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2019年5月 6日 (月)

蹴上浄水場 一般公開2019

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は蹴上浄水場の一般公開(5月3日~5日)に行ってきました。例年ツツジが見頃となる期間に行われ、見学ツアーやスタンプラリーなどの催しや露店のテントが出て、満開のツツジが楽しめます。

浄水場の仕組みが理解しやすいと思って東の正門から入ります。上は三条通から柵越しの写真です。

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「蹴上浄水場」は日本最初の急速ろ過式浄水場として明治45年(1912)から給水を開始しました。その後の需要に対応して順次更新が行われ、平成24年(2012)に現在の設備となり、市内の中央部に給水をしています。

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正門から本館に向かう坂の途中から浄水施設の全体が見渡せます。蹴上の船溜りにある取水施設から流れてきた琵琶湖疏水の水は、手前(東)から向こうに行くにしたがってきれいになります。

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上の写真で手前の広場みたいな場所の下に「粉末活性炭接触池」があり、溶け込んだ不純物を吸着する活性炭と原水との接触時間を長くします。敷地内の斜面を保護するため、約6,000本のツツジやサツキが植えられています。

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最初に東西に長い本館に入ると、いくつかの部屋で浄水場の仕組みを説明する展示やイベントを行っていました。下はその西の出口。

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本館の西から出て、東に向かって坂道を上ると、途中で正門からの坂道と合流します。

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疏水の水は、活性炭と炭酸ガスを吹き込む「粉末活性炭接触池」、塩素と凝集剤を入れてかくはんする「ブロック形成池」を通り、「薬品ちんでん池」から不純物は下水道に排出されます。これらは、本館の右(北)に並んでいます。

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順路となっている坂道を上っていくと、次第に視界が開けてきます。手前に見える屋根は、南禅寺参道とインクラインに挟まれた場所にある料亭のものです。

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不純物を取り除かれた水は、本館より西にある「急速ろ過池」(あとで近くを通ります)でさらに水道水の水質に浄化され、あちこちの高台にある「配水池」に送られます。下は「第2高区配水池」で、地面の下に貯水池があります。

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蹴上浄水場では、低区、高区、最高区の三段階の高さにある配水池にポンブで水を送り、それぞれの水圧によって市内に給水します。

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上から見た第2高区配水池、飲食物の露店や休憩所のテントが出ています 。

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さらに坂道を上ると記念写真の撮影場所が設けら、スタッフが写真を撮ってくれます。その上の台地に「最高区配水池」があります。

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手前が「第2最高区配水池」、ツツジが並んでいる向うにも配水池があります。

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ツツジの左(北)は「第1最高区配水池」で、その間に太陽光発電設備のパネルが並んでいます。非常用電源として蓄電設備に電気が蓄えられます。

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第1最高区配水池は展望台にもなっていて、市内の北東部が見渡せます。右は比叡山、右の山すそにノートルダム女学院中学高等学校、左の山すそに日本バプテスト病院、右下に南禅寺の三門が見えます。

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手前の中央は吉田山で、金戒光明寺の屋根や右に文殊塔、奥に真如堂の屋根も見えます。その奥の左右(東西)に広がる松ヶ崎山の斜面に「妙」と「法」(吉田山で少し隠れていますが)があります。

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最高区配水池の横はしばらく平らな道となっていて、その突き当り(西)に(黄)レンゲツツジの花壇があります。本州、四国、九州の丘陵地帯に自生して、花は日本に自生するツツジで最大だそうです。

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ここからは下りの坂道となり、途中で南禅寺の三門が間近に見える場所があります。

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下に「第1高区配水池」が見えてきます。この配水池は明治45年の浄水場建設当時のもので、手前と向うの2棟の建物は2007年に近代化産業遺産に指定されました。手前の建物は「流出弁室」で、前に足湯のテントがありました。

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地下に新たに配水池を築造するため、3年前に2棟の建物を曳家工法でいったん移動して耐震工事や内部の改装を行い、同じ場所に戻され運用を再開しました。こちらの建物は「流入弁室」になっています。

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二つの建物は500~600トンあって、それぞれ約15m移動させたそうです。流入弁室の前には「水質管理センター」の建物があり、そこからさらに下ると広場が見えます。

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「与謝野晶子の歌碑」 明治33年与謝野晶子は山川登美子と一緒に与謝野鉄幹に会い、3人は京都に遊んでここにあった旅館「辻野」に宿泊しました。翌年晶子と鉄幹は再び辻野を訪れ、急速に恋愛が深まったといいます。

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その時、晶子が読んだ歌が「御目ざめの鐘は知恩院聖護院いでて見たまへ紫の水」。紫の水とは、朝日に映えた小川の水だそうです。ここから坂道を下る途中に「つつじのトンネル」があります。

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記念撮影に格好の場所です。

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本館の北に来ました。右はブロック形成池、左は薬品ちんでん池で、左端は炭酸ガス貯蔵槽。

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薬品ちんでん池を経た水に、再び塩素(中間塩素)と凝集剤を注入して、こちらの「急速ろ過池」に送られます。ちんでん処理をした水を砂と砂利の層でろ過してさらにきれいにします。

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この後再び塩素が注入(後塩素)されてポンプであちこちの配水池に送られます。最後に、手前の「第1低区配水池」と向うの「第2低区配水池」の横を通ります。

 

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出口の通用門が見えてきました。地下鉄の蹴上駅からはこちらが便利ですが、ここから坂を上ると浄化処理の順番を逆に見ることになります。ツアーではここから処理池の横を通って、東に向かうようです。

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コメント

さつきにツツジに。凄い数ですね。
そう言えば、浄水場って結構どこもさつきとツツジが、
咲いていますよね。
水がたくさんいるからでしょうか。
不思議ですよね。

投稿: munixyu | 2019年5月 6日 (月) 12:44

蹴上の一般公開 りせさんと同じ5日に
私も行っておりました。最高気温27℃で
大変暑かったですね~。 
花景色の楽しみはもちろんのこと
最高区の展望台から見渡す
新緑に包まれた京都盆地の眺望は素晴らしかった
ですね! 京都は三方を山に囲まれた美しい
地形なんだとあらためて感じました。
私も りせさんのお写真と同じ景色を撮った
ものが多くありました。
琵琶湖疏水開通の時代を偲ばせる
レトロな煉瓦の建造物があちこちに遺って
いるのも味わいがありました。


投稿: カワセミ | 2019年5月 7日 (火) 02:10

★munixyuさん こんにちは♪
お返事が滞りました。私が知っている他の浄水場も確かにツツジが植えられていまね。理由がよく分かりませんが、公共施設なので。手入れがあまり必要でないからかもしれません。

投稿: りせ | 2019年5月10日 (金) 11:06

★カワセミさん こんにちは♪
お返事が遅れてすみませんでした。やはり5日の日に行かれましたが。天気や開花状況から一番いい日だったと思います。展望台からの景色は見飽きませんね。後で写真を調べてみると、熊野若王子神社の宝塔造りの建物と永観堂の多宝塔(いずれも屋根ですが)も写っていました。

投稿: りせ | 2019年5月10日 (金) 11:19

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