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2019年5月26日 (日)

粟嶋堂宗徳寺 女性の一生の守護神

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

京都駅の近く、梅小路公園から二筋東に粟嶋堂宗徳寺があります。上の写真で手前は塩小路通(三哲通)、右は岩上通で、それらの交差点に南門があります。

「宗徳寺(そうとくじ)」は室町時代の応永年間(1394~1428)に行阿上人によって創建された西山浄土宗の寺で、山号は福智山です。こちらが「山門」。

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寺伝によれば、宝徳年間(1449~1452)南慶和尚が紀伊国(和歌山県)淡嶋から粟嶋明神を勧請して上洛する際、当地あたりで急に御神体が重くなったので、神意としてここに祀ったのが「粟嶋(あわしま)神社」です。(「粟嶋堂」)

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以来、宗徳寺の鎮守社となりました。江戸時代になると粟嶋明神の霊験が広く知られるようになり庶民の信仰を集めるとともに、光格天皇(1771-1840)や孝明天皇(1831-1867)も度々代参、后妃にも篤く信仰されたといわれます。

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粟嶋明神は女人の一生を守るといわれ、良縁結び、子授け、安産、悩み事解消、婦人病や下半身の病平癒、老後の無病息災、不老長寿のご利益があるとされてきました。お堂の右手に小さな庭と「受付」(授与所)があります。

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粟嶋明神は医薬の神・少彦名神で、衆生を救うために仏の姿となったのが虚空蔵菩薩ともいわれます。粟嶋堂の右奥に、小さいながらも整った中庭があります(案内していただいたご住職、ありがとうございます)。その隅に、

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「石造弥陀板碑」 定印を結んだ阿弥陀坐像が花崗岩の板に陽刻(半肉彫り)された石碑です。応永28年(1415)に造立されたという銘があり、梵字も彫られています。

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造立されたのは、宗徳寺が創建され、まだ粟嶋大明神が祀られていない時期になります。頭部の左右に観音・勢至の種子を陰刻して阿弥陀二尊としているそうです。

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明治初年(1868)の神仏分離令により、粟嶋神社は粟嶋堂と改称して寺の一つのお堂になりました。(上の受付の横から奥に入る参道があります。)

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参道の途中に歴代上人が祀られた祠があります。

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その下に、可愛い獅子の像(狛犬?)がいました。

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こちらも、生き生きとしています。

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さらに奥に行くと「水子地蔵尊」。

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こちらが宗徳寺の本堂で、本尊の阿弥陀如来を祀っています。粟嶋明神が広く信仰されるようになると、宗徳寺の通称が粟嶋堂となり、「あわしまさん」とも呼ばれています。

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ここまでの参道沿いには桜が植えられいて、実がなっていました。

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もう一度粟嶋堂の前に戻り、その向かいに江戸時代の俳人・与謝蕪村(1716-1784)の句碑があります。「粟嶋へ はだしまゐりや 春の雨」、蕪村は娘の病気平癒祈願に当寺を訪れ、雨の中に裸足でお詣りしている人を詠んだ句です。

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粟嶋堂の左隣の「咲分稲荷社」は咲分大明神を祀ります。

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さらに左のお堂には「弘法大師 庚申堂」とあります。江戸時代広まった大師信仰、庚申信仰にもとづいて、弘法大師と青面金剛が祀られたのでしょう。

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中を覗くと、武者人形や御所人形が並んでいました。

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現在の粟嶋堂は人形供養の寺としても知られます。その由来は詳しくは分かりませんが、大事にしていた人形を供養することによって、持ち主だった女人が災厄から免れると信じたのだと思われます。

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絵馬も雛人形。

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境内の南端には「地蔵尊」が祀られています。

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境内にはガラス窓の祠があり、全国から寄せられた人形が納められています。中を覗くと立派なお人形が一杯で、祠の下にも置物の人形があります。

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こちらは、左に日本人形、右に西洋人形と分けられています。人形は毎月のお火焚きで供養されているそうですが、 全てが焚かれるわけではないようです。

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山門の横に「人形癒やしの石碑」があります。

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祭礼として、1月3日 新春祈祷会、5月5日 柴燈大護摩供、11月3日 大般若転読会などが行われます。

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境内は綺麗に手入れされ、さりげなく様々な花が咲いていました。

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コメント

今日は大猛暑のようですが、京都はどうでしょうか。
今年の夏はどこまで暑くなっていくのか、怖いですよね。
人形供養、結構沢山の人形が集まるのですね。

投稿: munixyu | 2019年5月26日 (日) 12:50

私も遠くからですが、手を合わせて
諸々、お願い事をしました。

投稿: たっちゃん | 2019年5月26日 (日) 21:07

★munixyuさん こんばんは♪
ここ数日30度を超えていますが、意外とカラッとしていて外出しても苦になりませんでした。35度を超えるとどうなるかは分かりませんが。

投稿: りせ | 2019年5月27日 (月) 01:05

★たっちゃんさん こんばんは♪
記事では女人守護と書きましたが、男女ともに病気平癒のご利益があるそうです。

投稿: りせ | 2019年5月27日 (月) 01:13

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