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2019年3月 5日 (火)

城南宮 四時代の庭を巡る

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

城南宮の神苑「楽水苑」は五つの庭からなっていて、昨日の記事で「春の山」を見て回りました。次の庭に行く散策路の途中に椿の花が落ちている場所があります。苔地の緑に映えて美しい光景でした。

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楽水苑の庭は、造園家・庭園研究家として名高い中根金作(1917~1995)の設計・施工によるものです。禅宗寺院の庭のように修行の場ではなく、「参拝に来た人々の休息・憩いの場としてほしい」という城南宮の希望に沿って造られました。

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中根は、昭和の小堀遠州と讃えられ、素早い配石で知られた天才的な造園家です。春の山は本殿の西にあり、散策路は本殿の裏(北)を通って東に向かいます。(下はパンフレットからの転載です。)

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中根は金閣寺・天龍寺など京都の古庭園の調査・保護・修理に始まり、国内外に300もの庭園を造りました。その代表的な庭園は、二条城清流園(京都府)、足立美術館庭園(島根県)、大濠公園(福岡県)、ボストン美術館天心園(米国)などがあります。(本殿の裏)

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「平安の庭」 平安貴族の邸宅の寝殿造りの庭をモデルにしています。巫女さんが神楽鈴でお祓いをしていた神楽殿の裏を通ります。

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庭は寝殿造りを模した神楽殿から、うっそうとした木々に囲まれた池に続きます。

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中の島の段落ちの滝(階段状の滝)から清流が池に注ぎ込みます。

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この時は梅と椿しか咲いていませんでしたが、楽水苑内には『源氏物語』に登場する大半の植物(100余種)が植えられているそうです。(神楽殿の一角に紅白の梅が咲いていました。)

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ムラサキやミクリなど京都盆地でもほとんど見られなくなった植物を守り、植物文化への関心を高めようと、昭和57年(1972)、専門家の協力を得て「源氏物語植物保存会」が結成されました。(池の南には苔地が広がっています。)

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昭和45年(1970年)から平安貴族の優雅な行事である「曲水の宴」が再現されました。毎年4月29日に行われ、自由に観覧できます。

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平安の庭から参道を横切って次の庭に行きます。そのためいつも巫女さんが控えていて、誘導してくれます。ここから境内の他の場所にいくときは、再入苑券を配布してくれます。

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散策路は茶室「楽水軒」の前を通ります。右と左にはそれぞれ別の庭があり、庭園を見ながら、季節の花をかたどったお菓子とお抹茶を味わうことができます(有料)。

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散策路は茶室の左(南)を通り、そこには「桃山の庭」があります。

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枯山水様式の庭で、広々とした芝生が大海原、点在する岩が沿岸の島々を表します。欧州の文化に出会い、武士が天下統一を目指した桃山時代の豪壮な気風を象徴しているのだそうです。

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楽水軒の裏に紅白の梅が咲いていました。その向うに池があります。

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「室町の庭」 茶道、生花、能楽などの日本文化が大成された時代の様式で造られた池泉回遊式庭園です。池の中央には不老長寿を象徴する松が生える蓬莱島があり、右に楽水軒が見えます。

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対岸にある3つの石(三尊石)は三体の仏を表し理想の世界を象徴しています。4月末の藤、5月のつつじ、秋の紅葉が美しいそうです。

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ところで。中野金作が造園家として最初に手掛けた庭園が桃山の庭と室町の庭で、その後、平安の庭と春の山を作庭しました。(この池は東西に長く、たくさんの鯉が泳いでいました。)

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さらに茶室の前の道を西に行きます。桃山の庭は、5月のつつじや新緑の季節の緑が美しいところです。手前(西)に五葉松があります。

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西端にある斎館の前に藤棚があります。向うは室町の庭で、ここから紅葉の頃は美しい景色が眺められます。

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庭園の西南の隅から、向うに楽水軒が見えその手前は枝垂桜が植えられています。ここから桃山の庭の生垣の裏を通って東に向かいます。

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「城南離宮の庭」 中根金作が最晩年に作庭した庭園で、城城南宮の一帯が最も華やかであった平安時代後期の様子を表す枯山水の庭園です。

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平らな石を敷いた道が鴨川を、敷き詰められた白い石が離宮の池を、緑の草が陸地を、そして岩組みが殿舎を表しているのだそうです。

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中根金作は、造園家としての生涯にわたって、城南宮の神苑にかかわりました。

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この後、城南宮の西にある鳥羽離宮跡(公園)と鳥羽伏見の戦い跡を訪れました。

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