおすべらかしです。供奉者にかつがれた腰輿(およよ)という輿に乗って参向します。

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斎王の屋敷・斎院に仕えた、女別当、内侍、命婦、女嬬、采女(うねめ)、童女、騎女(むねのりおんな)などの女官に扮した女性たちが、当時の正装で参列しています。

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「騎女」 斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向する6騎の女丈夫なのでその名で呼ばれました。

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昨日は久しぶりに堺町御門の前で見物しました。健礼門前大通と違い道幅が広く祭列が横に広がって、諸役の全員が見えます。写真では小さくなるので一部だけですが、見物するには穴場といえます。

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今年の第64代斎王代に選ばれた負野(おうの)李花さん(23)は、香製造販売「負野薫玉堂」経営者の次女で、同志社大を卒業、今春から村田製作所に勤務しているそうです。再び、徒歩の女官たちが従います。

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「采女」 徒歩の女官の最後部の二人です。昨年の斎王代は采女を務めたこともあったそうです。ちなみに、慣例として斎王代は茶道の三千家が推薦することが多いといわれています。

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「蔵人所陪従(くろうどどころべいじゅう)」 蔵人所は斎院の物品、会計をつかさどり、陪従は雅楽を演奏する文官で、それぞれ楽器を持っています。

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太鼓や鉦(かね)太鼓も運びます。かっての斎王は鴨社の祭りに奉仕するために選ばれたのですが、内親王だけあって多くの者が使えて、調度品も豪華です。

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2代目の牛車が来ました。こちらは、かって斎王が乗った牛車で俗に女房車とよばれ、葵と桂のほか桜と橘の飾りがつきます。

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御所車(勅使が乗った牛車)と同様に、牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従います。大工職は牛が暴れて牛車が壊れたときに修理をするためです。

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行列の最後尾は検非違使庁の武官が警護にあたります。行列は堺町御門を出て、下鴨神社の社頭の儀に赴きます。

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コメント

暑いと思ったらもう葵祭でしたか。
早いものです。
今年の夏も暑くなりそうですね。

投稿: munixyu | 2019年5月16日 (木) 19:26

私も葵祭を見た事ありますが、詳しい説明でよくわかりました応援してます。

投稿: たっちゃん | 2019年5月16日 (木) 21:24

★munixyuさん こんばんは♪
暑い日でしたが、まだ我慢できる程度です。もっと暑くなると、外に出かけるのを控えなければいけません。

投稿: りせ | 2019年5月17日 (金) 00:45

★たっちゃんさん こんばんは♪
写真を売りにしているのに、説明がちょっと多いかなと気にしていました。参考になると嬉しいです。

投稿: りせ | 2019年5月17日 (金) 00:49

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