« 源氏物語ミュージアム | トップページ | 源氏物語・宇治十帖を巡る 後編 »

2018年11月 2日 (金)

源氏物語・宇治十帖を巡る 前編

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jnn_0178a
※写真は全てクリックで拡大します。

源氏物語の宇治十帖ゆかりの地を巡りました。以下では十帖の順番に従って、あらすじとその古跡を紹介します(実際に歩いた順番とは異なります)。下は宇治橋のたもとの通園茶屋。

Jnr_2519a

様々な女性遍歴とともに太政大臣まで上り詰めた光源氏も、物語の後半ではその栄華が陰り、今まで犯した過ちの報いを受けます。出家を決意しますが、その後については描かれていません。宇治十帖は光源氏亡きあと、その子・薫と孫・匂宮が主人公です。

Jnr_2539c

この日は「宇治十帖スタンプラリー」の日で、その台帳にあった地図を載せます。ただし、台帳ではモデルコースの順番に番号がついていたので、宇治十帖の番号に書き換えています。

Img_20181102_0001d

?橋姫 源氏の弟・八宮は二人の娘とともに宇治に隠棲し、仏道三昧の生活を送っています。一方、自らの出生に悩む薫は八宮の生き方にひかれ、しばしば邸を訪れるうちに、長女・大君に心を引かれます。(縣神社参道の途中に橋姫神社があります。)

Jnr_2578a

晩秋の月の夜、薫は琵琶と琴を弾く姫君たちの美しい姿を垣間見て、「橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞぬれぬる」と詠んで大君に贈ります。薫が都に戻って宇治の有様を語ると、匂宮も興味をそそられます。

Jnr_2596a

左の橋姫神社は、かっては宇治橋の西詰にあり、瀬織津比咩(せおりつひめ)を祀り、宇治橋の守り神です。右は水の神の住吉神社です。

Jnr_2587a

②椎本(しいがもと) 匂宮は初瀬詣の帰りに宇治で薫とともに宴を催します。京へ帰った匂宮は大君の妹・中君と文を取り交わすようになり心を惹かれていきます。八宮は薫に姫たちの行く末を頼み、阿闇梨の山寺でその生涯を閉じます。彼方(おちかた)神社

Jnr_3019a

「たちよらむ蔭(かげ)と頼みし椎が本 むなしき床(とこ)になりにけるかな」 薫は姫たちに心を配りますが、やがて大君への思いがつのっていきます。薫は大君に、匂宮と中君の結婚をすすめ、大君への思いもうちあけますが、彼女の返答はつれないものでした。

Jnr_3023a

八宮と匂宮が交わした歌に遠方(おちかた、彼方)が出てきます。八宮「山風に霞吹きとく声はあれど 隔てて見ゆる遠方(おちかた)の白波」 匂宮「遠方(おち)こちの汀に波は隔つとも なほ吹きかよへ宇治の川風」  彼方神社は諏訪明神を祀ります。

Jnr_3022a

③総角(あげまき) 薫は再び大君に想いを伝えますが受け入れられず、むしろ大君は薫と中君の結婚を望みます。秋の終わり、大君は中君と薫を一つ閨に取り残こしますが、薫は彼女に手を触れようとはしません。

Jnr_2774a

八宮の一周忌に薫は仏前の名香の飾り(揚巻、総角)に託して、大君への想いを詠みます「総角に長き契りを結びこめ おなじ所によりもあはなむ」

Jnr_2771a

一方、当初の薫の計画通りに匂宮と中君は結婚しますが、匂宮の宇治への訪問は途絶えがちとなり、これを恨んだ大君は病に臥し、遂には薫の腕のなかで亡くなってしまいます。(源氏物語ミュージアムから宇治上神社へのさわらびの道)

Jnr_2776a

③早蕨(さわらび) 年が改まり、宇治の山荘にも春が来ます。今年も山の阿闇梨から蕨や土筆(つくし)などが贈られてきました。中君は、亡き父君や姉君を偲びつつ「この春はたれにか見せむ亡き人の かたみにつめる峰の早蕨」と返歌します。

Jnr_2755a

大君の喪が明けた2月、中君は匂宮の二条院に引き取られ、行先の不安を感じつつも幸福な日々が続きます。夕霧左大臣は、娘の六君(ろくのきみ)を匂宮にと思っていたので、失望し、薫にと内意を伝えますが、大君の面影を追う薫はおだやかに辞退します。

Jnr_2759a

薫は後見として中君のために尽くし、二条院に中君を訪ねては懇ろに語りますが、それがかえって匂宮に疑われてしまいます。

Jnr_2754a

⑤宿木(やどりぎ) 匂宮と六君が結婚し、懐妊中の中君はますます行末を不安に思います。それを慰めるうちに薫は彼女に恋情を抱き始めますが、中君は当惑するも無事男子を出産して、安定した地位を得ます。

Jnr_2650a

一方、薫は今上帝の皇女・二宮と結婚しますが傷心は癒されません。秋、薫君は宇治の山荘を御堂に改造することにして、弁尼(べんのあま)を訪れます。そこで共に大君の思い出に浸り、「宿りきと思い出でずば木(こ)のもとの 旅寝もいかに寂しからまし」。

Jnr_2646a

しかし、初瀬詣の折に、故・大君に生き写しである中君の異母妹・浮舟を垣間見て、心を動かされます。今日はここまでです。

Jnr_2654a

喜撰橋を渡った塔の島には宇治十帖スタンプラリーのゴールがあります(スタンプを全部集めるとバッジが貰えるそうです)。11月3日(土)、4日(日)も開催され、10:00~15:30の時間帯です。

Jnr_2711a

お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jnr_2740a

|

« 源氏物語ミュージアム | トップページ | 源氏物語・宇治十帖を巡る 後編 »

コメント

短歌・和歌が飛び交う昔の恋愛は、
今より熱かったのかもしれませんね。

投稿: munixyu | 2018年11月 2日 (金) 14:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 源氏物語ミュージアム | トップページ | 源氏物語・宇治十帖を巡る 後編 »