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2018年9月 1日 (土)

旧市街と地蔵盆 もう一つの寺町通・最終回

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の渋谷街道の続きは明日にして、今日は先日から続いてきた「もう一つの寺町通」の最終回です。今まで、新間之町通と新堺町通から東の寺院①~⑪を中心に見てきました。その西は寺は少ないので、目についた建物(お店)も紹介します。

上は新東洞院通と仁王門通の交差点北西にある「新洞小学校」の跡地で、この小学校は明治2年(1869)市民が設立した番組小学校に始まり、平成25年(2013)錦林小学校と統合して閉校になりました。

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新東洞院通の北部、東側にある「折箱谷為(たにため)」 創業明治33年(1900)の老舗です。折箱とは板に切れ目を入れて折った箱で、お弁当やお菓子を入れる使い捨ての食品容器です。その右(南)隣りには別会社の「高坂桐箱工場」もあります。

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仁王門通に戻り、南の延長「新柳馬場通」の中ほどに、「洛陽未生流いけばな教室」、「表千家茶道教室」の看板がかかっています。

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孫橋通との交差点の北東に「柳湯」があります。脱衣場や浴室内のタイル絵が素晴らしいと評判のレトロ銭湯です。浅風呂、深風呂、岩風呂風のぬるめの浴槽、水風呂の4つの浴槽があります。

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その向かいには「RESI STAY 東山三条」があります。マンションタイプの宿で、一室3~4名で1万円程度以下、各室にバス・トイレ・キッチン・洗濯機が装備され、WiFiも使えて長期滞在に適しています。

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南には、「お宿 三条町家」があります。施設内にキッチン(冷蔵庫・電子レンジ)やランドリーがあり、WiFiも使えます。ここから一旦三条通に出ます。

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三条通を西に行き、「新麩屋町通」に入ります。ここには二つの寺院があります。

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⑫心光寺 平安時代の陰陽師・安倍晴明が鴨川の治水祈願に五条橋(現・松原橋)付近に建立した法城寺(ほうじょうじ)が始まりです。当初は真言宗でしたが、後に浄土宗に改宗され、江戸時代初めの1607年に現在地に移され中興されたといわれます。

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西隣の壇王法林寺はこの地に慶長16年(1611)建立され、北にある頂妙寺は寛文の大火(1673)の後に移転、今まで見てきた東部の寺院はいずれも宝永の大火(1708)の後に移転してきました。したがって、心光寺は最も古くからこの地域にある寺院といえます。

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斜め向かいに⑬超勝(ちょうしょう)寺があります。浄土宗西山深草派の寺院ですが、創建やその後の変遷については不明だそうです。江戸時代の『京羽二重』(1685年)には、三条大橋東の誓願寺末寺とあり、少なくとも江戸時代前期にはここにあったといえます。

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墓地には陶工の錦光山茂兵衛とその孫・宗兵衛、陸田元義、望月珉峩、京舞井上流の初代と2代、祇園芸妓の中西君尾などの墓があるそうです。

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孫橋通との交差点の近くに「孫橋湯」があります。京都で一、二を競う小さな銭湯ですが、親しみやすい雰囲気で、ジェットバス、薬草風呂、サウナ、水風呂などの京都の銭湯の定番がそろい、シャンプーと石鹸も備えてあるそうです。

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孫橋通を西に行くと、「わらべうた」があります。「京のおうちごはん」として、京野菜や新鮮魚介を使ったおばんざいと、それらに合う地酒や焼酎をそろえているそうです。お一人様から各種宴会まで利用でき、英語にも対応しているとか。

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「サンセットイン」 観光に便利な場所で駐車場もあり、朝食はホテルのオーブンで焼いたパンがいただけるそうです。

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「プレサンス 京都三条大橋東山苑」 2004年完成の7階建分譲マンション(49戸)です。壇王法林寺の北隣になり、向かいにだん王子供の家とだん王保育園の入口があり、川端通はすぐです。ここから少し東に戻り、新丸太町通を北に歩きます。

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今まで見てきた南北の通りは、いずれも宝永の大火後の防火対策として烏丸通と寺町通の間の南北の通りの、丸太町通より北の地域(町家)が移転してきました。通りの中央で地蔵盆をしていました(8月25日)。

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同じく防火対策として東西の通りの丸太町通の道幅が拡張され、その通り沿いの町家がこの地域に南北の新丸太町通として移転してきました。(京都の地蔵盆は、町内に祀られている地蔵菩薩の縁日の新暦8月24日前後に行われます。)

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町内によっては大日如来が祀られているところもありますが、同じように地蔵盆を行う場合がほとんどです。町内によっては僧侶の読経に合わせて大きな数珠を輪になって回す「数珠まわし」が行われます。(楽しそう!)

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お菓子の配布、手料理の振舞い、ゲーム大会やスイカ割りなど子どもを主体とした様々な催しがあります。古い町内だけでなく、都心のビル街や新興住宅地でも住民の親睦の行事として行われます。お地蔵がいない地域には壬生寺が貸し出しているそうです。

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地蔵盆は、明治時代の廃仏毀釈(地蔵盆の禁止令も出ました)を乗り越えて現在に伝わってきた住民の伝統行事ですが、子どもの減少や職住分離などの生活様式の変化により、簡略化や衰退しているところも増えてきているそうです。

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このような現状を踏まえ、時代の変化に応じた工夫や新たな趣向を取り入れながら、未来に引き継がれるようにと、「京の地蔵盆-地域と世代をつなぐまちの伝統行事」が「京都をつなぐ無形文化遺産」に選定されました。(こちらでは大人がお酒を飲んでいます。)

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仁王門通に出て、西に歩きます。「仁王門 うね乃」 うどん屋さんで、南区唐橋門脇町にある本店は明治36年創業だそうです。

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「頂妙寺」 日蓮宗の由緒寺院(本山)の一つです。室町時代の僧・日祝(1437-1513)によって創建され、当初は下京と中京にまたがる大きな寺域を持っていました。その後数度の移転の後、寛文の大火の後にこちらにきました。通りの名の由来の仁王門が見えます。

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「Lotus(ロータス)」 タイ料理やベトナム料理などのアジア料理のお店で、一人でも入りやすく、ランチメニューも豊富だとか。川端通はすぐそこです。  

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川端通に出ました。仁王門通の東大路から川端までの商店は「仁王門繁栄会」を作っていますが、閉店の店も多いのが現状です。最近西の方から新しくオープンした店も出てきて、もっと繁栄して欲しい通りです。

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コメント

銭湯に地蔵盆。
最近どんどん減ってきてますよね。
少しでも長く続いて欲しいものです。

投稿: munixyu | 2018年9月 1日 (土) 18:22

★munixyuさん こんばんは♪
町内には必ずと言っていいほど世話好きな人がいて、地蔵盆の面倒な仕事を引き受けてくれます(本当は責任感からかも知れませんが)。そんな人のためにも、町内の行事には参加しなければとは思っています。

投稿: りせ | 2018年9月 2日 (日) 01:47

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