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2019年5月 2日 (木)

京都国立博物館 屋外展示と茶室・堪庵

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

少し前のことですが、京都国立博物館に行ってきました。特別展示がお休みの期間で、庭園(屋外展示)が目当てです。下は三十三間堂の前からで、このあたりから七条通は坂になっています。

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現在は、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」が行われ、期間は4月13日(土)~ 6月9日(日)、休刊日の5月13日(月)をはさんで、前期と後期に分かれているようです。

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特別展が行われていないときも、休刊日以外は入館でき(入館料一般260円)、庭園や屋外展示を楽しむことができます。最初に「西の庭」に行きます。

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ここには、日本の石造品が野外展示されています。下は「山城・丹波国境標示石柱」で、京都の西の出入り口、老ノ坂峠(西京区)に置かれ、「是より東、山城国」とあることから、丹波国の亀山(亀岡市)から京都に向かう旅人への案内と思われます。

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「石造不動明王像」 作者や発見地などの情報はありませんが、石仏のやや観念的な硬い肉体の表現などから、室町時代の作と推察されるそうです。

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左手前は千本丸太町から出土した「平安京所用石材」、中央奥は「方広寺大仏殿敷石」、右手前はこのあたりから出土した「礎石」で、これも方広寺の遺物のようです。

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「東海道車石」 往来が激しかった京都近郊の東海道や武田街道には、牛馬車の通行の便をよくするために、道の中央にレールのように二列に敷石が敷かれていました。最近の研究から、くぼみは後からできたそうです。

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「方広寺大仏殿所用鉄輪」 豊臣秀吉が創建した方広寺大仏殿の建築部材です。太い柱を、こうした鉄の輪が固定していたそうです。現在の方広寺の鐘楼にも同様の鉄輪が置かれています。

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「五条大橋 橋脚 桁(けた)」 天正17年(1589)秀吉が鴨川に架けた大橋の橋脚です。表面に刻まれている「津国御影」の四文字から、摂津の御影(現・神戸市)からはるばる運ばれてきたことが分かるそうです。

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「石造阿弥陀三尊像」(安楽寿院蔵 )武田街道付近から出土、阿弥陀如来を中心に観音菩薩と勢至菩薩があらわされています。平安時代後期には、死後に阿弥陀の世界へ行くことを願う浄土教が流行、多くの阿弥陀三尊像が造られましたが石像は珍しいものです。

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「大日如来坐像」 行願寺(革堂)に伝わってきた石像で、平安時代作で腹の前で両手を重ねた定印を結んでいることから大日如来と思われるそうです。

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「キリシタン墓碑」 慶長年間(1596-1615)に作られたキリシタン信徒の墓碑です。江戸時代になると禁止されて墓碑もほとんど破壊されました。下京区の安養院と上京区の成願寺の境内から発見されたものです。

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西の庭には他にも多数の石造品が展示されていますが紹介しきれません。向うは大和大路通で、まだ桜が満開の時期でした。

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「正門」 現在は退館者と団体入場者用の門になっています。正面の明治古都館(旧 帝国京都博物館 本館)は、明治28年10月竣工、30年5月開館し、下の正門は帝国京都博物館の表門でした。

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帝国京都博物館の設計は宮内省内匠寮技師・片山東熊(とうくま)博士で、昭和44年に表門、札売場・袖塀とともに重要文化財に指定されました。現在は、免震改修などの基本計画のため、展示は行っていません。

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「平成知新館」 平成26年(2014)に完成、設計はニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館、豊田市美術館などを手がけた世界的建築家・谷口吉生氏です。

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3階建で展示室全体は免震構造で守られています。収蔵品の定常展示以外に特別展も行われ、最新の映像設備を誇る講堂や庭を眺望できるレストランもあります。

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この場所は方広寺・大仏殿の横にあたり、建物の柱跡も発見されました。下は、方広寺の遺構の説明板と、遺跡をイメージした庭(池)が造られています。

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入口付近に戻って、「東の庭園」に向かいます。

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こちらは、盛り上がった丘になっていて、朝鮮半島の石造遺品をあしらった庭園になっています。朝鮮時代(1392-1910、李朝)に高貴な人びとの墳墓のまわりを装飾した石彫像を展示しています。 下は「石人」。

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下は「石羊」で、他に燈籠、基台、方台、石脚、石棺などが展示されていました。 これらは寄贈されたものだそうです。柵の外は東山七条の交差点です。

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この日は、茶室「堪庵(たんあん)」が特別公開されていました。この茶室は昭和33年(1958)に寄贈された、江戸時代初期の京都における公家文化の伝統を受け継いだ数寄屋造りの建物です。

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母屋には八畳の書院座敷を中心として正面に広縁、左脇に玄関、裏に水屋があり、庭に面して自然と一体をなす空間は、軽快な屋根の取り合わせや黒木の落ち着いた色調とともに、桂離宮(1620年頃)から学んだものと思われるそうです。

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母屋右側にある小間が三畳の茶室「堪庵」で、金森宗和(1584~1656)好みの大徳寺真珠庵「庭玉軒」を写したとされます。昭和41年に明治古都館南側から現在地に移築した際に、庭と水屋後方の付属屋を整え、茶会等の利用に一般開放しているそうです。

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入口の正面に、方広寺の南大門(現在は三十三間堂に付属)が見えます。

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コメント

一気に日差しが夏めいてきましたね。
バラも咲いて、いよいよ夏になっていきそうです。
そのうち暑い暑い言ってるのでしょうね。

投稿: munixyu | 2019年5月 2日 (木) 18:45

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