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2019年4月 3日 (水)

下鴨神社 楼門の桜と伝説の木々

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

下鴨神社の楼門前の桜は、朱色の門に映えて毎年楽しみにしていましたが、昨日ようやく見頃となりました。葉と花が同時に出るので山桜だと思いますが、正確な種類は分かりません。

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「楼門」(重文) かっては21年ごとの式年遷宮で楼門も造り替えられましたが、寛永5年(1628)以降は修理をしながら保存されてきました。

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下鴨神社には桜は少ない代わりに、伝説(由緒)がある木が何本もあり、以下ではそんな木々を紹介します。楼門をくぐると正面に舞殿、その左に神服殿があります。

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「媛(ひめ)小松」 神服殿の横にあり、下鴨神社の祭神の玉依媛命にちなんで付けられた名称です。『古今和歌集』で藤原敏行は「ちはやぶる 賀茂のやしろの 媛小松 よろづ世ふとも 色はかはらじ」と詠みました。

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御蔭祭は、葵祭に先立って5月15日に表参道の途中にある切芝で行われ、東遊(あずまあそび)という舞が奉奏されます。その中で各地の神社を称える求子(もとごめ)という歌に上記の和歌が出てきます。幹の低いところから何本も枝が出ています。

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媛小松の裏に出雲井於神社(比良木社)があります。鴨氏と同じ祖先を持つ氏族・持葛野主殿県主部が祖神として祀ったのが起源とされます。

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「何でも柊(ひいらぎ)」 この摂社の周りに厄年の祈願をして木を植えると、葉が柊のようにキザギザになって願いが叶うといわれています。現在はお茶の木が奉納されて「福寿園」という名になっています。

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葉を見ると確かにギザギザしていますが、これが珍しいのかどうか分かりません。下鴨神社七不思議の一つです。

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「擬雪(ぎせつ)」 本殿の左の摂社・三井神社の門の横にあります。江戸時代後期の寛政5年(1793)に光格天皇が下鴨神社に参拝した際、遺愛の白玉椿を奉納しましたが、長年の風雪で枯れてしまったそうです。

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平成27年の式年遷宮の奉祝記念として、三井グループから同種の椿が奉納されました。同椿は金工の名手であった後藤祐乗の屋敷、新町鞍馬口・擁翠園(ようすいえん)にも下賜され、三井家に保存されていたそうです。

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花は中輪で、半八重咲き、雪と間違えるほ花の色が白いので擬雪と名づけられたそうです。

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「御手洗(みたらし)三本杉」は西参道の入口にあります。古くより糺の森の三本杉から御神水が湧いていたそうです。平安時代1161年の式年遷宮の記録『治承遷宮記』には、このあたりにあった御手洗の御井に日照りの際に降雨を祈ったと記されています。

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御手洗とは創建の神話が伝える船形磐座のことです。背景(正面の壁)は、崇神天皇7年(記紀の記述からBC90年頃になりますが現在ではもっと後世と考えられています)当神社神地に瑞垣(みずがき)を賜ったという記録から透塀を再現しました。

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御神水樋は糺の森の杉の古木を用いて三本杉が再現されました。最近この樋(とい)の形の意味がようやく分かりました。

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西の参道沿いには「赤椿」が多く植えられています。かつての下鴨神社の神主は位が高く、外から来る勅使や使いの者の方が位が低いことが多かったそうです。そのため、位の低い者の赤い衣が目立たないようにと赤い花の椿を植えたと言われています。こちらも七不思議の一つです。

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ちなみに下鴨神社の神主は最高位の正一位で服色は濃紫(後に黒)、四位や五位が赤系統の服色です。

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「光琳の梅」 本殿の右手の輪橋(そりばし)のたもとにあります(下は2月中旬の写真)。一般には、尾形光琳(1658-1716)がこの梅をモデルにして「紅白梅図屏風」(国宝)を描いたといわれています。だだしそれは正確ではなくて、

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下鴨神社の看板には『この辺りを描いたのが紅白梅図で、以来この梅を「光琳の梅」と呼ばれるようになった』と書いてあります。輪橋の向かいには桜が咲いていました。

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楼門の外の摂社「相生(あいおい)社」は、祭神に産霊神(むすびのかみ)を祀り、縁結び、安産・子育、家内安全の信仰があります。相生は相老の意味もあり、夫婦が仲よく連れ添って長命であることだそうです。

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その脇に「連理の賢木(れんりのさかき) 」と呼ばれる御神木があります。御神木は3本あり、そのうちの2本が途中から幹がひっついて、ひとつになっています。縁結びの神様の力でそのような不思議なことになったといわれています。こちらも七不思議の一つです。

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更に不思議なことに、ご神木が枯れてしまっても糺ノ森のどこかで同じように途中で繋がった木が必ず見つかり、現在は4代目だそうです。ご神木から縄が伸びていて、間接的に触れてパワーを頂くことができます。

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願い事を絵馬に書いて念じながら社の周りを3周します。女性は右回り、男性は左回りで、3周目の途中で絵馬掛けに絵馬を奉納して、社の正面で二礼二拍手一礼するのが作法だそうです。

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表参道には何本もしめ縄を巻いたご神木があります。一番本殿に近い場所の木は枯れてもご神木として敬われています。

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写真は載せませんが、今朝も大文字が雪化粧でした。でもこれからは暖かくなるそうで、週末にはソメイヨシノが見頃になるようです。帰る頃には暗くなってしまいました。

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コメント

椿もまた春の不思議な花ですよね。
桜とはまた違った和の深みがあると思います。
気が緩む、そんな気がします。

投稿: munixyu | 2019年4月 9日 (火) 18:04

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