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2018年9月14日 (金)

石像寺 釘抜地蔵となった理由は?

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の乾隆小学校の隣に石像(しゃくじょう)寺があります。「石像寺」は、正式には家隆山光明遍照院石像寺という浄土宗の寺院で、知恩院の末寺です。一般には「釘抜地蔵(くぎぬきじぞう)」と呼ばれています。

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平安時代初めの弘仁10年(819)弘法大師空海が石像を彫り、人々を苦しみから救おうと「苦抜(くぬき)地蔵」と名づけました。後になまって「釘抜地蔵」と呼ばれるようになり、「釘抜」が寺のシンボルとなりました。当初は真言宗の寺だったそうです。

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「手水舎」 ここではなく、境内の奥にある井戸は大師が自ら掘って加持水に用い、弘法大師三井の一つだそうです。現在も湧いていて、香水を飲み、患部に塗ると霊験があるとされます。

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「観音堂(大師開山堂)」には弘法大師像と、その後ろに行基(668-749)作という(藤掛)観世音菩薩が安置されています。

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鎌倉時代末、法然に師事した僧・重源(1121-1206)が中興し、浄土宗に改宗しました。その後、歌人の藤原家隆(いえたか)が入寺して以来、山号が「家隆山」となりました。(正面は本堂の「地蔵堂」です。)

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日本画家・堂本印象が母の回復祈願に1964年に奉納したブロンズの釘抜き、台座は日本画家・岩澤重夫のデザインだそうです。

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地蔵堂には、弘法大使作と伝わる石造地蔵菩薩立像(苦抜地蔵、釘抜地蔵)、および行基作と伝わる観世音菩薩を祀っています。左には宝珠(ほうじゅ)、

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右には三鈷杵(さんこしょ)が、本尊とつながっています。密教法具の金剛杵の中で両端が三つの爪状になっているのが三鈷杵で、三業が仏の三密に通じるように祈ります。三業は行い、言葉、心の働き(身口意)のことで、仏の身口意を三密というそうです。、

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左には「賓頭盧(びんずる)尊者」がいます。

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鎌倉時代末から安土桃山時代にかけて、石像寺は衰退と中興を繰り返しました。石像寺が「釘抜地蔵」と呼ばれるようになったのには逸話があります。(地蔵堂の周囲を回ります。)

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室町時代末のある日、豪商・紀国屋道林の両手が突然痛みだします。当寺の地蔵に願をかけ、7日目の満願の夜に地蔵が夢に現れました。前世に人を怨んで人形を造り、その両手に8寸釘を打ち込んで呪った罪により苦しみを受けているのだといいます。

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地蔵は、その釘を抜いてやるといい二本の釘を見せると、両手の痛みは消えていました。道林は夢から覚め、寺に駆けつけて御厨子の前で拝むと、尊像の前に血に染まった二本の八寸釘があったそうです。

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道林は驚き、以後100日間参籠して地蔵尊の功徳に感謝しました。その時から、この地蔵は釘抜地蔵と呼ばれるようになったといいます。

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地蔵堂の壁の絵馬には、苦労(釘)が抜けたお礼として2本の八寸釘と釘抜きが貼り付けられています。

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現在の「お百度参り」には独自の作法があります。本堂の脇にある竹串を、自分の数え年の数だけ手に持って、お堂の周囲を願をかけながら一周するごとに一本ずつ返してゆくのです。年齢がいくほど大変になりますが、それだけ苦が多くて深いのでしょう。

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地蔵堂の裏には祠が並んでいます。右の「玉姫大明神」は良縁、縁結びの神で、鎮守の役目もしているそうです。

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左の「おさすりの地蔵」は、体の悪い部分と同じところを擦って願い事をします。

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地蔵堂の真後ろには、千本通の他のお寺と同様に多数の石仏が安置されています。

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奥に石像阿弥陀三尊像(重文)が祀られています。右は観音立像、左は勢至立像、中央は阿弥陀如来座像で、光背裏に鎌倉時代の元仁元年(1224)に彫られたという銘があります。一つの岩から台座、光背ともに彫られた石像としては日本最古だそうです。

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お百度参りでは、地蔵堂正面にある賓頭廬尊者の、自分が苦を抜きたい場所を撫で、病気や怪我でない悩み事・心配事ならば、頭や胸を撫でるのがよいそうです。また、三鈷杵や宝珠を撫でると一層ご利益があるとされます。

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地蔵堂の左手に寺務所・授与所があります。

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境内のあちこちに椅子が置かれていて、休憩所には冷たいお茶が頂けます。

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このお寺には、様々な悩みを抱えた人々が大勢訪れるそうで、そのためご住職は臨床心理士の資格を取って十数年前から心の相談室を開いています。

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お地蔵さまの力に頼るだけでなく、気軽に相談してほしいとのことです。

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コメント

おととしの 釘抜地蔵さんの記事が楽しくて、3月に寄ったのですが、りせさんの写真にあった 魔除け?お面を探せませんでした。
いつも感心するのですが、表ポイントはもちろん、ふしぎ発見みたいな 隠れポイント、カメラ持ちながら どうやって見つけるのかheart04
参拝記念に何か・・・と寄った所の 女性もとても親切でした。
また来月、温習会を観るので、お礼参りに伺おうと思ってます。

投稿: ゆっこ | 2018年9月14日 (金) 17:44

いろんな絵馬があるけれど、
ここの絵馬は変わってますね。
見ただけで、ここの絵馬ってわかりますよね。

投稿: munixyu | 2018年9月14日 (金) 17:47

★ゆっこさん こんばんは♪
そのお面は、左奥の祠(釘抜地蔵尊の提灯がかかっています)の裏にあったものだと思います。今回は覗いていないので、現在もあるか分かりません。
神社や寺で写真を撮って帰り、後で調べると見逃していたということがよくあります。今では、目につくものはとりあえず写真に撮っておくようにしています。最近は本堂(本殿)の真後ろにあるものが気になっています。小さな門や鳥居、石などがあることが多いのですが、意味が分からないので記事に載せられません。

投稿: りせ | 2018年9月14日 (金) 23:27

★munixyuさん こんばんは♪
この絵馬は釘(苦労)がなくなったお礼ということです。昔は、特別に大きな釘抜を作って奉納した方もあったようです。

投稿: りせ | 2018年9月14日 (金) 23:32

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