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2018年11月29日 (木)

修学院離宮1 下離宮

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

修学院離宮に行ってきました。2年前から京都にある御所や離宮の参観が当日受付(現地)が可能となっています。詳しくは宮内庁のホームページをご覧ください。上の写真は表総門で、下は宮内庁のホームページにある「修学院離宮略図」をトリミングしたものです。

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修学院離宮は江戸時代前期の明暦元年から2年(1655-1656)にかけて後水尾上皇(1596- 1680)によって造営工事が始められ、万治2年(1659)頃に完成した山荘です。(しばらく参観者休所で待機している間、紅葉の色づき具合を見て一安心しました。)

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この地には上皇の第一皇女・梅宮が得度して、現在の中離宮付近に草庵を結んで円照寺を創建していましたが、上皇は円照寺を大和の八嶋に移して、上と下の御茶屋を建設しました。その後、中の御茶屋が造られ現在の姿となる歴史は後程。、

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当日受付は午前11頃から整理券を配り、13:30か15:00に出発するツアーに申し込みます。私は30分前に着いて、15:00のツアーに間に合いました。朝6時頃から並んだ人もいたそうですが、意外に容易に参観できるという感じでした。(ツアーが出発しました。)

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上の説明で「御茶屋」とは上皇(天皇や将軍なども)が宿泊する施設(建物)のことで、離宮は御茶屋や庭園を含む敷地全体を指します。しばらくすると、右手に御幸門があり、正面は帰りに通る道です。

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江戸時代の初め、徳川幕府は「公家衆法度」や「禁中並公家諸法度」をもとに、朝廷への統制を強めていました。「御幸(みゆき)門」は柿葺の屋根と花菱紋の透かし彫りが施してある板戸で、下離宮の入口です。

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紫衣事件や家光の乳母・春日局が無位無冠の身でありながら参内する「金杯事件」など朝廷の権威を失墜させる事件が続き、耐えかねた後水尾天皇は幕府に通告なしに34歳で次女の興子内親王に譲位してしまいました。中門もくぐります。

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下離宮には、創建時では最大の建物の「彎曲閣」がありましたが、比較的早い時期に
失われ、今は南を庭園に囲まれた寿月観が残っています。

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幕府の統制に対する上皇の抵抗や皇后の東福門院(徳川秀忠の娘和子)への配慮もあり、上皇は幕府が禁じていた院政を4代の天皇にわたり行いました。苑路には袖形灯籠や朝鮮灯籠等が置かれているそうです(どれだか区別がつきません)。

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しかし、政治的な権限は取り上げられ、後水尾上皇は和歌、管弦、茶の湯、立花などに才能を発揮する一方で、並々ならぬ熱意を修学院離宮の造営に注ぎました。池の周囲の紅葉が綺麗でした。

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緩やかな石段を上ると、「寿月観」の玄関にあたる「御輿寄(おこしよせ)」があります。

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寿月観の建物は柿葺、入母屋数寄屋風造りとなっています。創建当時のものではありませんが、文政年間に元のとおりに再建され、一の間(右)に掛かる「寿月観」の扁額は後水尾上皇の宸筆だそうです。

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二の間の正面に杉戸があり、後の光格上皇(1771-1840)のお好みの物で仙洞御所から移したと伝えられています。絵は夕顔の絵で筆者は不詳、杉戸の内側はお水屋になっているそうです。三の間は背後にあって見えませんが、お伴の控えの間です。

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一の間の襖四枚には虎渓三笑の絵が岸駒(がんく)により描かれています。ここには後水尾上皇のお好みの菱形模様が多く用いられているそうです。

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下離宮は、上離宮への拠点でもあり、今はない彎曲閣とともに相当のもてなしのできる設備が備わっていたと思われます。部屋の前に小さな滝があり、水が小川となって流れていきます。

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当時は御所から離宮まで輿に乗って2、3時間かかり、上皇もここで一休みして上の御茶屋に向かったそうです。先ほど通った池に小川の水が流れこみます。

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寿月観の前を通ってしばらく行くと、右手に東門が見えます。

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東門をくぐると急に視界が開け、中央の道を中離宮に向かいます。

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コメント

ここは、とにかく広いですよね。
ゆとりがあって、のんびりな雰囲気でいいですよね。
開放感があります。

投稿: munixyu | 2018年11月29日 (木) 17:34

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