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2018年11月28日 (水)

等持院 秋の庭園を巡る

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

龍安寺を出て等持院まで歩きました。「等持院」は山号を万年山という臨済宗天龍寺派の寺院で、足利将軍家の菩提寺でもあります。「表門」は江戸時代に建てられた切妻造の薬医門です。

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室町時代初めの暦応2年(1339)、将軍・足利尊氏は、洛中にあった館の近くに、菩提寺として「等持寺」を建立しました。(拝観受付の庫裡を通り、書院に上がります。)

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尊氏は、暦応4年(1341)夢窓国師を開山として等持寺の別院(北等持寺)を創建しました。このとき北等持寺は禅宗に改宗され、尊氏の没後その墓所となり、「等持院」と改められました。

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書院はお茶席にもなっています。いつも最初に拝観する「方丈」と「霊光殿」は昨年6月から改修工事中で入れません。右に方丈を覆う素屋根が見えますが、方丈の北(左)から東にかけて広い庭園があり、ここはその西庭です。

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中央は西池の「芙蓉池(ふようち)」で、中の島の「蓬莱島」があります。中国の神仙思想では東方海中にある仙人の住む山が蓬莱山で、これを池の中の島に見立て蓬莱島と呼んでいます。この庭は開山の夢窓疎石が作庭したともいわれていますが、詳細は不明です。

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書院の北の高台に茶室の「清漣亭(せいれんてい)」があります。当初の建物は、室町時代の1457年足利義政が建立したとされ、その後江戸時代初期に再建、明治29年(1896)に新たに西席が付け加えられました。こちらも改修工事中です。

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工事は最終段階だそうで、新しい建物が立っていて内装工事?をしていました。明治時代に付け加えられた西席は撤去されたようです。10月にはこの池のほとりや中の島に芙蓉が咲き、池の名になっています。

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蓬莱島には2つの石橋があり、かつてはもう1つ土橋が架けられていました。中の島の中にも飛石が据えられていて、かっては茶事の際に飛石伝いに中の島を通って清漣亭に向かったと考えられます。

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蓬莱思想が盛んだった中世では、蓬莱島をこのように使用することはありえないそうです。おそらく、慶長年間(1596-1615)の修復の際に、現在のように蓬莱島に通路が設けられのではないかと考えられています。

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等持院は、応仁の乱などの戦乱や火災に見舞われましたが、豊臣秀吉が秀頼に命じて再建。その後も文化5年(1808)に多くの建物を焼失しましたが、再建されて現在に至っています。(散策路は、庭園の東の方に向かい、右にもう一つの池が見えます。)

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方丈北庭は中央に東池と西池(芙蓉池)が並ぶ池泉回遊式庭園になっています。東池には大きな中の島(こちらも蓬莱島と呼ばれます)があり、石橋で渡れます。

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このあたりに礎石が点在しています。かって東池の蓬莱島にあった楼閣・妙音閣が1950年のジェーン台風によって倒壊した跡だそうです。

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こちらの蓬莱島は建物跡をうかがわせるような平地になっています。東庭のモミジは木によって紅葉の程度が異なり、一つの木でもいろいろな色が混じっていました。

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庭園全体として紅葉の見頃はまだ続きそうでした(11月21日撮影)。

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蓬莱島から散策路に戻り、池の東を歩きます。

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しばらくすると、工事中の方丈が見えてきます。

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池の南に来ました。こちらの大きな東部の池には蓬莱島以外に二つの亀島があり、その形から「心字池(しんじいけ)」とよばれています。心字池には芙蓉池からの水が流れ込みます。

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心字池は、鎌倉、室町時代の庭に見られ、等持院のものは有名だそうです。実際に心字形でなくとも、池の中に中の島を置き、岸辺のどこから眺めても全形が見えないような複雑な形の池をいうこともあるそうです。私には心字形が分からないのでちょっと安心しました。

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散策路は工事中の方丈の横を通ります。左に霊光殿へ行く渡り廊下も見えます。大規模な改修工事のようで、建物は柱だけになっていて完成まで日にちがかかりそうです。

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方丈の前に、足利尊氏の墓と伝えられる宝筐印塔があります。 『後深心院関白記』によると、尊氏は1358年4月30日先の直冬との合戦で受けた矢傷がもとで死去、5月2日真如寺で葬儀、5月6日に等持院で中陰法要が行われここに葬られました。

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コメント

丸いものがたくさんある、丸々した庭ですね。
ここの赤は、かなりいい色ですね。
日当たりがよかったのでしょうね。

投稿: munixyu | 2018年11月28日 (水) 14:45

★munixyuさん こんばんは♪
庭園のモミジはよく手入れされていて、それぞれが日当たりがよく植えられているようでした。その点、山寺のモミジは、ほとんど日が当たらないような木もありますね。

投稿: りせ | 2018年11月29日 (木) 01:07

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