« 天龍寺 花咲く庭園2019 | トップページ | 北大路橋から上賀茂神社へ 2019春 »

2019年4月17日 (水)

仁和寺 満開のおむろ桜

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jnv_4549a
※写真は全てクリックで拡大します。

おむろ桜が満開ということで、昨日は御室仁和寺に行ってきました。仁和寺は昨年12月に記事にしたばかりなので、お寺や建物の説明は省略して、今日はおむろ桜について少し。

Jnv_4544a

二王門をくぐると、左手に「本坊表門」があります。ここから御殿・庭園の拝観ができますが、昨日は入っていません(宸殿は台風被害の修復工事中です)。

Jnv_4948a

中央の参道を中門の方に少し歩いたところ(勅使門の前)に拝観受付があります。おむろ桜の開花にあわせて、4月6日(土)から先(北)に行くには「桜 特別入山料」(観桜券、500円)が必要です。

Jnv_4568a

中門をくぐると五重塔の前に枝垂桜と三つ葉つつじが咲いていて、床几が出ていました。五重塔は昨年の台風21号で被害を受け、瓦の葺き替え工事中でした。

Jnv_4584a

このあたりの参道の西側がおむろ桜の林になっています。

Jnv_4592a

遅咲きで背丈が低いことが特徴で、満開の頃には大振りの白い花を咲かせます。花弁にはしわがあり、旗弁の多いものもあり、満開時には蜜蜂が多く飛来するそうです。萼筒(がくとう)は鐘形、萼片は卵状長三角形で鋸歯があります。

Jnv_4597a

大きくならないために独特の樹形をしていて、ツツジのように根元から枝を張って成長します。正式には「オムロアリアケ」(御室有明)という栽培品種だそうで、荒川堤で保存され、全国に広まった「アリアケ」と花はほぼ同じだそうです。

Jnv_4617a

一説には、オムロアリアケはアリアケと同一種で環境のために樹高が伸びないだけだという意見もありました。しかし、オムロアリアケを仁和寺以外で栽培しても同じ樹形となることから、異なる品種という説が有力です。(観音堂の前から)

Jnv_4618a

観音堂の横に、平成最後の花見を記念してやぐらで造った展望台がありました。上から見るとまだ開花していない枝もあり、全体として7~8分咲き、中には4~5分咲きの木もあるそうです。仁和寺では20日頃までが見頃と予想しています。

Jnv_4636a

ところで、仁和寺のオムロアリアケが樹高の低い品種となった理由は、近年まで桜の下に硬い岩盤があり根を地中深くのばせないからであると考えられていました。

Jnv_4644a

しかし、調査によって現在では岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解ったそうです。粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つになっているそうです。

Jnv_4684a

今までの通説はあながち間違いという訳でもないようです。仁和寺では現在も調査中で、新しい発見があったら発表するそうです。

Jnv_4694a

おむろ桜は、当初は高貴な人々のみが花見を許されていたそうです。江戸時代中期の宝暦7年(1757)頃、門前の住民が困窮しているのをあわれんで、開花時にかぎり境内に茶店を出すことを認め、以来一般庶民も花見を楽しむことができるようになったといわれています。

Jnv_4701a

江戸時代の儒学者・貝原益軒は、『京城勝覧』(けいじょうしょうらん)という京都の名所案内の中で「春はこの境内の奥に八重桜多し、洛中洛外にて第一とす、吉野の山桜に対すべし、…花見る人多くして日々群衆せり…」と書いているそうです。

Jnv_4709a

また、数多くの和歌や俳句に詠われていて、仁和寺のHPに紹介されています。春泥「仁和寺や 足もとよりぞ 花の雲」、与謝蕪村「ねぶたさの 春は御室の 花よりぞ」、桐奚「花盛り 御室の路の 人通り」

Jnv_4712a

さらに、おむろ桜は低木であることから「わたしゃお多福 御室の桜 鼻が低ても 人が好く」とも唄われ、「鼻(花)が低い」ことから「お多福桜」とも呼ばれています。

Jnv_4746a

おむろ桜は、大正13年(1924)に国の名勝に指定されました。

Jnv_4918a

せっかく入山料を払ったので、境内を少し回りました。「経蔵」

Jnv_4769a

「九所明神」

Jnv_4777a

「金堂」

Jnv_4856a

こちらも金堂。

Jnv_4849a

「鐘楼」

Jnv_4865a

「水掛不動尊」

Jnv_4871a

「御影堂」 ここにもおむろ桜がありました。

Jnv_4807a

「西門」 ここから引き返します。

Jnv_4825a

先ほど通った「観音堂」 6年に及んだ保存修理事業の完了に伴って、東京から戻り再び堂内に安置された本尊千手観音菩薩立像、二十八部衆立像など全三十三体を一堂に公開するそうです。

Jnv_4804a

期間は、令和元年5月15日(水)~7月15日(月・祝)で、拝観料は一般1000円(記念品付き)、高校生以下は無料だそうです。

Jnv_4932a

 

Jnv_4726a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jnv_4741a

|

« 天龍寺 花咲く庭園2019 | トップページ | 北大路橋から上賀茂神社へ 2019春 »

コメント

おもろ桜。
こういう、名前のある桜は、また違う趣きがあっていいですね。
ひな飾りに出てくる桃みたいな桜。
そんな気がします。

投稿: munixyu | 2019年4月17日 (水) 14:25

★munixyuさん こんばんは♪
遅咲きの桜として一番有名だと思いますが、訪れたのはずいぶん久しぶりでした。

投稿: りせ | 2019年4月22日 (月) 00:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 天龍寺 花咲く庭園2019 | トップページ | 北大路橋から上賀茂神社へ 2019春 »