花の回廊(三条~四条)を歩く
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日は鴨川東岸の散策路を、三条大橋から四条大橋まで歩きました。この道は「花の回廊」の一部で、三条大橋東詰めに「花の回廊完成記念碑」があります(TOPの写真)。
京都府と京都市は、平安建都1200年(1997)を契機に「京の川づくり」に着手し、その一環として鴨川東岸の三条~七条間に「花の回廊」を整備しました。(対岸に先斗町の歌舞練場があり、その前で護岸工事をしています。)
この鴨川の土手の上にはかって京阪電車が走っていましたが、1987年にこの区間が地下化され、跡地の整備が1992年から行われました。この整備事業によって鴨川東岸の河川敷が広げられて道ができました。
一方、1992年に三条から七条間の鴨川東岸の土手の上に「花の回廊」が完成しました。この整備事業の完成を記念して俳句と短歌が一般募集され、特選・入選の句碑が設置されています。
TOPの写真の中央の記念碑の左が特選俳句「かもがわに どこからきたの ゆりかもめ」です。選者の評が分かりやすいので紹介します「幼な子の素直な問いかけがとてもやさしく、自然と子供の触れ合いが微笑ましい」。
TOPの写真の右は特選短歌で「我が心 きよめ流るる 鴨川は 優しき母の まなざしに似て」、選者の評「比喩がやさしく、心を打つ情緒がある。鴨川の悠久の流れが京都の歴史を母のように包み込む様子がよく歌われている」。
花の回廊には、シダレザクラをはじめ、モミジ、ヤナギ、ユキヤナギ、コムラサキシキブ、ツツジ、ドウダンツツジ、ヤマブキなど植えられました。以前から植えられていた樹木とともに、四季を通じて草花が楽しめる散歩道となっています。
「新門前通」 こちらの桜もかなり開花が進んでいるようです。
対岸は「先斗町公園」で、紅枝垂桜が満開のようです。
土手の斜面のソメイヨシノは、2~3分咲き程度です。かなりの大木で以前からあった桜のようです。
ユキヤナギやシダレヤナギも目立ちました。
名前が分かりませんが鮮やかな色でした。
祇園白川沿いの「白川南通」、お花見客で大にぎわいのようです。しばらく休止していた「祇園白川さくらライトアップ」が、3月29日(金)~4月7日(日)の期間行われています。
入選短歌「かめいしを みんなでとんだ ふゆのあさ はくいきしろく やままでしろい」、選者の評「子供らしさにあふれ、愛らしい元気な子供たちの姿が思い浮かび、楽しいイメージを得た」。
南に来ると、ソメイヨシノの開花が進んでいるような気がします。
鴨川の多くの橋の近くには、河川敷に下りる坂道があります。観光地を歩いていると、中国人カップルのウエディング姿の写真撮影をよく見かけます。最近の中国の結婚式は、一人っ子政策の子供の時代だけあって親からの潤沢な援助があり盛大になっているそうです。
豪華な結婚式場を飾るのは、プロのカメラマンが撮って編集された何枚もの大きな前撮り写真で、最近では海外の観光地で撮るのがブームだそうです。女性にとっては、夫の家族の多大な援助で行う結婚式を成功させるため、前撮り撮影が責任重大な行事になっているとか。
「京 ゆたかなもの 雅」京都鴨川ライオンズクラブの結成40周年を記念したオブジェです。同クラブは鴨川の美化・緑化に貢献してきて、半木之道や花の回廊の三条~四条間、その他数々の場所に紅しだれ桜の植樹をしてきました。このオブジェは蕾をイメージしたようです。
「出雲の阿国像」関が原の合戦後の1603年、出雲の阿国はこの四条河原で伊達男風の扮装で「かぶきをどり」を披露、絶大な喝采を浴びました。後に女歌舞伎は禁止され、男が女形を演じる今日の歌舞伎に発展しました。像は平成6年(1994)京都洛中ライオンズクラブにより建立。
四条大橋東詰めの南側に、鮮やかな紅白の源平咲きの梅が数本ありました。
四条大橋から南の方、ここから七条大橋の間には、さらに5つの入選作の句碑があるそうです。
三条大橋から四条大橋までの鴨川東岸、様々な木が植えられていることが分かります。
お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。
★こちらを是非よろしく→ ブログ村→
-------------------------------------------------------------------
| 固定リンク
コメント
桜は、見れば見るほど、
その言葉にできない美しさに圧倒されますよね。
ユキヤナギも満開で、春満喫ですね。
投稿: munixyu | 2019年4月 1日 (月) 13:25