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2019年2月 4日 (月)

平安神宮・節分祭 朝廷行事と豆まき

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は平安神宮の節分祭を見てきました。正午から神楽殿で茂山あきら社中による奉納狂言(下の写真)、午後1時から大極殿で「節分祭」が行われ、迎える春の平安を神前に祈念します(非公開)。上の写真は後程説明します。

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午後2時から大極殿前に設けられた斎場で「大儺之儀(だいなのぎ)」が行われました。斎場は、四隅に忌竹(いみたけ)を立てて注連縄(しめなわ)を張り巡らし、陰陽五行の思想にちなんで、北東に青、南東に赤、南西に白、北西に黒(紫)の四垂が掛けられています。最初に参列者が斎場の東西に設けられた観覧席に進みます。

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大儺之儀は、平安時代から朝廷の祓の行事として、旧暦正月の前日(現在の立春の前日、節分の日)に行われていました。東から、弓を持った上卿(しょうけい)と殿上人が童を従え、その後に五位・七位の儺人(なびと)が斎場に入ります。

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昭和49年故猪熊兼繁京都大学名誉教授の時代考証によって、式次第、作法、祭具、衣裳にいたるまで綿密に再現されました。西から、陰陽師(おんみょうじ)が6人の斎郎(さいろう、所役)を引き連れて入場します。

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斎郎は斎場の北に食薦(けこも)を敷き、3つの案(台)に神饌を供えます。その後、斎場の中央の正確な位置を示す印、版(ばん)を敷きます。

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次に、儀式をつかさどる陰陽師が独特の歩き方で版の前に進み、祭文(さいもん)を奏上します。

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祭文の途中で、黄金4つ目の面をつけた大舎人(おおとねり 大男)が扮する方相氏(ほうそうし)がシンシ(子どもの所役)を率いて入場します。

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祭文の奏上が終わると、方相氏が中央に進み、3度手に持つ矛で盾を打ち「鬼やらう」と大声を出します。鬼のヤロウ!と威嚇する言葉のようです。

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次に、上卿が中央に進み、北東と北西に向かい桃の弓で葦矢を射ます。実際に矢が飛んできます。

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今度は、殿上人が桃の杖で、北東・南東・南西・北西と四方を撃ちます。方相氏の矛と楯をを打つ音と大声、上卿の矢、殿上人の杖が、三重に鬼(邪気)を祓います。

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再度方相氏が前に進み出て、3度矛で盾を打ちすえて「鬼やらう」と発します。

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その後、方相氏は矛と盾を打ち鳴らし「鬼やらう」と発声しながら、斎場の周囲を3回廻ります。後にシンシと儺人が「鬼やらう」と発声しながら続き(TOPの写真も)、斎場を見守っていた参列者も従います。

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斎場での儀式を終えた方相氏一行は応天門に向かいます。(以前見学したときはこの後を見逃しました。)

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応天門の前でも、斎場と同様に三重に鬼を祓います。上卿はここでは南東と南西に向かい桃の弓で葦矢を射ます。

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殿上人が桃の杖で、南の方角を撃ちます。

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最後に、方相氏が3回矛と盾を打ち鳴らして「鬼やらう」と発声し、大儺之儀は終了します。ここまで鬼は姿を表さず、季節の節目に粛々と行われた宮中行事が再現されています。、

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室町時代になると、節分の宮中行事は公家や武家にも伝わり、豆で鬼を追い払ったという記録もあるそうです。近世に節分行事が庶民に伝わると、現在のような鬼が出現して豆まきが行われるようになりました。鬼(邪気)が追い払わ応天門は閉ざされています。

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午後3時から「鬼の舞」が行われました。大儺之儀で追い祓われたはずの邪鬼たちが再び応天門から侵入してきます。逃げ遅れた邪鬼たちが再び集結して襲ってくるという設定のようです。

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境内をわがもの顔で暴れまわり、

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ついには大極殿を占拠してしまいます。

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ところが、市民の代表に打豆(豆まき)で反撃され、大極殿から追い出されます。

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追い詰められた邪鬼たちは、応天門から逃げ出し去っていきます。ちなみに、鬼は茂山社中の方が扮し、二世茂山千之丞が構成演出を担当しています。面をかぶっていても表情が感じられ、迫力のある動きでした。

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引き続いて、大極殿から「福豆撒き」がありました。豆を投げるのは地元知名士と年男年女らの奉仕だそうです。

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最後に応天門の前に造られた龍尾檀下斎場で「大火焚神事」が行われました。

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祈願を込めて寄せられた「火焚串」が焚き上げられ、厄を祓います。

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応天門では神官らが祝詞を奏上し、大火焚を見守ります。

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この後、近所の寺社の節分を見に行きました。

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コメント

楽しい行事ですね。
鬼役も大変でしょうね。
火焚串もよく燃えて、厄も飛んでいき
めでたし、めでたしですね。

投稿: munixyu | 2019年2月 4日 (月) 12:44

★munixyuさん こんばんは♪
前半の朝廷儀式で鬼(目に見えませんが)が退治されたのに、また鬼が出現するのはちょっと無理があるかも知れません。吉田神社の節分では、朝廷儀式の中に実際に鬼が現れて退治されるので、分かりやすいと思いました。

投稿: りせ | 2019年2月 4日 (月) 23:35

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