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2019年2月 7日 (木)

雪の大原 出世稲荷神社から寂光院道へ

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の大原念佛寺を出て、山沿いの道をさらに南に歩きます。この道は三千院の裏参道でもあります。右はおやつ処「玄印」 京わらび餅、ずんだ餅、黒豆大福、栗きんとん餅など餅菓子のお店です。

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喫茶「IRORI(いろり)」 喫茶を利用すると、駐車場を終日無料で利用することができるそうです。また、しば漬けの「志ば久」さんも、ここに駐車することをお勧めしています。ここで、裏参道は右に曲がります。

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しばらく歩くと山側に「出世稲荷神社」があります。天正15年(1587)に豊臣秀吉が聚楽第を造営するときに、邸内に日頃信仰していた稲荷神を勧請したのが始まりです。(左に社殿・授与所がありますが、最初に坂を上り奥の宮に向かいます。)

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翌年、後陽成天皇が聚楽第に行幸して稲荷社に参拝したときに、立身出世を遂げた秀吉にちなんで「出世稲荷」の号を授けたとされます。

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聚楽第が取り壊された後も元の場所に鎮座していましたが、江戸時代前期の寛文3年(1663)に二条城西の千本通沿いに遷座しました。(この狛犬は表情が可愛くて、「笑う狛犬」として人気があるようです。)

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「奥の宮」には出世稲荷大神(稲倉魂命)が祀られ、開運出世を含む10種類のご利益があるとされます。

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千本通では開運出世の神として大名や公家から庶民にいたるまでの崇敬を受け、江戸時代後期には庶民が寄進した300本を超える鳥居が立ち並んでいたといいます。(一番奥の「水天宮」には、子供の守護、水難除けなどのご利益があります。)

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「三石大神」(右から福石、寿石、禄石) かっては博徒相場師が信仰しており、現在では勝負の神として強運祈願が行われているそうです。狛犬は侠客・新門辰五郎の奉納とか。

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明治以後には、千本通界隈が映画興行の街として繁栄したため、映画俳優や監督らが鳥居を寄進しました。鳥居の正面の「大神宮」には天照大御神を祀り、伊勢神宮内宮の名称でもあります。

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下は牧野省三・尾上松之助等の寄進で向拝が新築された記念碑で、かっての社殿の前に建っていました、遥拝所でもあるようです。しかし近年には千本通がオフィス街となり、地域に氏子はいなくなり、多額の寄進をする信者もなくなってしまいました。

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老朽化した社殿の全面的な修復費用がないので、平成24年7月に境内地を売却して大原のこの地に移転しました。かっては賑やかな千本通にいた狛犬たちも、現在ではのんびりと大原の里を眺めています。

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宮司さんは「苦渋の決断だが、場所が変わっても出世稲荷神社を残すことが一番と考えた」とおっしゃったそうです。社殿・授与所はかって旅館だった建物を利用しています

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社殿には、清水焼陶工・六代目清水六兵衛作の御神体や堂本印象が奉納した「雲龍図」などを安置しています。この日は特別に写真を撮影させていただきました。下の厨子の中にご神体が安置されています。

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御朱印や二対の鈴からなる「出世鈴」が人気で、二つの鈴は神様と自分に出世を誓うのだとか。また、節分に魔除けや厄除けに柊鰯(ヒイラギいわし)を玄関に飾る風習がありますが、鰯の代わりに出世鈴を飾った「ひいら木」があります。(堂本印象の雲龍図)

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三千院の建物が聚楽第の資材を利用したことに加えて、堂本印象がこの旅館を愛用していたことが後に分かり、宮司さんはこの地に不思議な因縁を感じているそうです。この日は1月末でしたが、参拝者で賑わっていてちょっと嬉しくなりました。

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この山沿いの道をさらに行くと、「魚山宝前」と刻まれた一対の灯籠があります。三千院などはかって魚山大原寺と総称され、ここが本来の参道の入口でした。

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上の魚山参道入口は野村別れからの旧道の分岐点にあります。下の写真はもう一方の道に入ったところで、右の石標(道しるべ)には、右魚山、左敦賀街道・寂光院とあります。この道は、現在の表参道(三千院の石段参道)の入り口に至ります。

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表参道の入口から、国道を渡ります。右は「手打麺処声明庵呂律茶屋」で、この日は営業していました。

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バス停と呂律茶屋の間を通り抜けて、高野川沿いに西(左)にあるきます。山側の高いところに先ほど通ってきた裏参道沿いの建物が見えます。

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高野川沿いの道の端にある「来隣」、有機野菜を使ったオーガニックレストランでオープンカフェでもあります。閉店時間は日没だそうです。ここで高野川にかかる小さな橋を渡ります。

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府道(108号)を渡ります。この府道には”運行本数が日本一少ない”京都バス95系統が通ります。春分の日に1回だけ大原から鞍馬へ行く路線バス(片道だけ)で、この交差点に停留所があります。ここから寂光院道に入ります。

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ちっと雪が深くなってきたように思えます。

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向うに高野川の支流の「草生(くさお)川」が見えます。

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「朧の清水」 平家が壇ノ浦の戦いに敗れ、建礼門院は入水するも助けられ、京都に帰り尼となりました。隠棲の地・寂光院に向かう途中、このあたりで日が暮れてしまいました。月光のもとで、清水の水面に写る自分のやつれた姿を見て嘆いたとされます。

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草生川にかかる「上草生橋」を渡ります。正面は喫茶「なつめ」で、その前の道は寂光院の山門まで続きます。

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もう一つの橋のたもとに「落合の滝」があります。ここは焼杉谷川と西田谷川が合流して草生川になる地点で、建礼門院は「ころころと 小石流るる谷川の 河鹿鳴くなる 落合の滝」と詠んだそうです。

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民宿「大原の里」 大原には温泉が湧き、その湯元の一つ。日帰り入浴もでき、自家製味噌鍋が名物です。

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もう一つの湯元の「大原山荘」は大きな温泉旅館です。隣に足湯がある窯元「寂光院窯」があり、らく焼きは10分間で焼きあがるそうです。ここから寂光院はすぐです。

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コメント

静かで凍てつく大原。
こういうところは、温泉がありがたいですね。
冷え切った体が温まって嬉しいですよね。

投稿: munixyu | 2019年2月 7日 (木) 18:48

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