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2018年11月16日 (金)

三千院 観音堂からおさな六地蔵へ 2018紅葉

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

三千院の庭園・有清園の南からさらに坂道を上ります。分かれ道の間に京の七福神の一つ「妙音福寿大弁財天」と「宇賀神」が祀られています。宇賀神と弁財天は神仏習合によってより功徳を増すといわれ、宇賀神は下の檻の中に蛇の姿をしています。

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TOPの写真の右の石段を上ると、山の斜面に4段に造られた境内の3段目の広場に着きます。

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「金色不動堂」 護摩祈祷を行う祈願道場として平成元年に建立され、本尊として智証大師作と伝えられる秘仏「金色不動明王」(重文)を祀ります。毎年4月に行われる不動大祭期間中の約1ヶ月間、秘仏が御開帳されます。

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上の写真には写っていませんが、左に茶所「和心堂」があります。無料休憩所になっていて昆布茶が頂けます。

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金色不動堂の右手にある石段を上ると、一番高い4段目の台地に「観音堂」があります。平成10年に建立され、身丈3メートルの金色の観音像が祀られています。

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観音堂の両側に「小観音堂」がいくつも建っていて、奉納された小観音像が安置されています。左の小観音堂の横に美しい姿の「聖観音像」が立っています。

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石仏彫刻家・長岡和慶師の作品です。師は石彫家として初めて三井寺や三千院から大仏師の称号を受け、石仏の文化財あるいは信仰の対象としての価値を高めたと評価されています。永観堂阿弥陀堂前にある「やすらぎ観音」も師の作品です。

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中根史郎作庭の「二十五菩薩 慈眼の庭」 斜面に配置した25の石を菩薩に見立てて補陀落浄土を再現したものだそうです。補陀落浄土は観音様が降臨する浄土(極楽)のことです。

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観音堂から新しい道ができて、津川にかかる上の橋まで続いていました。下は上の橋からですが、とりあえず下の橋を渡ります。

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下の橋に行く途中にある休憩所。下の橋を渡ると大きな石仏があります。

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「大原の石仏」 鎌倉時代中期に念仏行者たちによって作られた阿弥陀如来像です。かってこのあたりで炭焼きが行われ、その製造・販売に従事する人々にちなんで、「売炭翁石仏」ともいわれています。当時の浄土信仰を物語る貴重な遺物とされています。

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石仏の前の苔むした岩に可愛いお地蔵さん2体います。同じお顔のお地蔵さんをどこかの寺で見たことがあるのですが、未だに思い出せません。

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石仏の前から津川沿いに少し遡ると2体のお地蔵さんがいます。石柱から掘り出したようで、少し角ばっています。ここから上流側に昨年の春に新たにお地蔵さんが置かれました。

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「猫地蔵」 ここには6体のお地蔵さんが置かれ「おさな六地蔵」という看板がありました。一方、三千院のホームページにある境内地図には猫地蔵という名が記入されているだけです。

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「スマホ地蔵」 以下のお地蔵さんの名前は、この六地蔵を見つけた人々が呼んでいるもので、正式な名前かどうか分かりません。

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「六地蔵」は、全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すという、仏教の六道輪廻の思想に基づき、六道にいる人々を救う地蔵のことです。「鳥地蔵」 

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六道は、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道とされることが多いのですが、このわらべ像が、六道を救う六地蔵かどうかは分かりません。「良寛地蔵」

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わらべ六地蔵は、宮崎県日南市在住の彫刻家・橋口弘道氏の作品です。様々な素材を用いて主として仏像を制作、都城市立美術館前に宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を意識した不軽菩薩という作品があります。「笑み地蔵」

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橋口氏は宮崎市の「森のこども園」の園長でもあります。わらべ六地蔵の周りにはたくさんの石が積み上げられて、賽の河原のようになっています。「お花地蔵」

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津川にかかる上の橋からこのお地蔵さんの前に来られる方が多く、そのために新たに観音堂から道を造ったようです。三千院の新しい見どころの一つになりつつあります。

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ここから「あじさい苑」を通って御殿門まで戻ります。

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有清園の端にある西門をくぐります。

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右の建物「円融房(えんにゅうぼう)」は、かって比叡山東塔に建てられた三千院の前身の名前と同じですが、現在は収蔵庫兼展示施設です。向うの建物は「円融蔵」で、三千院開創以来の仏教・国文・国史、皇室の記録や史伝等が展示されています。

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この後、来迎院に向かいました。

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コメント

お地蔵さんは、なんか不思議な力を感じますよね。
なんとなく、大きな仏様より力が強いような気がします。

投稿: munixyu | 2018年11月16日 (金) 13:47

★munixyuさん こんばんは♪
お地蔵さんは、自由に作者の思う表情が彫れるからかも知れませんね。

投稿: りせ | 2018年11月18日 (日) 00:06

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